56.真っ当な“映画好き”であるならば、VFXをふんだんに盛り込んだ邦画の大作映画には、問答無用に“疑心暗鬼”になってしまうと思う。 もう4年も前になるが、今作の公開時にもその例に違うことは決してなかった。 どうせ、ハリウッド映画に対して遥かに稚拙なVFXで再現された数十年前の東京の様をこれ見よがしに見せるだけの映画だろうと思っていた。
そもそも、予告編を観ただけで、粗筋は読め、感動させたいポイントも丸分かりの映画に、興味は無かった。
だが、観もせずに「面白くない」などと決めつけることほど、愚かなことはない。 面白くない映画を観て、「面白くない」と言うことが、本当の映画好きだと思う。
そうして、4年越しの初鑑賞となったわけ。
ん、……なるほどね。
「面白いね」
本当に面白くない映画に対して、これほど好評が続くわけはなく、自分の思いとは反面予想していたことではあったのだけれど。
ストーリー展開も、感動するべきポイントも、すべてが「予定調和」の中で成り立つ。 目新しさなんて、何も無い。 ただそれこそが、この作品の魅力であり、価値なのだろうと思う。
詰まるところ、「面白い」というよりは、日本人として感動しないわけにはいかない映画なのだと思う。
すべてはラストの夕日に象徴されることだと思う。 一日の終わり、すべてを赤く染める夕日が暮れていく。その美しい光景を見て、感動しない人間なんていない。
その絶対的な普遍さの中にいつもある“感動”を、ただただ真っ直ぐに描き、映し出した映画である。 そこに、映画の試みとしての巧さなんてなく、不器用もいいところだと思う。
ただし、その不器用な試みは、圧倒的に正しい。 【鉄腕麗人】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-04-13 17:10:50) (良:6票) |
55.小さなお子様には見せないようにしましょう。サンタの正体がばれるので。 【ケンジ】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-01-24 21:46:27) (良:1票) |
54.《ネタバレ》 様式美を感じる。 |
53.ヒトの良心をひっつめて幸せに煮込んだような映画。きれいごと的ではあるかもしれないが、暖かくて、希望があって、ニコっとしてしまうようなジーンとしてしまうような。そういう映画だと思いました。 【まりんこ】さん [映画館(邦画)] 8点(2008-12-13 21:50:02) (良:1票) |
52.前評判はたくさん聞いており、多少アマノジャクな部分から、欠点を見つけてやるくらいの気分で見たんだけど、入り込んでしまった。 描かれている人たちの大らかさや正直さには多少の誇張もあるけれど、自分が幼少の頃の市井には確かに似た空気感があった。でも普段はそんなことを思い出しもせずに暮らしているので、いきなりタイムマシンに乗った気分。出演者全員が、ストーリーの中のキャラを演じているというよりは時代を演じていた感じ。それが見事に役割分担されていた。堤真一のガンコ親父っぷりが逸品で堀北真希は一枚剥けた感じ。 【アンドレ・タカシ】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-09-18 20:51:56) |
51.CGが派手な割に、安っぽい感じのする邦画だが、単純に泣けたので高得点で。 【にじばぶ】さん [映画館(邦画)] 8点(2008-09-16 20:08:47) |
50.笑えて泣けて、楽しめました。良質エンターテイメント。こういうベタなのが、いいんだよね結局w 【エムラ兄妹】さん [地上波(邦画)] 8点(2008-06-20 23:36:25) |
49.素直に良かったです。
特に当時はこうだったんだと思わせる CGや美術は素晴らしかったです。
また今ではほとんど見られない人と人との温かさが そこにはあって、ほのぼのとさせられました。 【ナラタージュ】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-05-20 15:29:17) |
48.感動モノの手本的な映画でしたが、ベタはやはり強いなと思いました。 【eureka】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-03-27 13:22:39) |
47.《ネタバレ》 懐かしいー。物も金もない時代、だけど日に日に進歩し成長してゆく時代。そこに住む日本人は、何を残して何を捨てたのか、今考えさせられます。普段マンガはあまり読まないのですが三丁目の夕日だけはとても好きでしたので期待して見ましたが、眠ってしまいそうな前半部。しかし後半は、一転、涙、涙。万年筆、指輪、母からの手紙に泣かされてしまいました。懐かしさとともに昭和の涙に高得点です。 【杜子春】さん [地上波(邦画)] 8点(2008-03-24 13:31:34) |
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46.不覚にも感動してしまった。この時代は知らないけど、きっと日本中が何かに向かって頑張っていた時代なんだろうなー。 【Yoshi】さん [インターネット(字幕)] 8点(2008-03-10 00:16:28) |
45.邦画のVFXの第一人者の山崎貴監督の作品。以前のSFとは180度がらりと変わった人情劇。シナリオはよくある懐古感を感じさせるお涙頂戴もの。昭和30年代の東京の町並みを見事に再現するといったリアル差の追求は視覚効果の使い道にこんな方法もあったのかと思わされる。本当に美しい人情劇なのだが、実際にこの年代を生きた人はそういった人間関係が煩わしくて、現代の殺伐とした世情を生んだとも言われている。どちらが良いかなんてわからないが、ただ一つ言えるのは、過去の汚い部分は消し去られ、美化された良い思い出だけが残るということ。あー昔に戻りたいと思ったら負けなノスタルジー映画。 【コック】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-03-03 01:49:00) |
44.《ネタバレ》 昭和初期の時代に、人情味あふれる登場人物達に、どんどん引き込まれました。今は見かけなくなった駄菓子屋とか、レトロなお店の看板、湯たんぽとか、小さい頃を思い出して懐かしくなりました。物資にはまだまだ恵まれていない時代だけど、人の心は今よりずっと豊かだったんですね。続編も必ず観たいです。 【むーみん】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-01-23 13:40:53) |
43.確かに目につく演出が結構あったり、エピソード詰め込め過ぎではあるけど素直にいい映画だと思える。みんなの演技も役柄も自然だし、その時点で邦画としては完成度高いって言っていい気がする。ちなみにこの映画は僕のお父さんが小学生だった頃のお話。お父さんこんな時代を生きていたんだ~、って思った。あの時代を知らない僕はお父さんのことちょっとだけ知れた。あの時代でしか手に入れられない幸せっていっぱいあったんだろうな。そしてお父さんはきっとそんな幸せを享受していたんだろう。「今」しか手に入れられない幸せって何なんだろう。今にしかない幸せいっぱい噛みしめたいと思う。 【たいがー】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-12-12 00:19:49) (良:1票) |
42.古き良き昭和の時代を「懐かしいなぁ…この頃はモノは無かったけど精神的には満たされていたなぁ」と回顧しながら微笑む映画ですね。アンサンブルだし、シナリオの1つの部分(誰のエピソードだけ)を突出して見せるワケではなく、この三丁目の人々の暮らしそのものが「作品」になっていると思います。ケンカっぱやいけど実は純情な工場の社長、集団就職で15歳そこそこで親元を離れて泊りこみで仕事する少女。自分の才能を信じて小説を書き続ける男。借金を背負いながら不器用に行き続ける女性。全ての人物が心の奥底にある不安を、希望という存在で打ち勝てている前向きさが前面に溢れていました。VFXも凄いし1つ1つの小道具も凄い。そんな技術も見せつけるでもなく、出演者の出過ぎない演技と相まって「昭和30年代の下町」という完成品になったと思います。泣かせるエピソードも決してあざとくはありません。素直に「いい映画だったなぁ」と思える自分自身がいたし、それでいいのかなとも思いました。 【まさかずきゅーぶりっく】さん [地上波(邦画)] 8点(2007-11-12 11:35:21) (良:1票) |
41.戦後の昭和初期の日本の復興期の東京の様子が、大変忠実に描かれていました。みるだけでほのぼのした雰囲気になれましたし、昭和初期のカラーテレビや冷蔵庫、扇風機など、自動車修理屋さんの家庭の様子が、大変おもしろかったです。扇風機のまえで、【あー】ていってみたり、向かいの売れない小説家の駄菓子やもなつかしいです。ラスト、上京してきた娘に帰省してこいと切符を上げるところ、ラストシーンの夕日がとてもまぶしいです。良作品です。 【G&G】さん [映画館(邦画)] 8点(2007-09-23 09:44:22) |
40.《ネタバレ》 話にあまり一貫性がなく、ぶつ切り感がちょっと漂ったのがマイナス。それと、いくらなんでも一目でわかるVFXを使用するのも(決して使用するなという意味ではないが)マイナス。 しかし、なんだかんだ言ってますが、結構この作品、好きだったりします。 テレビが来た、冷蔵庫が来たというだけで大騒ぎしてた時代。何もないけど、人情でつながってた時代。それは誰もが持つ“昔の街並み”を具現化したものなので、もちろんリアリティはないでしょうが、だからこそ誰もが懐かしく感じる。そして、やはりこの作品、世代的にこの時代を生きた方なら懐かしいというもの以上のものを感じるのではないでしょうか。 懐古主義的であるとも思いますが、しかし、あの頃の想いを糧に、これからも生きていこうというニュアンスが含まれていると感じました。 【クリムゾン・キング】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-09-17 08:09:28) |
39.原作は未読です。 ★老若男女が安心してみられる映画を、丁寧に作りましたという感じ。内容はベタですが、良作です。 ★「昔は良かった」だなんて事はもちろん思いませんが(だってシュークリームとか好きな物を自由に食べたいしね)、静かに懐かしい風景を見させて貰いました。 【flyhigh】さん [DVD(吹替)] 8点(2007-09-10 23:57:24) |
38.昭和30年代と言えば,私は未だ生まれていなかった時代.それでも懐かしさを感じるのは,時代が繋がっていて,文化が連なっていて,私が日本で生まれ育ったからでしょうね.リアリティについては賛否両論があるようですが,本作におけるリアリティのさじ加減はこれくらいで丁度良かったのではないかと私は思います.この映画はドキュメンタリーではなく,日本列島の様々な土地で暮らす老若男女が,帰らざる時代の日本の原風景を懐かしむための「おとぎ話」みたいなものですから,あまりにも事実・現実に近づけすぎると却ってマイナスになると思います.こういう映画がヒットすると,日本人として何となくホッとします. 【LB catfish】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2007-07-07 17:14:40) (良:2票) |
37.《ネタバレ》 巷での評判が随分良かったので、何年かぶりに映画館で観ました。決してハッピーエンドだけでは無く、ほろ苦さも含ませて様々なエピソードを綴っているのは原作どおりかな、という印象です。多くの方のレビューにあるとおり、堀北真希、薬師丸ひろ子はすばらしいと思いましたが、個人的にはもたいまさこの渋い存在感が気に入りました。エンディングでは、評判通り周囲のあちこちからすすり泣く声が…(^^;。こんな映画もあって良いと思います。 【黒兵衛】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-03-09 08:28:17) |