6.姨捨山伝説をモチーフに、人間が最も自然動物に近い状況を描いた衝撃作。映画としては見る人を選ぶが観念的作品としてはとにかく傑作。次から次へと打ち破られるタブーの数々にはシニカルな笑いすら湧き上る。日本人でもこれだけの衝撃を受けるのだ。キリスト教社会ではそれ以上の衝撃だろう。そりゃカンヌ取るわ。 【Arufu】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-04-20 07:08:38) (良:1票) |
5.人間が生存していくための、過酷で残酷でこっけいな掟・・このような現実があったことは知るべきだと思います。ただし、これがカンヌに出品されて受賞するのは少し嫌な気がします。もしも最初から海外向けに撮ったのならもっと嫌ですね。 【東京ロッキー】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-07-10 21:23:14) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 親子、嫁姑、兄弟、結婚、泥棒、リンチ、そして「掟」とと古い時代の日本の話ではあるが、現代に通じる物語になっている。途中に昆虫や蛇、蛙が挿入されて、生と性の営みをうまく表現している。嫁の役のあき竹城が、健康的で魅力的に見える演出がすばらしい。左とん平演じる利助が順番を飛ばされてしまった際の情けない気持ちと、それを理解して穴埋めする母親とその友人など、見所が多い映画だった。リメイクと知ったので前の田中絹代バージョンもぜひ見てみたい。 【たこげるげ】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2007-03-21 23:18:51) (良:1票) |
《改行表示》 3.昔、木下恵介監督の作品を鑑賞、しっとりした、素晴らしい作品の記憶あり。 このリメイク版はもっと人間の本性、食欲、性欲に激しく迫っており、嫌な面がつぎつぎ,展開される。かなり疲れる作品。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-08-19 13:49:53) (良:1票) |
2.私(35歳)は小学校時代東北の山村で過ごしたが、当時学校の先生や近所の年寄りにこの映画の内容に近い話を実話として多く聞いてきた。昭和初期の頃まで寒村では珍しくない事だったのだ。生まれた子供をその場で殺し、お札を抱かせて木箱で川に流した、家の軒下に埋めた・・・なんて話ばかり。だから私はこの映画を遠い過去の話とは思わない。人間だって動物、窮すれば何をするか分からない。 【なつもも】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2006-06-21 20:52:00) (良:1票) |
1.とてもエコロジーな生活だと思った。とてもじゃないが、今の時代にあんな婆さんを捨てるなんてことしたらムショ送りにされちまう。どんな風になっても最後の最後まで面倒みなきゃならんのだ。はっきり言って僕はそれが嫌だ。自分が老人になっても人の手間をかけてまで長生きしたくはない。山に村人総出で埋めちまうシーンなんて、思わず苦笑いしちまった。だがそれも掟かな。みんな生きてくのに必死だな。でもそれが現実か。そうだな。 【あろえりーな】さん 7点(2004-04-09 01:49:03) (良:1票) |