7.ネタバレ ジャッキー映画にしてはストーリー性もあるし、アクションも工夫が凝らされている。三菱車でのカーチェイス、木靴での戦い、屋上での対決、屋根からの滑り降り、とジャッキーアクションの集大成と言っても過言ではない。また、一見無駄に思える前半の原住民のシーンだが、ボディランゲージによるコミュニケーションには、ジャッキーらしいメッセージが込められている。それは、無声時代のキートンやチャップリンと同じく、ボディランゲージ=アクションによって言葉(=世界)との壁を取り払おうという試み。ジャッキーが世界中で愛される理由はそこらへんにあると思う。 【フライボーイ】さん [DVD(吹替)] 7点(2008-08-27 08:59:14) (良:4票) |
6.ネタバレ 最後までしっかり鑑賞するつもりで見始めたら、嫌になってやめてしまう映画というのがある。こないだスカパーでやっていた「ライアー」がそれだった。あんなに魅力的なキャストだというのに、30分も見ないうちに、どうにもこうにも辛抱ならず。 さて逆に、最後まで見る気などないのに、やめられなくなって、しっかりエンディングを迎えてしまう映画というのもある。本作がそうだった。 「興味はないがたまにはジャッキー・チェンの顔を3分くらい見てみるか」というノリで見始めて、エンディングロールまで見てしまった。恐るべしジャッキー・チェン。 これは脚本・監督もジャッキーが参加しているから、ジャッキーの本音が色濃く出ていると思っていいのだろう。それで、私はジャッキー・チェンという人がいかに「言葉」に重きを置かないか、ということについて改めて気付いたのだった。 ジャッキーは英語なんぞで大事な言葉を語ったりしない。や、べつに山本未来より英語が下手だとか、そういうことはジャッキーにとっては重要ではなくて、ジャッキーにとって英語はやっぱり自分の言葉ではないんだ。 ジャッキーは執拗に、英語を否定する状況を生み出し続ける。英語の通じないアフリカ原住民、せっかく英語の達者な山本未来と巡りあえても、薬草を噛んだせいでずっとしゃべれない。 アフリカ原住民のセリフに字幕をつけなかったことは、明らかにジャッキーの意図であろう。彼はこう言いたい。「言葉以外の要素で、この映画を味わってくれ」。 私はこの映画には「英語、それがナンボのもんじゃ」というジャッキーの反骨心を強く感じる。もちろん、小谷野敦の言うような、英語を母国語とする人々の「英語万能主義」を前提としての。 0.2秒しか映らなかったけど本人は嬉しかったであろうケイン・コスギには笑ったし、山本未来の英語はネイティブに近いと感心したし、ジャッキーのアクションも「スタント有り得ず」という「安心感」をもって堪能できる。 ジャッキー・チェンは言葉によって人間の真実を伝えようとする方法を否定し、どんな窮地に陥ってもシリアスに突入することを拒否し、この映画を撮った。自ら演じた。大したもんだ、と言っとく。 *アフリカの砂漠に突如「三菱石油」、「ふそう陸送」が大写し。シュールだなあ。CM料もらっているだろうな。ま、許す。 【パブロン中毒】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-08-29 12:31:11) (良:2票) |
5.この映画に関しては、ジャッキーも最盛期に比べいよいよ体が動かなくなり、それを補うために戦う場所の設定で手に汗握らせるようになったんだなぁ・・・・ってかんじです。それでもビルを滑り降りていったりして相変わらずのジャッキーを見せてはくれていますが。それにしてもテレビで放送するとたいていはNG集がカットされる。これってほんっとにもったいない。NG集を見るからこそジャッキーの偉大さが分かるっていうのに・・・ 【よっふぃ~】さん 7点(2003-02-24 10:45:43) (良:2票) |
4.ネタバレ 前半はとにかくダルいって言うのも、ジャッキーのカンフーが全然出てこない。やっぱり彼にカンフーを期待してるものとしては、大爆発よりもカーチェイスよりもカンフーを見せてもらいたい。で、後半、待ちに待った、ロッテルダムの敵本拠地ビル屋上での二人の用心棒との熱いファイト!そうだ!俺はこれを待ってたんだ!全体としては、今までよりは、まあ少しまとまってる話だと思うけど、やっぱりカンフーがなきゃジャッキーは始らないよ。と、言うわけで、8点でもいいんだけど、前半がやけに長いので7点。でも、クリスティーンの上段回し蹴りはカッコよかった! |
3.ネタバレ 僕の中でこれがジャッキー映画、最後の傑作だと思います。 その理由の一つしてビルの傾斜を滑り落ちるスタントがあります。このスタントは90年代ジャッキー作品の中で1,2を争うほど危険なものだと思います。これはジャッキーチェンが監督をしたから出来たことです。他の人が監督をしていたら危険だと言ってやらせてはくれなかったでしょう。 理由の二つ目としてはビルの屋上でのアクション。黄金期(80年代)のジャッキーチェンを思い出させるようなアクションだったように思います。 ポリスストーリーやプロジェクトAにこの映画。ジャッキーチェンが監督したものは傑作ができるのだと思いました。 【B計劃】さん 8点(2003-10-12 22:11:33) (良:1票) |
2.普段はジャッキー映画をほとんどと言って良いほど見ないし、たまに「レッド・ブロンクス」とか見てもカンフーだけでつまんなく感じちゃうんですが、そんな私でもこの映画はなかなか楽しめました。ジャケットにうつっているような大爆発は全然ないですがジャッキーのカンフーシーンが「レッド~」より長そうで楽しめましたし、コミカルな展開よりアクションを重視していたところはいいなと思いました。どうせなら続編を作ってもいい映画だと思う。 |
1.ケインコスギが出てるシーン見逃した・・・。 |