9.見た後ブルーになりました。重苦しかった。救いがないです。全編漂う緊迫感は凄かったです。リアルな銃撃戦は見応えがありました。この作品を見た目的のひとつが新ボンドのダニエル・クレイグを確認するためでしたが思っていたよりワイルドで男臭くて渋かった。硬派なボンドが期待出来そう。雰囲気はダルトンに通ずるものがあります。 【ギニュー】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-02-19 00:22:48) |
8.《ネタバレ》 スピルバーグはアメリカ人になってしまったのか?
アメリカに渡ったユダヤ人って別のちょっと高い所から見ているような気がするんです。
明らかにイスラエルにいるユダヤ人とは違う。
だから中立的な立場で平和的に考えられるのではとも・・
じゃあパレスチナ側をもっと悪く描けばよかったのか?
しかしそれではただの勧善懲悪の娯楽スパイ映画になるし、
この原作を使う意味がないでしょう。
そう考えてそしてイスラエルの非難を浴びながらもこんな政治映画を作った、
そんなアメリカにいるユダヤ人のスピルバーグは度胸があるなぁと・・
チラホラ見えるそれでもアメリカ人になりきれない苦悩が、
作中にも現れている気がするのです。
その苦悩は主人公の苦悩でもあります。
ドイツで生まれイスラエルに住む主人公モサドは、
現在はイスラエルを捨て名を変えてアメリカに住んでいる・・
作中の十字を切るシーンが?だったのですが、
そういう細かいところに隠されているのかも・・
こういうこともわかった上で観賞するとまた違うかもしれない。
高見の見物、理想論は日本人にも言えること。
だからあえてこの作品は調べてから観る方が入りやすい。
このふたつの民族がなぜ仲が悪いのかも、
何1000年も前のペリシテ人(パレスチナ)とヘブライ人(ユダヤ)からきていること、
遡ればダビテ王のころですから根が深いのです。
ダビテといえばキリスト以前の時代です。
何1000年も前から何をやってるんでしょうか・・
おそらくスパイ映画にリアル感がないなぁと思われている人にも、
娯楽の面でも楽しめるように演出されています。
私はカメラワークを観るのが好きなのですが、
その点でもこの作品はよくできていました。
車を使った演出は何度も出てきましたがうなりますよ・・
映像を重ねながらの心理描写もよくできているし、
160分以上ある作品とは思えないくらいでした。
ただ・・スピルバーグが作ったということで、
映画の中に個人的な葛藤が反映されて、
観客に答えをゆだねる曖昧な作風にもなったことは確か。
そんなに痛い(精神的にも)映画を作らなくてもと思えたり、
特にラストが曖昧で映像として問いかけで終わっています。
【アルメイダ】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-02-15 10:55:51) |
7.《ネタバレ》 上映時間は長いのだが、それを感じさせなかったのだから、いい映画なんでしょう。全編的に、緊張感があって飽きさせないのだが、色々と重い作品です。なんか、個人的に食事シーンが気になってしまった・・・。だって、美味そうなんだものw 【瑞鶴】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-02-15 08:28:54) (笑:1票) |
6.《ネタバレ》 「女の殺し屋のおっぱい最高」 【カイル・枕クラン】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-02-15 00:11:23) (笑:1票) |
5.30年以上前の事件の映画化ではありますが、正に「今」を描いた作品であり、ユダヤ社会であるハリウッドで、ユダヤ系「アメリカ人」の中で地位も名声も確立されたスティーブン・スピルバーグこそが作るべき映画であったのは確か。イスラエル・パレスチナ双方から批判が上がってる様ですが、本作の意義は「シンドラーのリスト」よりも大きいと思う。シャロンもアラファトも倒れ、ハマスが自治区の政権を握り、緊迫度の増している現在の中東情勢よりも、むしろ9.11以後の泥沼に喘ぐアメリカ自身の痛い所を突いている。スピルバーグの勇気には私も拍手を送りたい。既に“Munich Massacre”自体が「報復」であり、それに対する報復が生むものも、また報復でしかない。終わりの無い報復の連鎖。こんな判りきったことを、未だに世界は繰り返しているのです、7点献上。 【sayzin】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-02-11 00:16:17) (良:1票) |
4.答えのない映画です。重苦しいテーマでありながら、物語はテンポよく展開し、2時間44分の長さをさほど感じさせない。それでいて、最後にはその重苦しさがそのまま余韻として残る。という意味で、稀有な作品であると思います。ブルーがかった色調や、空間の奥行きのなさ、服装のちょっとした特徴などで、「70年代」を上手に刻印していました。死体から硝煙が上がるのだけは止めてほしいですけど。 【伯抄】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-02-10 22:30:17) |
3.《ネタバレ》 スピルバーグのユダヤに対するこだわりは、SSを追い回したモサドのように執念深いようですね。ミュンヘンでの出来事は高校時代のことで、ディテールを知りたくて観に行ったのですが、こんな後日談があるとは知りませんでした。パレスチナとイスラエルの問題に関心を持ったのは鉄腕アトム「青騎士」の回ですが、レバノン紛争が終わるとは思ってなかっただけに、まだ希望を棄ててはいません。アイルランド、ユーゴも、その他多くの地域の問題も〈血の連鎖〉からどうやって脱却するかでしょ。ホテル・ルワンダも期待してます。家族、仲間、同胞、民族への愛が、結局すべての他を破壊してしまうんだと思いますよ。劇中に登場するマフィアにも似た「パパ」がすべてを語ってると感じました。映像的には、暗殺の日が必ず雨/雨上がりなのはそういう記号処理にしたかったのかな? それから、フィルインしてくる当時のヒット曲の使いかたがうまいっ!!! Al GreenのLet's Stay Together、詞の内容もあのシーンにピッタリです。セックスとバイオレンスの使いかたはシナリオからいってしかたないでしょうが、私の趣味ではなかった。ただ、3時間弱は長く感じませんでした。 【shintax】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-02-07 18:06:21) |
2.《ネタバレ》 先日、若松孝二監督の「時効なし」を読みミュンヘンを見たくなったのですが、てっきりミュンヘン事件を描いたものだと思って見に行ったら違ってました。70年代っぽいフィルムのトーンの中で見せられるものは、陰謀に次ぐ陰謀で一体何が真実なのかがまるで見えない世界、何をもって正義と呼ぶべきかすら分からない混沌とした世界。復讐の連鎖の先には何もなく、憎しみしか生み出さない。そんな簡単な事は誰しも解っているが、神の存在が、民族として、国として、何より自らのロイヤリティやアイデンティティが業として彼らは闘わざるを得ない。岡本公三や重信房子がパレスチナの英雄であり、辛光洙が北朝鮮において英雄であるように、彼もまたイスラエルで英雄としてあり、どんな英雄であろうと殺らなければ殺られるという恐怖、家族の存在が彼を人間でに引き戻す、天涯孤独の殺人マシーンでなく人間であるところがスピルバーグのやさしさなのかな。ラストは時代からすると当然、あのビルがある存在している画な訳ですが、敢えて今のマンハッタンの画でも良かったのではないでしょうか。 【亜流派 十五郎】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-02-06 20:46:09) |
1.復讐の先にあるものは何なんでしょうか…。 【たま】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-02-04 16:38:35) |