5.《ネタバレ》 優香の演技がしっかりしていて感心でした。あのおっさんがどう転んで優香のような可愛い女性に生まれ変わるのかは謎です。別にどうでもいいんだけど。転生した魂が前世の業を背負っているのは輪廻の正しい解釈なのだと思いますが、前世の記憶が無い者をいたぶるのは趣味が悪いですね。不運を前世のせいにして片づける占い師と同じ理屈です。優香が生まれ変わったら、また香里奈や椎名桔平の生まれ変わりを殺しに行くんですかね。坊さんみたいことを言いますが、輪廻って復讐の手段では無く、来世に「生」を繋ぐ希望みたいなものであって欲しいと思った次第です。真面目にストーリーに注文を付ける類いの作品では無いような気もしますが…。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-01-18 22:05:49) (良:2票) |
4.《ネタバレ》 これがあの「呪怨」と同じ監督さんの作品? 個人的には期待はずれと言っていい出来だった。私は「呪怨」には感心していたんだ…。 何が決定的に違うかといったら、強いていえば「語りすぎ」であろうか。 「サービス過剰」が顔を出して来た。 この映画の中で、観客の想像力で「その先」「その裏」を読ませる場面がどれだけあっただろうか。 「見せすぎ」である。 パン兄弟といい、ホラーでメジャーになった後の作品というのは、「見せすぎ」に流れがちなのか。 ともかく、「呪怨」の監督さんの作品としては、がっかりする作品であった。 キャストでは、意外にも出番もセリフも少ない椎名が存在感あり。この人はセリフが少ないほうが目立つようだ。あんまりしゃべらせないで、置いておくだけで「目力」を発揮するという、おもしろい俳優さんだ。 さて、問題の優香であるが、清水監督が本作に優香を使ったというその意味を考えてみたい。 事務所力とか業界政治とかいうものがもし無かったとしたなら、優香を主役に据える意味はひとつしかない。「鈍重」である。「鈍重」の効果は、「主人公の感情が観客に容易に伝わらない」である。私はずばり監督はこれを狙って優香を配したと思う。 演技巧者でない、という特色はもちろんであるが、優香という人の「鈍重」さは、なにより皮膚の厚みにある。 どんなに撮影用の特殊なメークをしていても、主役を張るような女優さんの肌というのは、普通はもっと薄く、興奮すれば容易に顔が赤くなるのが普通だ。優香はそうではない。 優香の皮膚は、厚い。興奮しても、決して顔や首に血管が浮き出たり透けて見えたりしないくらいに厚い。よって普通は主役を張る女優さんではない。 が、本作で優香を使ったことにより、清水監督は、一個しかないオチへ観客をミスリードするためのある程度の効果は上げた。あくまでも「ある程度」。次作に期待。 【パブロン中毒】さん [DVD(邦画)] 5点(2007-06-22 12:42:18) (良:2票) |
3.《ネタバレ》 まず映画のセットと過去/現在のホテルを重ねて見せるのはいい工夫と思われる。 しかし基本設定が支離滅裂に見えるのは困ったことであり、前世の魂らしきものが転生した人間と関係なしにその辺を勝手に動くのでは輪廻になっていない。こういう恒例のオバケじみたものを出さずに済まないのなら、逆に輪廻というアイデアを使うこと自体に無理があると思われる。 またストーリーの面でも、昔と比べてまともなお話を作っているように見えるがトリッキーなだけで、それ自体が感心できるものにはなっていない。11人が死んだのが35年前とすれば転生者もみな35歳以下だったのだろうが、しかし死後それほど間をおかずに次の人生を始めることができ、かつ前世とは全く違う人間として問題なく暮らしているのなら、あえて前世の思いを今生に持ち越す動機が全くわからない。劇中の転生者は最後にどうなったのかわからないが、この機会にまた自分が死んで見せてまで前世の思いを遂げようとしたとすれば馬鹿げており、そんなことなら劇中の大学教官のように合理化して、もう忘れてしまえと言った方がいいだろう。最後に一人ほくそ笑んでいた老婆だけは満足だったようだが、こういう世代の恨み事に現代の若い連中がそろって付き合わされたように見えるのも気分が悪い。 あるいは、ここで死んだ連中はすぐ次の人生が始まるからかえって希望があり、生き延びて苦しむ人間こそが最も悲惨と言いたいのか。それなら常識を覆す発想とも言えなくもないが、そのような考えがわれわれの人生を豊かにすることは全くなく、かえって“つらいなら死んでしまえ”的なメッセージになってしまうのはほとんど反社会的である。
そういうことで面白くない映画であり、見どころといえば主演女優の顔だけである。顔自体がかわいいのは当然として、それより主に表情とかが見どころなわけだが、顔自体がかわいいのも見どころであり、また当然ながら顔だけでなく全体的に見てもいい。とにかく主演女優の印象が圧倒的に強く、この点では大変結構な映画でした。 【かっぱ堰】さん [DVD(邦画)] 5点(2014-07-22 23:57:54) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 優香はバラエティでは生きた表情をするので、ずっと見ていられるほど魅力がある。 ところが、テレビドラマだといかにも作り物になって、全然魅力を感じなかった。 なので、映画でもまったく期待していなかったが、思ったよりずっと良かった。 少女の生まれ変わりかとミスリードしておいて、実は犯人の……。 生まれ変わりはホラーでもよく使われるが、ワンアイデア加わって作品が引き締まった。 ホラーとしてよくまとまったストーリー。 人形は不気味すぎて女の子の所持品としてはリアリティないけど、怖がらせるアイテムにはなっている。 ホラーのなかにも切なさを感じるのが好みだがこの映画にはそれがなく、救いのないラストで後味は悪い。 「ずっと一緒だよ」をもう少し救いにつなげてほしかったが。 【飛鳥】さん [地上波(邦画)] 5点(2013-01-06 00:48:57) (良:1票) |
1.確かに「呪怨」よりは面白い。クライマックスの構成もミスリードも巧みでした。しかし肝心の物語的説得力は皆無。日本でも凄惨な殺人事件は結構発生してるのに、前世の「カルマ」が現世に及ぼす影響を受けるのが、何故この11人だけなのかが解らない。全く同じ出来事を再現しなければならない物理的(これが何かの「実験」だったとして)、若しくは霊的必然性も見当たらない。ラストを観る限りでは、結局は全部優香の頭の中だけで起こった出来事なのか? 他の人達はどうなっちゃったの? この辺が凄く気になって、私的にはどうにも消化不良でした。そんな訳で、5点献上。 【sayzin】さん [地上波(邦画)] 5点(2007-04-01 00:03:53) (良:1票) |