7.《ネタバレ》 もう本当に本当に本当に大好きな映画です。登場人物全員が人間味に溢れて、応援したくて、愛おしい。ちょっと嫌な奴のロッドの弟だってボブシュガーだってみんな輝いている。トムクルーズはアクションスターとして勿論最高。ただ、この映画のトムクルーズはそれを遥かに超越して本当に最高。ジェリーの様に人間臭い役こそトムクルーズのハマリ役だと思うんです。ドロシーは主要人物の中で最もオトナ。そのドロシーが、中盤のジェリーに懐くレイに見せる嬉しさと戸惑いの涙。この人が泣くシーンはどのシーンも本当に最高で、色々な辛い事を経て流している涙なので見ているこちらの心もグッと動かされます。ロッドは実は根暗なんじゃないかと勝手に思っています。心の根っこの部分をあまり外に出さない人間なんじゃないかと思うんです。だから彼が泣いてしまうシーンも本当に感動的。特にラスト近くのインタビューのシーン。僕の見てきた映画史上最も好きなシーンであり最も泣いたシーンです。嫌な事が続いて疲れてしまっている人はぜひ見てみてください。この映画は挫折を乗り越えて成功する話ではないです。人であれ物であれいつもなら素通りしてしまう様な身近な幸せに気づく事のできる映画です。そしてこの映画の真のエンドロールはアカデミー賞でのキューバグッティングJr.の授賞スピーチですよ。あそこまで見て終わりです。人生における本当に大事な映画であり死ぬまで愛し続けたい映画です。 【HIRABAYASHI】さん [ビデオ(吹替)] 10点(2018-02-14 22:02:21) (良:2票) |
6.二十数年ぶりに鑑賞したのだが、本当に素晴らしい人間ドラマ。主人公は35歳。ちょうどそれまでの仕事や友達や恋愛に悩んで、そして結論を出さなければいけない年代。はじめはイケイケでノリよく挫折も知らずに生きてきた主人公が、ある日仕事への疑問をきっかけに、本当にやりたい仕事って何?、本当の友達って何?、本当に欲しい恋愛って何?、っていう疑問に真摯に向き合うようになるプロセスがものすごく丁寧に描かれていて、またトム・クルーズが悩む主人公を等身大に演じているのが素晴らしいと思った。自分が最初にこの映画を見た二十代の時、面白いと思った記憶はあるけど、でもこの映画がなにかその後の自分の人生に影響を与えているわけではなさそうだし、正直内容を理解できなかったのかもしれない。でも自分が主人公の年齢をはるかに超えて40代になった今、トム・クルーズが演じていた悩みがよくわかる。じゃあ自分がそういう30代の悩みをきっちり乗り越えて、きっちり結論を出せたのかはわからないけれど、でもなんだろう、この映画を客観的に見て、自分を振り返れるようになったんだなあと思うと、年を取ったことも悪くないなと思う。再びこの映画を見られてよかったなと素直に思った。 【ぽん太】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2020-07-26 07:51:11) (良:1票) |
《改行表示》 5.《ネタバレ》 こういう作品、大好きです。見直すたびに印象や評価は変わるかもしれないけど、それは高得点への変化であってほしいと自分に対して願うばかり。 仕事と恋愛、友情、ないしは男女の違いという永遠のテーマを、映画としての表現のメインを別に据えつつも、なおかつそれをおざなりにすることなく非常に上手く描いている、そういう作品です。 主人公(男)は仕事に対しては非常にハートがあるが、恋愛にはハートがない。元々仕事の繋がりだった友人(男)は、恋愛にはハートがあるが、仕事にはハートがない。ハートがないとはつまり理知的に行動するということですが、それだけでは互いに何かが不足している。それが何かを本音をぶつけ気づかせるのが友達であり、友情というものだ。 一方で、男は仕事をメインに据え、女は恋愛をメインに据え行動する。これは何も、互いが「そんなのは後回しだ」と思っているわけではなく、「でもやっぱりこれがなくては」「自分にとってはこれも大事なんだ」と思うが故の齟齬。互いが互いを尊重しているのに、どうしても生まれてしまう齟齬。 それを踏まえて本作の結論は、「君が僕を完全にする」、この一言に尽きます。自分にとっての人生、相手にとっての人生、それを誰にとっても完璧に、最高のものにするためには、仕事と恋愛、ハートと理屈、それらをどちらを優先させるかではなく、どちらも優先し、他方を自分にとってのプラスとすることで、1+1を3にも4にもできる、6:4を7:5にも8:6にも昇華できるんだよ、という、まさに「理想」を突きつける作品であるといえます。 では、そんなことどうやったらできるんだよといえば、本作で描かれたとおり、根本の根本は、「心の底から思ったよう、自分の信念を貫け」ということですね。主人公や奥さん、ロッドは皆そのように行動しています。ただし「提案書」のように、「自分にとっては完璧でも、それを絶対視しすぎるなよ」というのが前提で、要は、周りの意見にも耳を傾けろよ、ということですね。助言をくれる友人は大切。異なる価値観を教えてくれる異性は大切。う~ん、ループしますね。 最後に、トム・クルーズかっこいいですね。かっこよくて何やってもサマになってしまうのはずるいというのはさて置いて、「理知的」「野心家」「外見的にはかっこいい」が、実は寂しがり、という主人公のキャラクターを、見た目含めて雰囲気まで、見事すぎるほどに表現していたと思います。常に冷静で、それでいて妹を愛する姉さんも、全体バランス的な位置を含めて凄く良いキャラクターでした。 若干説明的な部分もありますが、ほんと、作りが上手い作品です。 【53羽の孔雀】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-12-26 05:02:17) (良:1票) |
4.恋愛とエージェントの話がどちらも中途半端。邦題が「ザ・エージェント」だけに勘違いする人も多いのでは? 【くろゆり】さん [地上波(吹替)] 4点(2008-01-09 15:30:19) (良:1票) |
3.良かったです。こういう、日本人の俳優が演じたら、あざとくてわざとらしくて、見ちゃいられないだろうなぁという人情あり恋愛ありサクセスありのストーリーは、トム・クルーズにばっちりマッチしていました。脇役陣も皆適役で、安心して見ることが出来る。なにげないシーンのひとつひとつがすこく上手くて、繰り返し見たいと思わせてくれる映画です。邦題はちょっと的外れかな。 【ともとも】さん 9点(2004-09-14 09:15:26) (良:1票) |
2.爽やかなトム・クルーズ。人間味が溢れ出てた映画だと思います。ラストは泣けたなぁ。 【Eternity】さん 9点(2001-05-15 03:03:30) (良:1票) |
1.トムにはまたこんな素晴らしい作品に出て欲しいなあ、アクションスターよりも人間味溢れた役がいいなあ。 【T・Y】さん 10点(2000-12-13 20:28:55) (良:1票) |