14.いや良いですね。言いえて妙だけれど、ある意味“真っ当”に入り組んだサスペンスホラーだと思う。ヒットした前作を経て、巧みに(そして痛々しく…)ストーリーを噛み合わせた続編として仕上がり、「SAW」という映画を結末付けている。 なかなか二作続けて最後の最後で「やられた」と観ている者に思わせる映画はない。主謀者のキャラクター性など完璧に“粗”がないというわけではないが、もうこういう映画になってくると、良い意味で“表面的”なストーリーの驚きこそすべてだと思う。 パート1も含めて、全編通してどこまでも痛々しく、最後まで騙し通したこの作品の完成度は高い。 ただこれ以上は「無理」が出てくるので、できればもう続編はつくらない方がベターだと思う。が、たぶん慢性的に「ネタ不足」の映画界は、それを許さないだろうね。 【鉄腕麗人】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-04-06 23:59:56) (良:1票) |
13.《ネタバレ》 1が密室からの脱出がテーマなら、2は逆に捕獲がテーマになっているんですね!確かに密室劇もあるんだけどそれは単なる標的に対する餌でしかない。 このまま私(ジグソウ)と話をしていれば終る・・・成る程確かに終るが、『そうはならないだろう』というジグソウの読み勝ち! しかし、ジグソウに弟子が居たとは・・・そこまでは読みきれなかった。完敗! SAW(ノコギリ)はいつ出てくるのか?と思いきや。。。そんだけかぁ~ 【みんてん】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-03-31 10:10:25) (良:1票) |
12.評価の高い映画の続編で、これほどのものを作るというのは凄い。あらためて1を見直したけれど、1が目新しかったという点を考えれば、映画としては1を超えたのではないだろうか。トリックをあくまで盛り上げ役と位置づけ、それだけに頼らないストーリーができているところがすばらしい。1の効果的な絡め方も、伏線の張り方も申し分ない。そして、何よりジョン役のトビン・ベル。1での登場は、ほんの少しだったのに、この迫力は見事。「ここ数年で1番か」というと、少し悩むので満点にはしないけれど、ホラーが苦手でないならオススメ。 【mohno】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-03-29 04:07:19) (良:1票) |
11.《ネタバレ》 犯人に驚愕した1作目。そして犯人が捕まっている所から始まる2作目。両作品共に全然違うタッチで演出し、観客を混乱させながら結局はのめりこませる。2作目の凄い所は、主役の刑事がでっちあげ逮捕した人間達の中に息子を放り込み、ジグソウと他7人の両方から刑事親子を追い込むという部分だと思う。軸は刑事である父親とジグソウの心理戦であって、モニター内の展開は完全に過去のゲームであり、ジグソウにとってそれはさほど重要ではない。むしろその様子を見ている刑事を試す心理ゲームだと考えると、監禁された家での脱出のヒントやゲーム攻略法がさほど演出・説明されていないのも何となく理解できる。元々あの監禁されたメンバーは、息子に目を向けさせるためだけの「ゲームの駒」だと思うし、助ける気すら無かったのではないか?実際ジグソウとの心理戦に負けた主役の男は「1」の舞台となった忌まわしき現場で2代目ジグソウから制裁を受ける。冒頭で死んだ情報屋、そして脱出を試みながら家で死んでいったメンバー、前科モノではなかった唯一助けられた息子。全ては主役の刑事が手を染めて与えられた結果だ(息子ですら死と隣り合わせになるまでは真剣に向き合おうとしなかった)。しかし何でこんなシナリオを書けるのかと本当に関心する。現場の2人とその人となりの回想、ジグソウと彼を追う刑事で見せた「1」、8人の脱出劇とそれをモニターで見ながら何も出来ない刑事とジグソウの心理戦の「2」。そのグロさもあり、決して生と死を真剣に考えるという映画では無いが、ラストのひっくり返し方(1と同じ、ネタばらしの前兆のあの定番のBGMが流れてくると鳥肌が立つ)といい最高のエンターテイメントの1本であると言える。多分別館内での展開の細かな説明が少なかったのは、更に「3」に繋がる意味でわざとだったのか?とも思う。「3」ではアマンダ演じる新ジグソウが色々ゲームを主導してると思わせつつ、実はアマンダを脅してて「1」のあの死んだカメラマンの奥さんが「私が真・ジグソウだー(旦那に恨みがあったとかで)」とかになったらもうムチャクチャですね・・・。 【まさかずきゅーぶりっく】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-03-28 16:40:36) (良:1票) |
10.《ネタバレ》 ジグゾウのアジトに入るのになんでそんなに無防備なんだ!という突っ込みどころはあるものの、ストーリーは完璧です。セリフの一つ一つがしっかりと伏線になってラストに繋がっている。そこの所は一作目を超えている!自分の命があと2時間!罠よって次々と犠牲者が!そして罠にかからないまでもガスによって命が奪われる!そんな緊迫した状態の中で冷静に考えろというのが無理。そこのところもジグゾウの計算の内です。。。アマンダはジグゾウにはなり得ないのでこの話はここでいったんおしまいとなるでしょう。なぜならアマンダには仕掛けを作る技能がなさそう。主人公の刑事に対してもあそこからゲームを仕掛けているのではなく、あくまでゲームの幕引き役となっているだけである。刑事が最後までしっかりと話を聞いていればジグゾウはとりあえずは死ぬ事は無い。アマンダを使いながらゲームをする事が出来る。刑事がジグゾウを連れて出るような事があれば自分が殺される可能性は大きい。しかし、それは彼にとって願っても無い事なのである。どちらにしても、ジグゾウの勝ちとなるように、最初から考えられた物語である。 【蝉丸】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-03-27 21:11:04) (良:1票) |
9.《ネタバレ》 前作は0点(点数が付けられなくて0点。中身は8点。なんでソウが0点なんだー!?と思われた方はレビューを参照下さい)、今作も同じ観点から見れば0点なのだが、それでは面白くないので客観的な評価として7点です。導入部から激エグイシーン!途中も生きたまま焼かれたり、注射器の穴に落とされたり…と男性でも目を覆いたくなるような映画です。DVDでは、出演者も一緒になりアイディアを出し合って、みんなで創りあげた映画と言っておりました。うん、楽しかったよ、確かに。二転三転する巧みなストーリー、ジグソウの圧倒的な存在感、息もつかせぬ恐怖の連続、そして驚くべきラスト。面白くない訳がない。しかし、所詮はただの復讐劇。ただでさえ、悪いニュースが飛び交うべき今日、この映画を通して社会に悪影響がないのか…。共感できる部分がたしかに存在する。だからこそ心配です。冤罪で刑務所にぶち込まれた。だから、その刑事を絶望のどん底に…気持ちはわかりますが、それで復讐者が勝ってしまうのだからタチが悪い。やはり、前作同様、後味は最低レベル。唯一、心に残ったのは、「人間は生きている間、ほとんど時間を気にしない。しかし、死を宣告されるとすべてが変わる」というセリフ。死を意識することは難しいが、いつか終わるであろう自分の人生、無駄にしないようにと感じました。 (おまけ) ちょっと重い内容のレビューになったので、最後に一言。ソウ3はやめとけ!マジで!前作・今作とも、出来も評判もいいんだから、これでやめとけ。アマンダじゃ厳しいって、正味な話。ドラゴンボールだってそうだろ。天下一武道会でマジュニアに勝って、亀仙人が「もうちょっとだけ続くぞ」って言って、サイヤ人編。ここまでは面白かったんだって。でも、引っ張ってセル編までいったら、コケただろ。その先、ブウ編なんて大コケじゃないか。評判いいとこでやめとけな、マジで。 【グングニル】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-03-26 16:11:15) (笑:1票) |
8.ストーリー展開の妙は1、映像のエグさでいけば2といったところでしょうか。これだけの短期間で、1の期待を一身に背負った中でこの出来はなかなかだと思います。キューブなんかと比べられることもあると思うけど、俺は断然こっちの方が好きです。ただ、3の主役があのおねーちゃんかと思うとちょっと心配。 【Andy17】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-12-05 23:15:11) (笑:1票) |
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7.《ネタバレ》 1がとても面白く、1以上のオチやインパクトはないだろうなと思いつつも見てみました。1のようなスリル満点の心理戦やゲーム要素はなくなっていてちょっと残念でしたが、やはりタイムラグと「座っていればいい」のオチにはびっくりしました。あと注射器がアマンダに刺さりまくってたシーンはキツかったです。続編ものは面白くないというジンクスには当てはまらない良作でした。3もありそうなラストだったので、更に続編に期待です。 【クリスタル】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-11-18 18:37:12) (良:1票) |
6.他のレビュワーもおっしゃってる通り、1並、あるいはそれ以上の出来だと思います。私は2の方が出来がいいと思いました。 穴も多い作品ではありますが、脚本も演出も、見ていて飽きさせない内容です。 ただ、少々過激なので、(バトルロワイヤルへのオマージュだとか)心臓弱い方はスクリーンを直視できないシーンもあるでしょうから、ご注意を。 【パンプキン・キング】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-11-12 08:57:42) (良:1票) |
5.《ネタバレ》 「1」を見た後で続編が出ると思った人が、どれ程居ただろう? それほど緻密な脚本と「トンデモ」な結末の前作を引き継ぐのは、並大抵ではない。 しかし新しいステージは用意され、しかも正統なる続編としてリリースされた。 結論として「充分健闘した」と言える内容の出来栄えだったと思うし、 僅か一年で仕上げたのは上出来。思わず来年も期待してしまう程だ。 私は「1」を見たとき「日本のバトル・ロワイヤルみたいだな」と思った。 「2」は人数が増えた分、その点が特に強調された様に思う。 確かに「1」と違って、脚本としての映画的説得力には欠けるきらいは拭えない。 登場人物が増えた事も有り、全ての行動に説得力が無いのも感じられる。 しかしジグソウの主張は不変で「彼の言うとおりにすれば答えは出る」のは相変わらず。 其々のゲームには少なからず答えが用意されているのも相変わらずで、 続編としてのセオリーは出演者も含めて保たれているのは、ファンには嬉しい。 映画館で物語のラスト近くで「あの場所」が出てきた時に「ォッー」と歓声があがった。 そして「1」のラスト後を暗示するシーンを見るゆとりも無く、本編の結末が明かされる。 前作よりも脚本は少し雑だが充分に面白い。あの傑作の続編でここまでやれれば合格です。 このジャンルの作品として、初めて続編としての水準をクリアした事を素直に褒めたい。 【masamune】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-11-11 02:02:36) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 アイデア勝負で素晴らしい快作に仕上げた『SAW』の続編という事で、正直期待はしていなかった。なぜならば前作で犯人は分かっているし、何よりもソリッドシチュエーションスリラーとして前作は完全に出来すぎていたからだ。それに今回、監禁メンバーの増員(2人→8人)などがあり、ただのトラップのインフレになると予想していた。まさに悪いパターンの続編であると確信していたのだが、その心配は必要無かったようだ。まず物語は、ジグソウのデスマスクトラップにかかった情報屋のシーンから始まる。首にトラバサミが付いたこのトラップは前作の改良版といった感じで、己の目に埋め込まれた鍵でなければ仕掛けは取れない仕組みになっている。早速ジグソウの鬼設定が見られるのだ。ジグソウの良い(タチの悪い)所は、どんな過酷な設定でも一つはチャンスがあるところで、少なからず多少の救いが存在する。まさに生への執着心こそが、ジグソウ攻略への希望なのだ。そんな生への執着心を問うような様々なトラップが登場し、中でも注射の海は悪質を通り越して関心すらしてしまった。SAWシリーズのベストトラップに挙げたいと思う。 【カイル・枕クラン】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-11-07 02:46:47) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 うーーーん微妙、恐い殺戮映画を見たい人にはいいかもしれないけど 前回のような知的ゲームを見たかった私には、ちょっとでした。 もう殺戮殺戮グロイグロイ痛い痛い・・。 でもーー私は前回のような知的ゲームを見たかったんです。 血みどろスプラッターを見たかったわけじゃない--。 ゲーム参加者ーー頭悪すぎ私でもわかったヒントに誰も気がつかない・・・。 私にとってソウの面白さは、ジグソウが生を大事にしないもの への血を吐くような思い(自分の生を大事にしたくても自分は確実に死ぬ) ワナにはめられた2人は頭を使い、ジグソウの勝負を命がけでする そういう姿にドキドキしました。そしてその中で自分の生き方姿勢の 間違えも気付くーー。そんな深い感じがありましたでも 今回は頭脳ゲームじゃないーー頭脳ゲームを被害者とはしてない 被害者たちは殆ど頭使ってないしーー刑事も頭、筋肉でできているかも というような暴力刑事。ジグソウが『座っていたら息子に会える』ってヒントも ぜんぜん聞いてないしーー。もう犯人の独断上でーーがっかりしました 確かにラストのどんでん返しはわからないーーでも私には衝撃より 落胆の方が大きかったーー。 【rika】さん [映画館(字幕)] 5点(2005-11-03 22:58:47) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 「あなた(エリック)はわたし(アマンダ)の最初の被験者なのよ」という言葉で締めくくられていたと思うが、この言葉が意味するところは、本作は「アマンダとエリック」のゲームでしかなかったのだということである。つまり、ジグソウも含めて、息子や閉じ込められた者たちはすべてアマンダのゲームの駒にすぎなかったのである。息子を含めた7人(アマンダを除く)は実はゲームのプレイヤーではなかった。アマンダの役割は息子を暴漢やトラップ(針山のトラップにアマンダが落とされたのは、息子の身代わりに落とされたとした方がよかったと思う)から保護するための守護者の役割である(ゲームの賞品に傷がついたらエリックとのゲームが成り立たなくなってしまう)。だから、彼らにはほとんど生き残る手段が与えられていないのである。誰よりも「生」への執着を示し自らの身体を犠牲にした者(本来のジグソウのゲームでは勝利者になれる)ですら、殺してしまっているのはこれがジグソウのゲームではないからだ。 確かに、前作のジグソウにしても、ゲームのためにプレイヤー以外の者が犠牲になることはあった(前作でアマンダが生き残れたのは、麻酔で身動きが取れなくなった生きた人間の胃の中から鍵を取り出せたというもの、そしてゴードン医師の家族など)が、本作に至っては、「生」の喜びを享受しない者への戒めという趣旨よりも、単なる「復讐」という趣旨に変わってしまっていることが分かる。「復讐」のためならば、他の人間の命を犠牲にしてもよいという考えは、初代ジグソウの理念とはだいぶかけ離れたものだ。「命」を粗末に扱っているのは、誰であろうアマンダということにはならないか。 このように、ややアマンダの哲学には賛同しにくい部分がある。「永遠に生きるためには人々の記憶に残ること」といったよく分からない理屈を持ち出しているのもあまりいただけない。 また、前作に引き続き、ゲームのプレイヤーが適していたかどうかが不明瞭だ。ゴードン医師やエリック刑事といった、人々を守るべき立場の者をハメル必要性があまり感じられない。確かにでっち上げや暴力によって逮捕していたかもしれないが、アマンダのような小娘ひとりをでっち上げで逮捕するメリットは正直あるとは思えず、普通に考えれば何らかの理由があったからではないか。「悪いことはなんでもやったがクスリはやっていない」というのは説明不足すぎる。 【六本木ソルジャー】さん [映画館(字幕)] 6点(2005-11-02 23:45:42) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 まずこれを観る前にしっかり「1」を鑑賞しましょう。良くも悪くも続編です! とにかくコイツは痛い!!思わず「痛い、痛い、痛いって!」と呟いてしまうシーンいっぱいです。でも仕掛けに関してはちょいとチャチになったような・・・ おそらくほとんどの人がすぐに共犯者に気付いたと思いますが、ラストのどんでん返しはそれなりに楽しめます。 ただし、前作を踏まえて観た為か、絶対最後に何かあるって過度に期待してしまい新鮮味に欠けてしまいました。逆に何も考えずにぼ~っと観た方が良いかも? んでラストに前作の舞台に足を踏み入れますが、その中に足の切断された死体が・・・これって見間違い?見間違いでなければあの人は結局死んだって事なのか?あ~~またレンタルしなくちゃ。んでもって7点!ちょい辛口だけど面白かったよ~ 【レッドホーク】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-11-02 00:00:18) (良:1票) |