ランド・オブ・プレンティの投票された口コミです。

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ランド・オブ・プレンティ

[ランドオブプレンティ]
Land of Plenty
2004年上映時間:124分
平均点:6.72 / 10(Review 18人) (点数分布表示)
公開開始日(2005-10-21)
公開終了日(2006-04-14)
ドラマロードムービー
新規登録(2005-10-12)【4th Officer Boxhall】さん
タイトル情報更新(2009-02-02)【+】さん
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監督ヴィム・ヴェンダース
キャストミシェル・ウィリアムズ(女優)ラナ
ジョン・ディール(男優)ポール
ショーン・トーブ(男優)ハッサン
リチャード・エドソン(男優)ジミー
バート・ヤング(男優)シャーマン
グロリア・スチュアート(女優)年老いた女性
原作ヴィム・ヴェンダース(脚本原案)
スコット・デリクソン(脚本原案)
脚本ヴィム・ヴェンダース
製作ゲイリー・ウィニック
製作総指揮キャロライン・カプラン
ジョナサン・セリング
ジョン・スロス
配給アスミック・エース
その他ビル・プルマン(special thanks)
あらすじ
アフリカ生まれでイスラエル育ちの娘ラナは、亡くなった母から伯父のポールに手紙を渡すよう託されて10年ぶりにアメリカに帰ってきた。ようやくポールを見つけたラナは彼の様子がおかしいことに気がつく。9・11事件で傷ついたアメリカ人の心の後遺症を描ききった名作
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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【口コミ・感想】

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1
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3.《ネタバレ》 9.11をテーマにした作品。飛行機がビルに突撃する直接的な映像を使用せずに、その衝撃・悲惨さを伝えようとするフィクションによる刺客。ラナ役のミシェル・ウイリアムズが何とも言えないエロティシズムだった。ビルの屋上で、ipodを聞きながら佇んでいるシーンは秀逸。映像でなければ撮れない類の美しさだと思う。伯父のポールが、ベットの上でベトナム戦争の後遺症に苦しむ姿を見守るシーンの表情、息使いは絶品だ。少女であり、母であり、女である空気感を身に纏える役者さんである。物語は、テロという「恐怖」に対してポールの過剰な自衛と、ラナの生活に根ざした援助という、平和に対する二つのアプローチが対比されながら展開される。物語終盤の、ポールがテロリストのアジトに突入するシーンに、この映画のメッセージが集約されている様に感じた。テロリストのアジト、だと勘違いした場所には、老婆が一人、ぽつんと寝ているだけであった。それが「恐怖」の正体。ここまでしつこいほどに描いてきたポールの行動理念が、一瞬にして崩れる瞬間。映画の手法としてはもう、コメディの見せ方で。ラスト。グラウンド・ゼロに降り立った二人は、その場所自体、思ったほど胸に響かない事に気付く。そこにあるのは、ただの瓦礫の山。これは何かを「神格化」する事の否定なのではないか。何かを過剰に妄信する事、それはポールの様にある意味で滑稽であるし、引き返す事のできない道を進んでいくという事である。それが間違った道であったとしても。身の丈に合わない行動は、いつか破綻するものである。それに対して「犠牲者の声に耳を澄ませよう」というラナの言葉、それは誰にでも、どこにいても出来る行動である。「自分の国は場所じゃない、人々だ。」というセリフのように、個人を重視するべきであるというメッセージ、これを私たちはどう消化していくべきなのだろうか。
さん [映画館(字幕)] 8点(2005-12-11 11:04:49)(良:2票)
2.《ネタバレ》 強いアメリカ、戦うアメリカは知っていますが、これは弱くて小さなアメリカの物語。ポールの精神状態がおかしいことには、すぐに気がつくのですが、それでも監督は執拗にポールが妄想にかられてテロリストを追いかける様子をミステリータッチで撮り続ける。あまりにも延々とポールの妄想劇を繰り返すので、多少閉口させられますが痛々しさだけは伝わってきます。しかしポールが酔ってラナのいるホテルにやってきたシーンは見事です。彼女は人の心の弱さをすべて受け入れ、包み込み、そして赦し、癒そうとする。この映画で彼女が泣いて神様に助けて欲しいと願ったものはポール叔父です。ポールは「アメリカ」の隠喩として用いられていたと思います。つまりラナは、心身ともに衰弱しきったアメリカという国そのものを助けて欲しいと神様に祈ったのではないでしょうか。久しぶりに素直に感動しました。同時多発テロでは大勢の罪のない人たちが亡くなりましたが、ラナがいた中東では、普通の人たちがその事件を知って、歓声があがったという話が恐いほどリアリティがあります。アメリカに対する憎しみの連鎖はこれからもこの国を襲うかどうかは分かりませんが、ポールの存在はアメリカそのもの。ベトナムでドロ沼に陥り、9・11で報復され、そして今も顔の見えない相手から憎しみをぶつけられていることに対して、怒りと不安を感じながら、神経をすり減らし生活している。これが大国アメリカの1つの側面だと思います。この映画は監督の思惑と外れて観られているかもしれない。でもそれで良いと思う。たしかなことは想像力を刺激させられる映画だということです。
花守湖さん [DVD(字幕)] 10点(2006-05-24 19:27:22)(良:1票)
1.ヴェンダースにしてはメッセージ色の強い作品。セリフ過多のそのメッセージはヴェンダースがいかにアメリカを愛しているかということの証明でもある。その中で『ミリオンダラー・ホテル』を彷彿させる青みがかった映像がリアルな政治色を排除するかのように美しい虚構性を醸す。さらに、『都市とモードのビデオノート』以降描かれてきた「映像のあり様」がここでも描かれる。ハイテクが作り上げた映像と自らの概念だけで物事を判断し、行動する伯父。一方、ノートパソコンをコミュニケーションツールの一部として利用するものの、何よりもじかに見る、じかに会うということを本能的に重んじる姪。はるかイスラエルからやってきた姪の目的は母の手紙を渡すこと以上に「会う」こと。また、浮浪者の死の謎を解明するよりもまずその屍を親に直接持っていくことを優先する。出会うことで何かが生まれる、出会わなければ何も生まれない、というロードムービーの大原則の意味するものこそがヴェンダースが愛するアメリカに向けたメッセージなのだと思う。
R&Aさん [映画館(字幕)] 7点(2006-01-26 16:37:26)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 18人
平均点数 6.72点
000.00%
100.00%
200.00%
315.56%
415.56%
5211.11%
6211.11%
7633.33%
8527.78%
900.00%
1015.56%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.66点 Review3人
2 ストーリー評価 5.66点 Review3人
3 鑑賞後の後味 7.66点 Review3人
4 音楽評価 8.50点 Review2人
5 感泣評価 4.00点 Review3人

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