7.カウボーイとゲイというキワモノ狙いのようなテーマかと思いきや、「社会」と「性愛」のあいだの普遍的な葛藤を描ききった佳作でした。20年という長い時間で見れば、ブロークバックでの二人の逢瀬というのはごくごくわずかな時間に過ぎず、実際には、ほとんどが「夫」や「父」としての平凡な日常の積み重ねだったわけで、そういう平凡な日常にどっぷりつかりながら苦悩する(それゆえに世間的には「ダメ人間」扱いされてしまう)イニスを演じたヒース・レジャーは見事でした。「アカデミー賞確実」の下馬評とともに登場した日本はともかく、こうゆう映画をその設定にもかかわらず、ちゃんとヒットさせるアメリカ映画界の健全さに感心。 【ころりさん】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-04-29 09:27:03) |
6.《ネタバレ》 この二人の恋愛に悲劇と言うようなものは感じませんでした。時代や環境、自己のトラウマにおされイニスはジャックと一緒にならずに社会で生きると選択し、その代償としてジャックを永遠に失ってしまったけど、かわりにジャックに対する自分の変わらない想いに気付くことになり、真実の愛を手に入れたのだと思います。二人の互いを思う気持ちは最後のときまで変わらず、そのことがあのラストのくだりに全て描かれていて悲劇というより、切なくも満たされたという感じにさせてくれました。この二人の結末に納得いかない方も多いようですが、私はあれ以上も以下もない美しいラストだと思いました。キャッチコピー通り心を揺さぶられました。 【ガソリン】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-04-20 01:16:34) |
5.《ネタバレ》 「何しやがる!」というから、拒否するのかと思いきや、行為が始まったのには驚いた。 【しまうまん】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-04-18 23:35:25) (良:1票)(笑:1票) |
4.いやぁ、面白かった。この作品はCMや雑誌では興味がわかなくて、「ふ~ん、ゲイの話か」くらいでとらえていたのですが、たまたま映画館で観たら、意外や意外、満足しました。冒頭のロッキー山脈でのシーンは淡々としている中にも2人の感情の変化が伝わってきてぐぐっと引き込まれました。イニス役のヒース、いいです。とても自然でした。最後はどのように持ってくるかな、と期待半分不安半分でしたが、あぁ、こうくるか、と。私は見事だと思いました。エンドロールでかかる曲もピッタリです。DVD購入しようと考えてます。 【おっちょ】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-04-17 22:02:20) |
3.脚本に何のひねりもなくてもいい映画は撮れる、ってことですね。映画は差別と暴力にあふれ、多くの人びとが貧しい一昔前のアメリカ南部で出会ったゲイのカップルを淡々と描写するだけ。もしもこれが不倫の男女カップルだったら、映画になりようもないどこにでもある話。だけど、その一種キワモノ的なテーマで普遍的な「一組の出会い」を淡々と描くことで「人を愛するとはどういうことなのか」と考えずにいられない。言ってしまえば、最初に禁じ手というか反則を使っているようなもの。それが映画の価値を落とすものではないと思うけど、大衆芸術たる映画の手法としては万人受けするものではなくなる結果を招いたのでは…。アメリカではヒットしたそうですけど、ここ、日本ではアカデミー取ったのに客席はがらがら。テレビ放映も難しそうな気がするなあ…。そんな風に考える自分も偏見にとらわれているのだろうか。 【しまうま】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-04-09 22:46:37) |
2.シャツをギュッと抱きしめる所が泣けます。 【たま】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-04-02 16:11:21) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 イニスとジャックでお互いを思っていることは同じだが、その思い方は違い、切なかった。ただ映画の中では時間は割りと淡々と過ぎて行くなかで、ブロークバックマウンテンで一緒に働いて以来4年間お互いを思い続けているというのが理解できないところであった。原作の小説も読んでみたくなった。 【HK】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-03-30 11:09:39) |