15.荒野で高速道路を走っていると、自分が「誰でもいい一人」になってしまう怖さがあるわけだ。そういうものは、たとえば都会の群衆の中でもっぱら感じられるものと思われがちだが、そこは田舎のほうが怖い。都会では全員が無名同士になるが、田舎ではガッチリ組まれたチームの中に無名のよそ者として入っていくことになるわけだから。というわけで前半はへんにリアルでけっこう怖かった。通り過ぎた車が向こうでターンしてこちらを見てる感じ。食堂での田舎の人たちの無関心、無表情。このまま不安感が持続する田舎の迷宮に入っていくって展開だとハリウッド映画にならないから、直接的暴力が襲ってきてレベルが一つ落ちる。でも上映時間90分ちょっとという手ごろ感が好ましい。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-02-24 12:13:48) (良:2票) |
14.アクションというより、むしろサスペンス、ホラーとして観たほうがいい。この映画最大の特徴は、不気味すぎる敵役の造型にある。平凡な家庭を営む善良な一般人のような顔をして、地味な、しかし冷酷な犯罪に手を染める。動機は単純にお金。生活費の足しにでもするつもりか、大それた目的はない。なんというか、淡々と仕事をするように、平然と残酷なことをするのだ。普通の人の仮面を被りつつも、まったく良心というものがない。貴志祐介の『黒い家』を思わせる、異様な犯人像だ。 ストーリーは運のない主人公が犯罪に巻き込まれ、孤立無援の窮地に追い込まれるという一見『ダイハード』的な流れ。だが圧倒的不利をどのように挽回するかという娯楽的な面で孤立を描く『ダイハード』に対し、こちらはひたすら恐怖を煽る。助けはどこにもなく、主人公は刑事でもなんでもないごく平凡な男。いつ殺されてもおかしくない状況下で、針の穴を通すようにぎりぎりで危機を乗り越えていく。おまけにとことん地味で、リアルである。 『ジョーズ』公開の翌年には海水浴客が減ったそうだが、この映画を観た後ではアメリカの片田舎を自動車旅行する気にはなれない。荒れ果てた広大な土地に、だだっ広い道路が一本だけ。助けを求めても誰にも届かないのだ。 アクションの棚ではなくサスペンスの棚にあったならもう少し注目されていたであろう、秀作。 【no one】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-11-08 13:53:45) (良:2票) |
13.昨日、テレビで観たばかりです。スピルバーグ監督『激突!』へのオマージュに溢れた作品。犯人像がなかなか明確にならない前半から妻の救出劇へと転換する後半への流れも緩慢とせず、緊張感を持続させる。70年代のアクション・サスペンス映画を彷佛とさせるが、プロットの面白さで“見せる”映画が少ない昨今、なかなかよく出来た映画だと思いました。 【しっと】さん 6点(2001-11-25 13:24:52) (良:2票) |
12.途中まで単なる『激突』のパクリだと思ってたが、途中からまさかの怒涛の展開になり、最後はダイハードに。ほんとについていけないほどノンストップでバカバカしいけど面白い。こんないろんなもんパクって寄せ集めたようなB級映画ですらこのレベルの出来になるからアメリカ映画は凄いw 【Arufu】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-04-24 00:54:00) (笑:1票) |
11.ダイ・ハードに匹敵するくらい面白かった。犯人たちがとても憎たらしいので、一発殴る、蹴る、などでも爽快な気分になる。誘拐ビジネスに手を染めていても、妻や子供の前では普通のパパを演じていた、というリアルな設定により、急に身近な話に感じられてくるのが良かった。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2011-03-19 00:03:15) (良:1票) |
10.面白い。ウダウダ考える前に映画が終わる。 【Junker】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-02-19 00:45:22) (良:1票) |
9.アメリカの田舎を舞台にしたサスペンスは出来がいい。「ヒッチャー」や「Uターン」など、たぶん他にもたくさんあるんだろう。ホラー映画観るよりこっちのほうがよっぽど怖い。たった一人の味方がいないというのが、これ程恐ろしい事とは。アクションの棚だったが、サスペンスの棚に置いて欲しい映画。 【オニール大佐】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-07-30 22:03:49) (良:1票) |
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8.最初まるっきり「激突!」のパクリかと思ったが、どんどんそれとは違う方向へ話が進む。スピード感もあり、サイコ的な緊張感もある。カートラッセルのたどたどしいアクションがなかなかリアリティがあり共感できる。「激突!」を超えた、とはいかないが、見事に追随したともいえる秀作。 【sherlock】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-09-13 19:33:15) (良:1票) |
7.誰も味方がいない感がいい。 【腸炎】さん 8点(2004-01-08 18:29:49) (良:1票) |
6.カート・ラッセルが強くないトコがちょっとイメージ違いな感じがしてしまいます。もう少し「あー、それじゃしょーがないな」って役者の方が合ってたんじゃないかな、って。たとえばマーチン・ショートとか(それじゃコメディか・・・)。こういうイライラ系じらしの多いサスペンスは苦手ですけど、反撃に移る気持ち良さはあるので、まだ救われてます。悪人にも普通に家族がいたりして、田舎の風景と共にちょっとのどかさを感じてしまったり。 【あにやん🌈】さん 6点(2003-12-24 11:16:16) (良:1票) |
5.かなり面白い。 ストーリーとともに恐怖の色を微妙に変化させながらラストまでピンと張った緊張感がいい。 そしてその糸を一瞬で断ち切るタイミングのセンスも良し。 この監督なかなかやる。 【Beretta】さん 8点(2003-11-27 17:55:51) (良:1票) |
4.心細い映画だ。心温まる映画が見たくなってしまう。 【花守湖】さん 5点(2003-10-15 05:10:10) (良:1票) |
3.息子に撃てと言った母親が一番怖い。 【眼力王】さん 5点(2002-04-04 08:37:28) (良:1票) |
2.スピルバーグの名作「激突!」を連想するシーンもあって、実によく出来たサスペンス・アクションで仕上がりは上々。ただ前半のミステリアスな展開と緊迫感に比べて、徐々に犯人像が明確になってくる後半になってくると、安手の活劇映画っぽくなったのが惜しい。 【ドラえもん】さん 7点(2000-11-26 23:37:14) (良:1票) |
1.日常に起こりうる恐怖などと、言われても舞台が砂漠の荒野だから温暖湿潤気候の日本にとって既に非日常的。何が起きるか観る前から分かっているから、あまり緊張感はありません。もしも俺の家がネバダ砂漠にあれば、十分恐怖を味わう事ができたのだろうが、残念です。しかしカート・ラッセル主演だからな~。十分3流でしょう。監督はこの秋話題だったU571の監督です。 【あまぬま】さん 5点(2000-11-01 23:03:27) (笑:1票) |