顔(1999)の投票された口コミです。

顔(1999)

[カオ]
Face
1999年上映時間:123分
平均点:6.42 / 10(Review 66人) (点数分布表示)
公開開始日(2000-08-12)
ドラマ犯罪ものロマンスロードムービー
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-02-23)【イニシャルK】さん
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監督阪本順治
助監督大森立嗣
キャスト藤山直美(女優)吉村正子
豊川悦司(男優)中上洋行
佐藤浩市(男優)池田彰
大楠道代(女優)中上律子
岸部一徳(男優)花田英一
國村隼(男優)狩山健太
牧瀬里穂(女優)吉村由香里
渡辺美佐子(女優)吉村常子
中村勘九郎(五代目)(男優)山本俊郎
早乙女愛(女優)狩山咲子
九十九一(男優)車掌
内田春菊(女優)喫茶店の女
川越美和(女優)
脚本阪本順治
音楽coba
作詞coba「顔」
作曲coba「顔」
主題歌coba「顔」
撮影笠松則通
製作中沢敏明
宮島秀司
石川富康
松竹
毎日放送
松竹ブロードキャスティング
配給東京テアトル
美術原田満生
赤松陽構造(タイトルデザイン)
衣装宮本まさ江
編集深野俊英
録音橋本文雄
照明石田健司
その他IMAGICA(現像)
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【口コミ・感想】

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1
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9.社会に適応しきれずにいた女が、妹殺しの逃亡生活の中で社会生活に喜びと充実を感じていく。非常に皮肉なものだが、今の社会というものは、ただ素直に生きていても幸福感は得られない寂しい部分が確かにあるのだと思う。屈折しさらに屈折した生活の中で人間らしさを見出していく主人公を藤山直美が色濃く演じる。
鉄腕麗人さん 7点(2003-12-16 17:41:20)(良:2票)
8.藤山直美のパンツ丸出しの熱演には、皆さん同様ただ感服あるのみ。社会からハミ出すほどに輝いていく主人公像は阪本順治カントクならではだけど、ここまで豊かなキャラクターになったのは、ひとえに彼女のおかげです。淀川長治さんは、阪本カントクのことを「今にモダン溝口健二になる」とおっしゃったけれど、この映画なんかまさにそんな感じ。恐れ入りました。見事です、素晴らしいです。人の好みはそれぞれだとは思うけど、気に入らなかった方、お願いですからそんなに軽くケナさないでくれませんかねえ…。
やましんの巻さん 10点(2003-06-28 15:47:58)(良:1票)(笑:1票)
7.《ネタバレ》  喪服のままで強姦されて、純潔を散らす事となった主人公の正子。
 そんな彼女が相手の男に対し「これ、あげる」と香典を渡すシーンが印象的でしたね。
 流石に気味が悪かったのか、突き返そうとする男を罵倒するように「取っとけ!」と啖呵を切る姿なんかも、妙に格好良くて、惚れ惚れする思い。
 美しい妹を殺してしまったがゆえに、逃亡犯としての旅に出る事となった正子だけど、本当の意味で「生まれ変わった」「旅する決意をした」のは、この瞬間であったように感じられました。

 その妹との確執に関しても、短い尺の中で巧く描いており「お姉ちゃんの存在が恥ずかしかった」と言わせた辺りなんかは、大いに感心。
 他人ならば何ともないのに、家族だからこそ「その存在が恥ずかしい」という感情が湧き出てくる訳で、それを的確に表現している台詞ですよね。

 全体的に、暗い作風とも明るい作風とも言い難いものがあって、暗いというにはあっけらかんとしているし、明るいというには陰鬱過ぎるという、不思議なバランス。
 この独特の空気感を心地良く感じる人もいそうですが、自分としては、ちょっと苦手だったりもしました。

 妹殺害のシーンなども「直接殺した光景は描かないで、まず主人公が風呂場で自殺未遂を起こす姿を描く」→「その後に旅支度を始める主人公の足元で、妹が死体となって倒れているのを、サラッと映し出す」という演出になっており、上手いなぁと感心する気持ちと、ちょっと回りくどいよなと思う気持ちが半々になったりして、どうも素直に褒められない、肌に合わない部分が目に付いてしまったのです。
 作中で最も悲劇的に描かれていた「流産」に関しても、主人公が信じる「輪廻転生」に共感が持てなかったりしたもので「あぁ、彼女なりに妹を愛していたんだなぁ……」と冷静に考える程度で終わってしまい、感動にまでは至らず、残念でした。

 その代わりのように、主人公が成長するロードムービーとしての魅力は感じ取る事が出来て、そちらに関しての満足度は高め。
 旅の中で、周りの人達と交流し、自転車の乗り方を習い、泳ぎ方を習い、それが結果的に「土壇場で逮捕の手を逃れる手段」に繋がるストーリーが、実に皮肉で面白いんですよね。
 主人公のモデルになった、ホステス殺人事件の犯人と思しき女性と、喫茶店で会話を交わしていたと判明する瞬間なども、観ていて驚かされ、印象的な場面でした。

 また、本作においては、実際の事件と違って「整形」という要素を用いなかった辺りも、良い判断だったかと。
 何せ主演の女優さんが演技巧者なものだから、最初は生気を失った顔だった主人公が、段々と生き生きして魅力的になり、まるで別人のような「顔」に変わっていく様を、説得力満点に演じてくれているのですよね。
 全体のストーリーラインをなぞれば、非常に胡散臭い話であるはずなのに、不思議なくらい真実味を帯びて感じられたのは、やはり彼女の存在が大きかったからなのだろうな、と思えます。

 お世話になった女性の律子さんに電話を掛け
「ごめんなさい」「ありがとう」
 という想いを伝える件なんかも、凄く良かったですね。
「死ぬぐらいやったら、逃げて」「お腹が減ったら、ご飯食べて」
 という励ましの言葉を、手首に傷のある律子さんが口にするのだから、何とも切なくて、情感溢れる名場面。

 恐らく、本作の主人公は「逮捕されてしまえば罪悪感に耐え切れず、留置場や刑務所で自殺してしまう」と分かっているからこそ、懸命に逃げ続けているのだと思われます。
 そんな事情を加味したとしても、現実逃避、罪から逃れるという行いは、間違いなく悪い事なのでしょう。
 それでも、たとえ悪だとしても死よりはマシだ、前を向いて走って、逃げ続けて生きるべきなんだ、というメッセージが窺える、味わい深い映画でありました。
ゆきさん [DVD(邦画)] 6点(2016-08-01 09:04:31)(良:1票)
6.《ネタバレ》 かつて10代の服役中に2度レイプされたという福田和子、とその後の事件をBaseにしているようですがストーリーなど、特に正子の性格を違ったものにして強盗の部分をなくしているようです。逃げる心理にはこういうのも働くのだろうなあといろいろ考えてしまいますが、なんといっても役者さんたち全員に圧倒され、久々にいい映画を見させていただきましたと思うばかりです。
HRM36さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2016-05-06 11:07:34)(良:1票)
5.犯人に不安や怯えや葛藤といった罪と罰が感じられないので、逃亡劇としての緊迫感・緊張感がない。単に、解放されちゃってる。中年の引きこもりが街に出て、自分探しをする話としてみれば面白いのだが、その原因が殺人であり、逃亡中であるというベースがあるのでどうしても違和感がある。
東京50km圏道路地図さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2016-03-23 14:19:54)(良:1票)
4.《ネタバレ》 面白かったー。久々に面白い映画見れて良かったです。藤山直美さん格好よすぎ。私もレイプされたらああ言いたい、とっとけ!って。トヨエツも無駄にかっこいいし、大楠さんもよかったですし佐藤浩市もいいし(あの約束のセリフは漫画ネタなのかな?あのシーンで不覚にも泣きました)岸部さんもよかった。
しかし一番すごいのはN○Kだ。何がって朝ドラのキャスト!わざとなの?知っててやったの?だとしたらこええよー。(すみません、大分昔の感想です)
ところで、冒頭に妹を殺した主人公が震災に会い、「うちのばちや、ばちがあたったんや~!」と叫ぶシーンがあるのですが、村上春樹の『神の子どもたちはみな踊る』と同じことを言っているんですよね~。偶然の一致?いえいえ、時代を背負う人々に往々にして起こりうる必然の一致でしょう。
最後のほうのお祭り中の踊る狐のお面を被った子どもの撮り方を見て、この監督は本物だと思いました。『闇の子供たち』をこの方が撮ったのはとてもよいことだったと思っています。
towaさん [地上波(邦画)] 8点(2009-07-19 16:50:49)(良:1票)
3.これ、良いです。役者が何と言っても良いです。特に藤山直美、凄い。さすがは名優、藤山寛美の娘だけのことはあると思える。本当に素晴らしい演技しています。そんな藤山直美という女優の魅力を十分に引き出した阪本順治監督の手腕もお見事です。個人的には「どついたるねん」と同じぐらい好きな作品です。この年のキネマ旬報での日本映画部門第1位も納得の出来栄え、単なるサスペンスとしてでなく、社会派の映画としても見応え十分の力作だと思います。
青観さん [DVD(字幕)] 8点(2005-08-03 22:32:14)(良:1票)
2.どなたか書いてらしたけど、かなり悲惨な話なのに暗くない。「女は、いざとなったら男なんかよりずっと強いんやでえ!」というのを藤山直美がどごーんと体現してましたねえ。ラストシーンもちょっと笑えて、でも感動的で素敵。それにしても、大楠道代って女優さんは凄い。少し前に観た「赤目四十八瀧心中未遂」でも物凄い存在感あったけど。てか、抱かれたい(受身かよ)。こんな言い方はかえって失礼なのかもしれないけれど、「日本のスーザン・サランドン」って感じ(調べてみたら同い年だった)。あちらじゃ、スーザン・サランドンが主役張ってる作品一杯あるんだから、日本でも大楠さんを主役にしたオトナの作品が観たいなあ。そーゆーの、いつか撮ってよ、阪本監督。
ぐるぐるさん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-05-19 17:01:04)(良:1票)
1.これ私好きです。気取りのないべったべたの邦画。ヒロイン役の藤山直美というど太い柱が、最後海を泳ぐシーンまで力を失わず出演者を引っ張り、私を魅了した。夢も何にもない結末だし、阪神大震災のシーンもあったり、暗い映画のはずなのに暗く感じない。この脚本完全に藤山直美を頭において書いたんだろうな。彼女以外に誰もできない。すんごい女優だ。脇では、牧瀬里穂がどのドラマや映画より一番良かった。清純で売ってたと思ったらこんなハスッパ姉ちゃんもできるのか。変わり映えしないトヨエツに勝っていた。
のはらさん 8点(2004-01-14 19:34:20)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 66人
平均点数 6.42点
000.00%
100.00%
200.00%
3812.12%
446.06%
557.58%
61522.73%
71421.21%
81218.18%
957.58%
1034.55%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 3.50点 Review2人
2 ストーリー評価 6.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 5.66点 Review3人
4 音楽評価 5.50点 Review2人
5 感泣評価 1.00点 Review2人

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