7.飛ぶ鳥を落とす勢いだった若きトム・クルーズを中心とし、その周りをジーン・ハックマンやエド・ハリスといったベテラン勢で固め、さらにその外側にはゲイリー・ビジーやトビン・ベルといった個性派を配置するという層の厚いキャスティングは魅力的でした。本作はパラマウントにとって相当気合いの入った企画だったようで、スタッフ、キャスト共に最高のメンバーが名を連ねています。しかし、そんなパラマウントからの期待とは裏腹に、映画の内容は平凡の域を脱していません。不吉な前兆の積み重ねでイヤな汗をかかされる前半部分はそれなりの面白さだったものの、後半部分で映画は完全に息切れしてしまうのです。監督も脚本家も複雑な話をまとめあげることでいっぱいいっぱいになってしまい、この膨大な情報量が観客に伝わるかどうかとか、クライマックスで観客はカタルシスを味わえるかどうかということは二の次にされています。直し屋として有名なロバート・タウンが脚本家に名を連ねている時点で察するべきだったのですが、それにしても、思いの外低い完成度には驚かされました。トム・クルーズ以外のキャストを完全に持て余すという名優の無駄遣いぶりもかなりのもので、本作よりも2ランクも3ランクも劣るメンバーで製作された『逃亡者』に批評面でも興行面でも及ばなかったことにも納得がいきます。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 5点(2012-10-17 01:53:35) (良:1票) |
6.《ネタバレ》 映画に向いてない話を無理に映画にした、ってのの典型みたいで、ただこちらは話を追ってくだけだった。やっと終わりのほうでB級的悪人が走って追いかけてきたりしたけど、何か流れとして不自然。そもそもなんでこの事務所、よく調べずに正義感の男トム・クルーズに白羽の矢を立てるんだ(顔見りゃ、正義の人って分かるだろうが)。過度の「至れり尽くせり」の不気味さのあたりは悪くない。孤独の戦いが始まるな、ってあたりも一応ワクワクした。でもなんか映像で追う話じゃないんだよな。兄さんを釈放した後の看守にカメラがちょっと寄ってくだけで、彼が事務所に通報したと理解させるあたりは、たしかに映像に語らせてはいるのだが。けっきょくこの事務所の不正を摘発するだけで、マフィアには及ばない。この方が現実的なんだろうけど、いつもガンガン正義で押しまくるアメリカ映画にしては、スカッとしない。トム・クルーズって、両手の人差し指立てて説得するポーズ好きなんじゃない? 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 5点(2011-06-13 10:14:50) (良:1票) |
5.法律事務所の所員が消されていく背景がいまいちよくわからん。 いや説明はわかんるんだけどそんなことで消されるってのが理解できない。黙らせる方法は別にあるだろうし消すことくらいしか思いつかないような無能な連中ってわけでもないだろうに・・・と思うともうストーリーに入っていけない。 はあやっぱこうなるのねって結末でチャンチャン。 それにしてもFBI役のエド・ハリスは何で禿げなの? 【kazu-chin】さん [DVD(字幕)] 2点(2005-02-04 20:40:00) (良:1票) |
4.前に観てたけど、どんなだったかあまり印象に残ってなくて この前BSでやってたのを録画して観た。 なんかラストは釈然とはしなかったけど、緊迫感はバリバリあった。 音楽もドキドキ感があってよかった。 ま、終わってみて、あのFBIのハゲは誰やってんろ?と 何気なくエンドロールをみたらエドハリスやった。 それが1番驚き。 あれ?あってますよね?あのハゲはエドハリスですよね? エドハリスって好きなんです。 【mamik】さん 8点(2004-05-12 19:20:07) (笑:1票) |
3.昨夜BSで放送されていたので何年かぶりで再見しました。やっぱりみんな若いのよ。10年ひと昔とはよくいったものです。かなりセコイ方法で身を守ったけど、叩き上げの苦学生という感じのミッチらしくていいじゃない。トムはこれとかジェリー・マグワイアみたいなのがイッチバンあってる!今回ジーン・ハックマンの存在感を再確認しました。悪いことしてるんだけど心のどこかではそれを悔いている、華やかさと孤独、強さと弱さが同居してるような役はハックマンならではというもの。そしてあのマフィアのボス、ポール・ソルヴィノとジョー・ヴィテレッリ。出た~真打登場って感じで笑っちゃいますよね、そのものだもん。この二人はマフィア役しか見たことないかもしれない。誰がといわれればホリー・ハンターがかなりいいわ。キャストがゴージャスでテンポもいいし音楽も軽快、ユーモアもそこそこあって娯楽作品として充分楽しめると思う。 【envy】さん 7点(2004-05-04 22:56:59) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 法律事務所が相談料取り過ぎてるだぁ? なんかセコくて…主人公のやりクチが。映画館で見て、途中までは良かったのにラストでいきなりガッカリした記憶が強いなあ。とりあえず「合法的・合理的に解決できればそれでいいんかい」って言っておくか。ドラマチックなモノ、なにもなし。観客は無理を承知で、その先にあるものを見ようとして映画館に足を運ぶんだと思うぞ。ジーン・ハックマンを配した時点で、敵が手ごわいのもわかっちゃいるけど。 【エスねこ】さん 2点(2004-03-15 04:54:26) (良:1票) |
1.タイトルを見たときは法廷ものかと思っていたが、あんまり法律は関係なかった。確かにオチは少し弱く感じたけど、終始緊迫感があってそこそこ面白かったと思う。事務所横に駐車してあるトラックに何の意味があるのか気になっていたが、あの意外な使われ方に驚いた。音楽がピアノのみというのも洒落てた。あと後半活躍する私立探偵の秘書役の女性がJ・レモンの女装姿に見えてしょうがなかった。 【プミポン】さん 6点(2003-04-10 12:20:18) (良:1票) |