《改行表示》 4.《ネタバレ》 何これ?面白すぎる。 登場人物みんなイケてなさ過ぎるところが逆にイイっていうか、 変に癒し系な感じがする。 「人それぞれのスタイルでいいんだ」って言い過ぎているところがある。 普通の学園モノやティーン映画で誇張するところとはまったく逆のところを誇張しているので、 イケメンや美少女ばかりのティーン映画で焦りを感じるような人間には安堵のようなものを感じるかもしれない内容だと思う。自分はちょっと安心しましたけど。 ダサさをあまりに強調しているので、これをリアルだとは思いませんが、 個性はあるので自分をそこに見出しやすいです。 学園物としてはあまり扱われなかった視点だと思うので(そうでもないか)、そういった意味ではかなり楽しかったです。 もしここにメッセージ性のようなものがあるとすれば(ないでしょうが)そのダサさにあるかのようで、 「それぞれのスタイルにあった青春を見つけよう!」「ダサさの中にこそ光るものがある」みたいな感じなんだと思います。正しいか分かりませんが。 出て来る人間はイケてないのに映像はなかなかお洒落なところもあります。 なんとも人間の個性が光るユルユルな作品です。 「自分もこれでいいんだ!」とは決して思えませんでしたが、独特のキャラに新しい自己発見があるかもしれません。無いか。 ただ主人公が最後のダンス発表で光りすぎていたので、あの輝き方は卑怯ですよ。反則です。 日頃から冴えない人間がああやって誰でも輝けるチャンスを与えられるワケではないからです。なんちゃって。 時期に便乗して変な邦題をつけたもんです。 【ゴシックヘッド】さん [DVD(吹替)] 7点(2011-12-31 10:11:27) (良:2票)(笑:1票) |
3.《ネタバレ》 みなさんご指摘の通り、邦題にまず大減点。本当にひどいな、この邦題決めた奴らは。あと最初、バスの中でフィギュア(つうかソフビ人形?)に糸つけて外にほっぽり出した時点で自分の中で名作決定。のはずだったのに、それ以降主人公がそんなにオタクっぽくなかったのがチト残念でした。でも全体的なゆる~い展開、立ちすぎてる脇キャラ(陽気じゃないメキシカン、置物みたいなペドロ最高!)。ゆるいなりにも、しっかりできてる起承転結は十分映画として楽しめる。「人生を不器用に生きている人」を主題にしながらも、彼らを下に見ることなく親しみやすく描いているのが鑑賞後の爽快感につながっているんだろうなぁ。 【ダブルエイチ】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-11-06 20:47:07) (良:1票)(笑:2票) |
《改行表示》 2.《ネタバレ》 観た後は誰でもハッピーになれる映画ではないだろうか。こういう映画はセンスが違うとまったく理解ができないからあまり期待はしなかったけど、見事にハマれて良かった。 低予算であっても、キャラクターやセリフ、構成、アイディアで勝負した、かなり切れ味がある新しいタイプの映画と感じた。序盤はエピソードのぶつ切りではっきりしたストーリーはないけど、各エピソードはそれなりに他のエピソードにも繋がるし、映画としても意外とちゃんとした構成となっている。 なんと言っても、ナポレオンとペドロの「友情」がよい味を醸し出しているのが本作の魅力のひとつだ。彼らの友情は普通の映画で描かれる「熱い」友情ではなく、表面的には「こいつら本当に友達か?」っていう感じの繋がりしか感じられないのが逆によい。しかし、二人は心の底から信頼しきっている感じが随所に現れている。ペドロが休んだときに電話を掛けるのもナポレオン流に心配している証であり、ナポレオンのダンスパートナーが消えたときにデビーと踊れと言ってくれるペドロはナポレオンを気遣っていることが窺われる(おそらくナポレオンが潜在的にデビーが好きだと気付いているのだろう)。 自分には取り柄がないと嘆くナポレオンに対して「画が上手い」と誉めるペドロの姿もさりげない会話だが彼らの関係をよく表している。 また、「最後は「夢は叶う」で締めろ」とナポレオンに言われればペドロはそのように従うし、ペドロのピンチの時には恥もかなぐり捨てて、捨て身のダンスを披露する。 逆に、デビーに嫌われたとペドロに相談したときには、「贈り物をしろ」という短いペドロのアドバイスに従い、デビーに唯一の所持品の魚をプレゼントする(DVDの未公開編に釣りのシーンがあったがその流れか)。おかげでナポレオンとデビーは再び仲直りできたようだ。このように、感情的ではないけれども、二人の友情は堅く結ばれているのが分かる仕組みとなっているのは面白い。 デビーとナポレオンの最後の遊戯シーンも素晴らしかった。もし、この二人のキスシーンで終わるとすればやや興ざめするだろう。ナポレオンの第一歩としては、二人だけで戯れるくらいがちょうどよい。最後には、ナポレオン一人でボールを叩き始めるのも、なんとなくナポレオンらしさや照れみたいなものも感じられる。 ところで、ナポレオンってオタクというより邪気眼系だよね。 【六本木ソルジャー】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-11-13 23:48:10) (良:2票) |
《改行表示》 1.《ネタバレ》 これは自分の学生時代を見ているようで笑いっぱなしでした。人望もないのに生徒会長に立候補してしまったり、それがなんと声帯模写が受けたというだけで当選してしまったり、好きな女子の似顔絵を描いていやな顔をされたり、ひょっとして自分の学生時代を見てたのかと電波なことを考えてしまうほどで、ほろ苦い気持ちになった。農業のコンテストで優勝したり?それともあれは参加者全員がもらえるメダルなのか。とにかく好成績であったことは確からしい。それって結構すごいことじゃないか。でもそんなメダルは誰も気にもとめない。ひょっとして農業を馬鹿にするなというメッセージか?。しかも荒馬を2ヶ月で調教してしまうとはすごいじゃないか。こいつらただの馬鹿じゃない。私なんかよりよほどできるやつらという点では決定的に違うので現実に引き戻された。 淡々とした日常をリアルに描いているように見せながら、退屈させないための誇張も不自然にならずすんなりと受け入れられる。よく練り上げられた映画だと思う。 【アホをどり】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-03-31 10:46:21) (良:1票)(笑:1票) |