28.《ネタバレ》 ここまで演じられる中谷美紀さんって凄い! 作品の色調の濃さにクラクラ。 ファンキーさを楽しみ、そして哀れも感じられました。 ラストはあそこまで暗くしなくとも・・ 残念な終わり方だと感じました。 【たんぽぽ】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-06-25 20:29:15) |
27.この手の共依存の女性って珍しくもなく何処にでもいる、父であろうが恋人であろうが、男にどうしようもないほど依存してしまう。不幸とは思わないけど不幸だとするならば、自分が病気である事に気が付いていない事かな。普通に撮ったところで中谷美紀の演技は凄くいいのに。前作同様のトーンと映像が徹夜明けの目にはキツク耐え難く、デジタルを使うため、デジタルの粗消しのため、あんなトーンで映像を作ってるんじゃないのかね。 【亜流派 十五郎】さん [映画館(字幕)] 3点(2006-06-22 12:45:17) |
26.松子は確かに不幸だし可哀相だと思った。だけど、そのあまりの極端かつ軽率な行動パターンには見ていて唖然とさせられた。そりゃあ自業自得ってもんでしょう。見所は「下妻物語」をさらに進化させたような、超大袈裟かつハイセンスな映像の洪水。さらに今回はミュージカル仕立てでスピーディに展開されるので、最後まで飽きずに見れました。この勢いだけは評価したい。 【ヴレア】さん [映画館(邦画)] 4点(2006-06-18 21:53:03) |
25.おもしろかった!しかし前半は笑えましたが物語が進んでいくにつれ松子に感情移入していき松子がどんどん不幸になっていく姿が不憫で可哀想で心が痛みました。見終わったあと気分がどん底に落ちてしまい気が重かったです。中谷美紀が綺麗でした。 【ギニュー】さん [映画館(邦画)] 8点(2006-06-18 00:03:26) |
24.監督が中谷美紀を美人女優の位置を保つように撮ったと云っていたわけがわかります。 美しかったですもん。顔が写っていない後ろ姿ですら奇麗。 品がありました。原節子とか、昔の女優さんのように品がありました。 褒め過ぎかな?? 彼女、ずいぶん辛い思いをしたみたいだけど、途中であきらめてしまわなくて良かった。 あきらめなかったことに感謝したいくらい良かったから。 |
23.評価が高いので恐縮なのですが・・・・ 不幸どころ満載の松子の一生をポップな映像と歌で繰り広げた映画。 これをベタベタのシリアスでやってしまったら、ものすごーーーーーーく 見終わった後、嫌な気分になること間違いなしでしょう。 なので、これはこれでいい作品だと思います。 でも主人公の内面に切り込んで見たいって人には、物足りないかも知れませんね。 他の監督での映画化も見てみたいです。 最後に中谷美紀、ホント美人は鼻血出しても綺麗ですね。 【あずき】さん [映画館(字幕)] 5点(2006-06-17 10:59:17) |
22.暗い内容の作品を暗いまま描こうとせず、ミュージカル仕立てにして、明るく楽しく、そして視覚的にも鮮やかに描くことで、まったく相反するものが画面の中に混在していました。だから見ている側は重くなりすぎず、さわやかに見ることが出来ました。また、140分という長さを感じさせない、脚本のテンポの良さ。無駄を完全にそぎ落とし、必要な部分だけで進んでいきます。とんとんとんとん、すばらしいテンポの良さ。リズムが感じられました。女性の強さ、弱さ、そして美しさが凝縮された作品でした。 【ボビー】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-06-17 09:11:17) |
21.下妻物語をDVDで見て、「なんだこの突っ込みどころ満載の映画は?!」という印象を持っていた。そしたら新作では中谷美紀さんの「女優辞めようと思った」とか中島監督の「殺してやる」発言。これは見に行かなくては?!と、興味を持ってしまった。しかし、すべてが昇華されていい作品ができあがったと思う。日本映画でこんなに楽しめたのは久しぶり。黒沢あすかさんにも1点献上。 【ハクリキコ】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-06-16 23:12:29) |
20.音楽がいい!映像がいい!役者がいい!脚本がいい!演出がいい!日本映画でも、あんなおもしろい映画作れるんですネ。見る価値ありデスョ。 【小星】さん [映画館(邦画)] 9点(2006-06-11 21:01:44) (良:1票) |
19.煌びやかな世界というのが売りなのかもしれないが、CG併合映画が蔓延する今の時代にこの作品の映像面を高く評価することはできない。本当に素晴らしいのは中谷美紀の演技。腹を決めた松子が啖呵を切るときの美しさ、自分の生き方を決して恥じない強い姿勢に胸打たれる。 【ぷりんぐるしゅ】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-06-11 18:28:22) |
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18.《ネタバレ》 たまたま舞台挨拶の回のチケットが取れたので行ってきましたが(市川実日子嬢@少し酔っ払いがステキだったぁ)、ホントは「ポセイドン」見るつもりで、これはそんなには食指が動いてませんでした。最近の邦画にありがちな、チャラチャラやかましいスタイルばかりの映画かな?って。で。「松子」は正真正銘、映画でした。お金の価値が人の価値、いっぱい稼いだから素晴らしい人生、そんな価値観を松子は根底からひっくり返してみせます。松子の転落人生が不幸だ、無価値だと捉える事は容易いでしょう。しかし、映画のマジックを駆使して描かれる松子の人生は、実はそれなりに幸せに見えて、それなりに魅力的だったりします。何をもって幸福と考えるのか、何に価値を見出すのか。それを他者が決め付けるのは大きなお世話だったりする、そんな事をこの映画は考えさせてくれました。【ここよりしばし追記・激しくネタバレ】で、この映画、創作・映画のルール上3箇所大きなミスを犯しているように見えます。1つは死人のモノローグ。1つは二人のモノローグによる人称の混乱。1つは回想シーン内での回想。しかし、これらが全てミスではなくて正当なものだった事が明らかになるのが「内海くんへの長大なファンレター」。人々の記憶や思いとは関係なく、松子部分はファンレターとして1つの作品だったワケです(だからファンレターを出して以降の松子は語りません)。多分、この監督は映画ってモノを判ってて挑発してます。非常に挑戦的態度な映画です。映画は送り手と観客の戦いなのですなぁ。【ココマデ】毒々しい色彩からテクニカラー調、モノトーン、8mmまでを駆使して、様々なジャンルを内包してみせるのも映画ならば、一人の人生にじっくり向き合わせてくれたのもまた映画なのでした。ただ、点と点を結ぶ線の上から更にキュッキュとマジックで太く塗って強調するような説明過剰、サービス過剰な部分が、映画の流れを悪くしてしまっていたので、そこが減点対象。何はともあれ、意外にも『映画を見た』という充実感は、この数年の中でもいちばんと言える作品でした。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 9点(2006-06-11 01:19:08) (良:1票) |
17.あの原作をよくここまで巧みにまとめたと思う。本作で褒めるべきはポップな演出ではなく、脚本力と構成力です。その構成も、色々な関係者の回想シーンの中で更に松子が回想するという不自然さはありますが、怒涛の演出で押し切ってしまい、こちらが違和感を募らせない内に現在のシーンに戻ってくる力技。このテンションを続けるには少し時間が長すぎた様な気もしますが、鑑賞後の満足度は高いです。気になったのは映像のクォリティ。たぶん本作はDVDの方がクリアな映像で鑑賞できるでしょう。ところで中島哲也と中谷美紀の不仲ですけど、これは、あくまでも「記号」としての松子を求めた監督に対し、女優が人間・松子を「演じたがった」所から生じたんじゃないですかね。映画からはそんな印象でした、7点献上。 【sayzin】さん [映画館(邦画)] 7点(2006-06-09 00:03:29) |
16.最後は涙してしまいました。終わった後、彼女に少しだけやさしくなれました。なぜかパンフレットをプレゼントしました。 【シネマパラダイス】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-06-08 01:58:51) |
15.《ネタバレ》 何がよかったのかよく分からないのになんかよかったような気がするという、自分にとって少々煮え切らないような感じの映画だった。いろいろな感想が渦巻いて整理できないでもいる。もう一度見るべきなのかもしれない。主演の中谷さんは美しい方なので、引きこもり後の醜い姿をあれほどに大げさに作っても、顔をアップで撮ったときの瞳の輝きがどうしても美しいままのように見えた。あのような美人が役者をやるときの妙な限界なのだろうかと思った。美しくない人が美しい人を演じるより、美しい人が美しくない人を演じる方が実は難しいのだろうか。時代時代の流行歌や風俗を使って昭和から平成への時の流れをなんとはなしに描いているという点で、「日本版フォレストガンプ」のような印象も持った。下妻物語の監督が作った映画だということで見に行ったのだが、似た雰囲気だなと思うと同時に、自分は下妻物語の方がおもしろいと思った。 【ishikawa】さん [映画館(邦画)] 7点(2006-06-08 01:15:50) |
14.リュウが「自分がやりました!」と叫んで、警官に近寄っていき、警官をぶん殴ったとき、強い風が吹いた。あれはきっと松子だろう。 刑務所生活のモンタージュのシーンがチョーかっこいい。 |
13.《ネタバレ》 ふ~ん、中島哲也って福岡県出身で1959年生まれだったんだ。いや、あまりにも外観が以前の天神岩田屋だし、むかしの西鉄大牟田線の色だし。筑後川と荒川オーバーラップさせるってすごいな。歌謡曲の使いかたもうまいっ!中山千夏「あなたの心に」天地真理「水色の恋」と松子のピュアハートを表現させる楽曲をうまいこと盛り込んでますな。「恋人よ」が五輪真弓本人じゃなかったのが惜しいけど… CF出身で「下妻」で好評取ったから映像がますますPVっぽくなってますけど、それに嫌悪感なかったらみなさまにお薦めできます。豪華助演陣の使いかたも最高、みなさま片平なぎさの登場回数が多すぎるとご批判のようですが、くどさも時には必要ですよ。日石のワーキレイガソリンCFで認知された中谷美紀が「ケイゾク」でひと皮むけて、ついにこの高みに登ってきたって感じですかね。ちょっと気になったのは、すれちがった車がHONDA LOGOだったり、駅の電飾看板が「代ゼミサテライン予備校」とはっきり読めたりしたとこです。これ、最後付近の「一度出会った」シーンのあとの、車(初代カローラ)で駅まで送る流れのとこ。 【shintax】さん [映画館(邦画)] 8点(2006-06-06 18:17:12) |
12.うーん、これはスゴイ!これこそ時代が求めていた作品でしょう!今日の邦画界は金儲けのための商業映画か、監督の自己満足映画しか作られなくなってしまった。けれど、どんなに良い映画だとしても、万人に受け入れられて初めて評価されるものだと思うわけです。だからこそ、商業主義を味方につけて濃い味付けに仕上げるというのは、とても良い姿勢。故に、好き嫌いがキッパリ分かれそうな作品でもあるのですが。勿論、中身もとても深い。誰につまらん人生と言われようが、そこにはしっかりと生きた強い松子の姿があるわけで。同時に、弱さも描かれていて、その点で、実に巧いなぁと思わせてくれる描写がたくさんあります。たくさんありすぎて、語り尽せないデス。なので、ここでは「光GENJI」について取り上げてみます。人は弱いから人を求め、宗教を信仰し、過去にすがりつく。常に何かよりかかるものがないと、もう死んでしまうしかない。その極みが「光GENJI」なんじゃないかなぁ。「私の人生にもう誰も立ち入らせない」と誓った松子が、同じ人間だけど、結局のところはバーチャルであるアイドルにハマっていく。そして、今までの男にしたように、自分の過去を伝えようとする。ここに松子の弱さと不器用さが色濃く出ていると思います。だけど、そんな松子の姿に涙が止まらないのです。それは、少しでも共感できる弱さがあるからなんでしょうね。まさに、「人間」を真正面から描いた作品だと思います。 【こばやん】さん [映画館(邦画)] 10点(2006-06-06 18:09:04) (良:2票) |
11.《ネタバレ》 「パッション」より、よっぽど感情移入できる“神(菩薩)”の話だったね。監督が中谷をしごきにしごいたらしいけど、それによって中谷の演技も神の領域に達しています。父親との喧嘩@食卓での松子のキレっぷり、あれはもう演技じゃないでしょ。幸か不幸かというのは、ものすごく相対的なものであって、ハタから見たら不幸に見えても、本人にとっちゃぁそうでもなかったりする。理不尽な殺され方をしたにも関わらず、幸せな顔をして天国の階段を登りきった松子が、自ら十字架を背負いゴルゴダの丘を登りきったキリストとカブった。邦画の中では傑作の部類に入るのに、キャッチーさを狙ったのか説明過剰な点が鼻についた。正直、ストーリーテラーとなる瑛太はいらなかったかも・・・。 【ダブルエイチ】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-06-04 01:43:52) |
10.まぁ~げて~伸ばして~(この歌も好き) 不幸が不幸を呼ぶ不幸スパイラルの松ちゃんの人生が 華麗なエンターテイメント映画になりました。 原作もあっという間に読んでしまうくらい面白かったので どう映像化されるのかな~と楽しみでした。 お見事です。下妻物語も好きだったし、。この映画も私好み。 中谷美紀ももちろんイイし キャスティング、音楽、映像 全て好きです。 Jガーランドの「オズの魔法使い」を ちょいと思い出しました。 【しろっぷ】さん [映画館(邦画)] 10点(2006-06-03 20:36:32) (良:1票) |
9.《ネタバレ》 うわあ~何か物凄いものを観てしまった気がする。この映画、内容はとんでもなく悲惨な話なのに、何故だ?最後の方なんて感動してしまった。松子の妹(市川実日子)の「お帰りなさい!」と松子(中谷美紀)の「ただいま!」には完全にやられました。不覚にも涙してしまった。まさかこんな暗くて悲惨な物語に感動するなんて、予想もしませんでした。松子の女性としての愚かさ、したたかさはまるでどこか「風と共に去りぬ」のスカーレットの様だ。本当は物凄く心の弱い人間なのに強そうにふるまうその姿は正しくスカーレットそのもの!そして、そんな松子の不幸な人生を演じた中谷美紀のあまりのぶっ飛んだ演技に、私の脳裏はがつんとやられました。これだけの不幸な物語を監督の中島哲也監督は素晴らしい映像の数々、あまりの不幸な物語をまるで一種のファンタジー映画の様に描く辺り、本当にお見事としか言いようがありません。早くも今年の洋画も含めてのナンバーワン候補に会った気がする。10点でも良いぐらいの本当に凄い映画ではあるけど、「火曜サスペンス劇場」の片平なぎさはちょっとやり過ぎの気がするので、マイナス1点!しかし、間違いなく私の中では2006年を代表する傑作の一つであることだけは変わりません。 【青観】さん [映画館(邦画)] 9点(2006-06-03 19:46:14) (良:4票) |