128.《ネタバレ》 松子の境遇は、本当に不条理に満ちていて、この感想は映画を観てから一日おいて書いているのだけれども、いまだに松子が緊張するときの顔の表情が思い浮かんできて、 愛おしさと胸苦しさを覚えます。それほど、松子役の中谷美紀が素晴らしかった。 ストーリーは薄幸な女性の転落のきっかけから死に至るまでのお話し。男運に恵まれず、巡り会うたびにどんどん転落していくのだけれど、それでも松子はひたむきに人を 信じて愛することを選択するといった、ある種マリア的とも思えるような位置づけを十分意識したシナリオでした。このように書くとよくある映画のようですが、ミュージカル仕立てでテンポが良く、個性的なキャラクター・俳優が小気味よく出演し、所々でコミカルな部分もあり、十分楽しめますが、自分には「楽しい」というよりも、やはりテーマが重いだけに「良くできた映画」だなという感じがします。 「薄幸の女性・人を殺める・ミュージカル」ということであれば「ダンサー・イン・ザ・ダーク」を私は思い浮かべてしまいましたが、別に比べる必要はないのでしょうけど、私は「救い」という点で「松子の生涯」の方がいいなあと思います。 ただ、映画のラストで、松子の魂が家に帰るという帰結はよくわかるのですが、そのシーンが長すぎる。欲を言えば、他の終わらせかたもできたのではなかったかなと思った点が残念。ただ映画館で観ていれば、もっとジーンときてやや長めのラスト部分で、目がウルウル状態で逆に満足だったかも知れませんが・・・ 【たくみ】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-04-13 17:10:22) |
127.嫌いじゃない感じなんだけど、なんか疲れた!!!でも笑った!!!!不幸な話をここまでおもしろおかしく描けるのかぁ、と感心した作品。 【くーちゃん】さん [映画館(邦画)] 5点(2008-03-30 20:17:00) |
126.コメディ風、メルヘン悲劇。ストーリーはもろ昭和。 終始愛されないズタボロの嫌われ松子の一生にげんなりしつつも、過剰なまでの現代的ポップカラーな映像や、素っ頓狂なミュージカル、多彩なキャストを欲張りかつバカバカしく使った演出に笑わされ、目を逸らすことを許されず引っ張られてしまいました。 若干長くて疲れるし、気も滅入るけど一息で見て笑い飛ばしてやりたい一本。 【すべから】さん [DVD(邦画)] 9点(2008-03-27 17:03:57) |
125.『下妻物語』が良かったので、中島哲也監督に期待して鑑賞。 この監督は間違いなく才能がある。 しかししかし、本作ではその才能を間違った方向へ使ってしまった様だ。 凡作ではないが、決して心地の良い作品ではない。 石井克人監督が、同じく間違えた方向に行って失敗したように、中島哲也監督もなんか方向を誤まった気がするのだが・・・ 次回作に期待したい。
しかし、黒沢あすかってこんなに色っぽかったっけ?! 歳をとって逆に綺麗になっているのが凄い! 【にじばぶ】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2008-03-24 22:47:56) (良:1票) |
124.大好きな人とケンカした後、この映画を見よう。きっと優しくしたくなるハズ。 【フッと猿死体】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2008-03-16 12:24:58) |
123.普通に作れば不幸な話で終わってしまうんですけど、この監督によって見事喜劇に生まれ変わりましたね。 【Yoshi】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-03-12 23:26:32) |
122.ラジオ体操第三? 【マー君】さん [DVD(邦画)] 4点(2008-02-16 15:31:37) |
121.《ネタバレ》 ラスト近くの病院での太った松子、現実にあんなおばさんたまにいるなぁ~と思った。そんなおばさんたちも昔は若くてきれいで、いろんな恋愛を経験してきてたりするのかな、人は見かけによらないよな・・って全然関係ないことをふと思った。中谷美紀はほんと演技上手すぎる!作品自体もとても面白かった。あんな壮絶な人生があんなあっけなく終わっちゃうなんて・・BONNIE PINKのLOVE IS BUBBLEがかっこいい! 【のびちゃっ太くん】さん [映画館(邦画)] 9点(2008-01-26 00:08:50) |
120.下妻物語を高く評価していたので、2匹目はいないぞーと意気込んで観始めたが、あっという間に引き込まれた。中島哲也さん、あんた凄いわ!下妻物語でもそうなのだが、映画公開時に観に行く気がしないのはなぜなんだろう?共にDVD鑑賞になってしまった。3匹目は通常いないけど、もう1本作って下さい。今度は前宣伝がどうであれ映画館に行きます。 【カーヴ】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-01-14 16:43:46) |
119.《ネタバレ》 嫌われ松子の一生というタイトルだが、原題のように別に嫌われていたわけではなく運が悪かったというか、人生の悲劇。 でも悲劇とは名前ばかりで、松子は必至に生きる。 人生の中でよくあるささいな行き違いや家族の喧嘩、気持ちの伝え方という深いところがキッカケになっているので深いし浅くない。 まぁ松子の性格にも欠点はあるけれど、純粋で、POPな映像に引き込まれた。 内容は現実的で、生きること考えさせられる映画。 コミカルだからこそ逆に重い。これが普通の撮り方だったら、それはそれで良かったかもしれないけどインパクトには欠けたと思う。 松子の生きる姿、幸せとはなにか、愛とはなにか、こういう人生もあるんだ、 実に深い映画。 |
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118.鑑賞後、中谷の撮影日記風エッセーを読み、なるほどと。現場でのぶつかり合いは、この作品に必要だった。映画冒頭は、いつまでCM続くねんと勘違いツッコミ、斬新ねと思った。 【こんた】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-01-02 00:48:17) |
117.《ネタバレ》 母と2人で見に行き、2人してボロ泣きしながら帰ってきました。映像良かった 【リブロース】さん [映画館(邦画)] 10点(2007-12-24 20:18:03) |
116.《ネタバレ》 コメントに困った映画。
正直、こういう映画は余り好みではないが、松子の成れの果てに感じる強烈な「哀れみ」は 他の映画では感じた事のない程のものだった。それが自分にも起こり得るっと考えると、 ああはなりたくないという焦りさえ感じた。教訓って意味ではアリだと思う。
とはいえ、テンポが早い上に要素が多すぎて話の構造が分かりにくく、言いたい内容が分かり にくいと感じた。それは僕の理解力のなさから来るものなんだろうとは思う。 分かりにくかったものの、この映画の言いたかった事はなんだったんだろう?と考えてみた。
死後、松子が妹と和解し、待つべき人のもとに帰れたという描写があるので 待つべき人の元に返る事が幸福だ、って事になるのかな? ただ僕としては、やっぱり生きているうちに幸福になって欲しいと思う。
悲劇のストーリーには、己の主張を貫いたとかソレに伴う対価が必要だと思う、 ところが松子はこれから頑張ろうとしている時に殺されてしまっている。 多くの映画が主人公の目的が達成される事で完結するが、松子の人生は転落人生で、 誰にも見取られず河原で殺されてしまうあたり、他人から見ればその人生は無価値のように 思えてしまう。
無理やり考えれば、全く無価値のように思える人生でも、多くの人が繋がる事で成り立っている。 1人のように見えても、人は1人ではない。という事とか・・・。 う~ん、2.3回見ないとよく分からん気がする。と、まぁ色々考えさせられる原動力を 秘めた映画って事で7点。 【六爺】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-12-16 15:19:42) |
115.《ネタバレ》 「下妻物語」は最高傑作だと思っているが、此方は生理的に駄目だ。一言で言うと、頭のおかしな変人に興味が無いのだ。中谷美紀は脱ぐ度胸が無いのであれば、最初からこの役を受けるなと。このストーリーからして脱がないのは余りにも不自然だろ、昔の大女優なら普通に脱いでいたものだ。生きる大変さは分かる、しかし先を考えて行動するのが人だろう。人殺しにどう共感しろと言うのか。最後も浮浪者になり周りに迷惑を掛けている。ああ中谷美紀のあの顔がムカツク。 【まさサイトー】さん [DVD(字幕)] 2点(2007-12-07 22:34:49) (良:2票) |
114.不自然なほど鮮やかに毒々しい色彩。わざとらしく画面を飾る花。日本映画の宿命的な貧乏くささと、ミュージカルという躁的な仕掛けに折り合いをつけるとしたら、これしかないかもねー、という気がする。 中谷美紀の歌は、すごくうまいわけではないのだが、妙に説得力があるのは、さすが女優だね。しかし、後半の老けて太った状態のメイクが中途半端だったのは残念。 【yhlee】さん [インターネット(字幕)] 7点(2007-11-26 19:46:50) |
113.《ネタバレ》 最近の邦画は面白いなぁ~。これも当たりでした。暗くなりそうな話だけど、コミカルで楽しく見れたのが良かった。嫌われ松子ってゆうか・・・男運悪すぎ松子ですね。松子の半生、かなり濃かったけど、実はこんな人いっぱいいそう・・・ 【アキラ】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-11-17 20:17:36) |
112.《ネタバレ》 中谷美紀ファンだけに、この作品は見ないで置こうと思っていたのですが。やっぱり、見ないとけばよかったわね。とても暗くなりがちなストーリーをミュージカル仕立てで、コミカルに演じているのだけれど、どうもなあ。相手役のくどかんや劇団ひとり、荒川ららなんかは個性的で面白かった。一番好演していたのは、弟役の香川照之かなあ。私は、筑後川も荒川も近所に住んでいたから知っているんだけど、確かに河川敷が広くて、とりとめもなく広い川という点が似ています。一緒に、見ていた中学生の子どもに、こんな人間にはなるなよと最後に教訓を垂れました。 【ジブラルタの星】さん [DVD(邦画)] 5点(2007-11-13 17:14:24) |
111.《ネタバレ》 中谷美紀のスクワットにしびれました。 【ジャッカルの目】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-11-05 22:20:34) |
110.久しぶりに邦画で当たりました。笑えるところもあったし、松子の生涯とともにその時代の変遷描写がうまい。この松子の末期はまさに今の日本の閉塞感を表しているような気がしました。誰も待っていない家で「ただいま」というところが妙にリアルで切なく、やっぱり「帰るところ=誰かが待っていてくれるところ」があるってのは幸せなことなんだなあって改めて思いました。映画全体の「色」の使い方もうまく綺麗で、主演の中谷美紀も最高。 【すたーちゃいるど】さん [DVD(邦画)] 9点(2007-10-18 17:53:37) |
109.《ネタバレ》 すごい映画だと思いました。過去の人生の回顧をミュージカルシーンを用いてテンポ良く進め、だんだんと時間の進みを遅くしていく。年老いた松子が過去を振り返り、最後は妹とも和解して終わる、その見せ方がすばらしいです。 人の気持ちを素直に受け取ることができずに、死んだ後になって始めてその人の自分に対する気持ちが分かる・・・そして後悔の連続。 原作に比較的忠実で本当に悲惨な話だけど、明るい音楽や小ネタを使い、死ぬ間際の見せ方もなんとか美しく終わらせてくれて、救いがありました。 人殺しや売春の話、それからあまりにもバカな転落話のため賛否両論な作品ですが、私は文句なく大好きです。中谷美紀は本当に美しかった。音楽や映像も良かった。それから、自分も後悔なく生きなければという気持ちにしてくれたのです。 【飴おじさん】さん [DVD(邦画)] 10点(2007-10-08 16:47:32) (良:1票) |