7.監督が中谷美紀を下手クソと罵倒してたそうですが、この監督そんなに偉かったの?と思ったのは私だけでしょうか?。「下妻物語」で少し売れたけど、世間的には彼女の方が知名度あるだろうし、CM作ってるようなギョーカイ人が自分はゲージツもできますと映画作ってるようでヤな感じです。しかし・・・これは面白いです。不覚にもここ最近では一番涙出ました。私はある程度以上涙こぼれたら、人を泣かせることだけでも凄いと思うので基本的に低い評価しません。こんなもんで泣くのかと軽蔑されても全然かまいません。たしかに一瞬のインパクトが全てのCMの連続のようだし、語り手の重複やストーリーの不満など違和感を感じることも多かったですけど、思いっきり自分の土俵で相撲をノビノビと取っているようで好印象です。ミュージカルシーンはミュージッククリップみたいでケバケバしく稚拙で悪趣味かもしれないけど、それが魅力的じゃないですか。「ムーラン・ルージュ」的悪趣味さですね。とくに刑務所でのシーンが昂揚感あって好きです。丁寧な作りこみと観客に刺激を与えることに対する熱意をこそ評価すべきと思います。おそらく本作はオヅやミゾグチやヤマナカやナルセなどといった偉大な先人の映画の延長線上にはないかもしれません。いや、映画じゃないって言う人も多いんでしょう。でも、私にとっちゃそんなのどうでもいいことです(そんなこと言えるほど「映画」とは?なんて判っちゃいないので)。最後に内容について少し。人殺してる主人公を簡単には肯定できませんが、結果的に彼女の存在により救われた人(龍やめぐみ)がいるわけで、それを外から眺めて知ってる観客の我々から見れば彼女の人生に価値がないなんて全然思えないし、波乱万丈の人生を過ごせたことだけでも十分彼女は幸せじゃないでしょうか?。若くして職を失ったとか、人殺して刑務所に入ったとかで「人生終わった」と言いますが、実際は本人全然そんなこと考えちゃいません。勝ち組や負け組みなどという言葉が流行る現在において彼女の強さは羨ましいです。私は松子の一生が嫌いどころか愛おしいです。キャプラの某作品より本作の方が素晴らしき哉人生って私は思えますね。褒めすぎかな?。 【しったか偽善者】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-07-10 22:51:08) (良:2票) |
6.中谷美紀は好きじゃないが、この映画は素晴らしかった。役者の誰もがはまり役だったし上手く引き出していた監督もいい仕事している。映像面ではあまりにも狙いすぎていて好き嫌いはあるが、優秀な音楽が上手くカバーしていてあまり気にはならないはず。後半の中谷美紀の演技がすでに限界を超えてる感じがして「よく最後までやれたな~」と思ってしまう。最後の「まげてのばして」の曲でうかつにもウルってきてしました。やはり中谷美紀は好きじゃないが、彼女の頑張りに9点献上。 【オパオパ】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-06-03 16:11:09) (良:2票) |
5.観ていくたびに不快になってしまいます。しかし、なぜか惹き込まれてしまいます。女の人をグーで殴ってはいけないのに、と思いつつ、グーで殴られた女の気持ちって、そういうもんなのか…、と妙に納得したり。松子自身は一生懸命、愛されるために頑張っているだけ。だけど空回り、というか、自分が幸せを願おうとすればするほど、誰かを傷つけてしまう。これって、とても哀しいことだと思う。自分から嫌われようとするのではなく、偏見や誤解から、わけもなく嫌われる。しかしそれでも時間は流れ、人生を生きていく。裏切られても殴られても自殺に逃げなかった松子は、不幸だけどとても強い人間だと思った。コメディ映画かなと思って観てみただけに、強烈な衝撃と妙な感動を覚えました。日本石油のCM『レーサーひゃっくう』から、よくぞここまで演技力のある女優になったなぁ、と思ったので、中谷美紀さんに9点献上。 【どんぶり侍・剣道5級】さん [DVD(邦画)] 9点(2006-11-19 23:42:13) (良:1票) |
4.監督が中谷美紀を美人女優の位置を保つように撮ったと云っていたわけがわかります。 美しかったですもん。顔が写っていない後ろ姿ですら奇麗。 品がありました。原節子とか、昔の女優さんのように品がありました。 褒め過ぎかな?? 彼女、ずいぶん辛い思いをしたみたいだけど、途中であきらめてしまわなくて良かった。 あきらめなかったことに感謝したいくらい良かったから。 |
3.音楽がいい!映像がいい!役者がいい!脚本がいい!演出がいい!日本映画でも、あんなおもしろい映画作れるんですネ。見る価値ありデスョ。 【小星】さん [映画館(邦画)] 9点(2006-06-11 21:01:44) (良:1票) |
2.素晴らしい映画でした。あまりに純粋で不器用で、極彩色の地獄の底でも決して汚れることの無い、松子という人に出会えて良かった。 【凛】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-06-01 22:07:00) (良:1票) |
1.とにかくクリエイティブ。 今まで見たこともなかったハイセンスな映像と音楽がシャワーのように 途切れることなく降り注いできます。 そこらのハリウッド映画なんて目じゃありません。 それも、ただ勢いがあるだけではなく、心に訴えることも忘れない。 何度も鳥肌が立ち、泣きそうになってしまいました。 時間軸がテクニカルすぎて映画のリズムを崩してしまったのと、 「不幸な人生なのに、彼女にとってはすっごくハッピー!」 という宣伝のわりには松子がハッピーに見えなかったのが 難点ですが、そんなことはどうでもよいと思わせるほどの 圧倒的なパワーがこの映画にはあります。 中島哲也監督にはこれからも日本映画界を引っ張っていって欲しいですね。 【Ruby】さん [映画館(邦画)] 9点(2006-05-27 16:49:45) (良:1票) |