4.悪い意味でGONZOが宮崎アニメっぽいものを作ったらこうなりましたって感じの映画。結果としてGONZOはGONZOらしくマニア向けに作った方が良かった。売れ線アニメにありがちな要素を集大成したら、こんなに酷い物になってしまったってことなのか。全ての原因は作家性を捨てて一般向けに迎合した作品をつくろうとした志の低さにあるのだろう。ただし映像美だけは評価に値する。 【もんでんどん】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2008-01-29 14:14:08) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 美術がとても美しく、生活観あふれる前半はとても良かったです。 特にアギトの家のデザインや、村の風景、暮らしの描写にはひきこまれる。 名作の予感がただよう前振りに対して、ヒロインとの出会い以降は ナウシカ・ラピュタ・アキラ・メカデザインの一部に甲殻機動隊など ストーリーや動きそのものに既視感のあるシーンが続出。 主人公アギトがどんな子なのかまったくつかめず、それはその他の登場人物も一緒で、誰にも感情移入できません。ヒロインにも守ってあげたくなるような魅力がない。 時々はっとするような美しい場面もあるだけに、ストーリーのつまらなさが惜しまれます。 【ミツバチ】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2008-01-23 23:30:26) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 率直にいって『未来少年コナン』+『風の谷のナウシカ』という感じ。そういえばタイトルの語感も『ナウシカ』っぽい。もっとも、後発作品ゆえ設定や世界観が先行作品に似通ってしまうのは、ある程度仕方が無い。問題なのは、物語としての出来が芳しくないことです。本作の肝は、何故アギトはトゥーラを奪い返しに行ったのかということ。森を助けるという目的は2の次。2人には(少なくともアギトの方には)強い恋愛感情があったはずです。口を開けば「トゥ~ラ~」と叫ぶ、サカリの付きっぷりを見てもそれは明らか。だのにアギトがトゥーラに恋する過程が描けていないと感じました。自分は2人が初めて出合ったシーンが本作の最重要シーンと考えます。ここに全精力を注ぎ込む必要があった。いかにトゥーラを魅力的に描くか。アギトの一目ぼれを印象付けるか。この娘のためになら命を賭してもいいと思えるほどに。ココさえ押さえてしまえば、全ての流れに必然性が出る。アギトの決意に感情移入できます。最初の躓きが作品全体の躓きに思えました。火山のエネルギーがイストークの源動力といいつつ、地面を離れて立ち上がってしまう等、不合理な設定も目に付きます。それでもキャラクターに魅力があれば印象は良くなるのですが、誰一人として“生きている”感じがしませんでした。これは声優の力量不足も当然影響しています。メッセージは理解できますが、表面的な部分で終結していると感じました。軍事国家ラグナの位置づけを単純悪で片付けてしまうのは浅い。 【目隠シスト】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2007-05-27 00:29:39) (良:1票) |
1.テーマ、物語、キャラクター設定、デザイン・美術等、二番煎じどころか、ほとんど出がらしに近いものばかりで構成されたSF冒険活劇。2Dアニメに3DCGを取り入れたOVA「青の6号」で勇名を馳せたGONZO初の劇場用作品ということですが、これなら「青の6号」をブラッシュ・アップして劇場用にした方が良かった。基本ストーリーは「青の6号」の海と海洋生物を、森と植物に変えただけ。そこに宮崎アニメのエッセンスを大量に振りかけた上、「AKIRA」をスパイスに加えてみました、みたいな仕上がり。作画品質も決して低くはないんでしょうけど、大して珍しくもない画ばかり見せられるのでヴィジュアル・インパクトもありません(今や、もっと自然に3Dを取り入れた作品がごまんとありますし…)。そんなことで、残念ながら3点献上。 【sayzin】さん [試写会(字幕)] 3点(2005-12-24 00:05:34) (良:1票) |