12.「脱獄もの」では、脱獄に正当性を感じさせるようなエピソードを付け加えたくなります。何故なら普通は「脱獄=悪いこと」だから。観客が物語に感情移入するためには、脱獄に“納得できる理由”があった方がいい。でも本作にその理由付けはありません。ここで活きてくるのが主演のイーストウッドの存在です。今までの出演作品の役柄から、イーストウッドにはワイルドさと正義のイメージがあります。観客は彼から犯罪者としてのワイルドさを感じると共に、根拠のない“正義”も勝手に感じ取ります。これが“納得できる理由”の代わりに感情移入の手助けになるのです。まさにベストキャスティング。だから脱獄の理由を省略できた。ただ単に脱獄でよかったわけです。そこに山があるから登るがごとく、そこが監獄だから脱獄する。ドラマ性を極力抑えた結果、脱獄そのものに焦点を当てることに成功しています。脱獄までの道程は遠足前の準備の時の気持ちに似ています。さらに脱獄のための準備が進めば進むほど、増して行く緊張感。脱獄ものというジャンルのひとつの完成型が本作だと思います。 【目隠シスト】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2006-07-21 18:13:02) (良:3票) |
11.脱獄モノでは1番好きかも。 久々に良い緊張感を味わった。この映画の面白いところは音楽らしい音楽が終始無いこと。それを悪いところと捉える人もいるかもしれないが個人的にはそこが良かった。あれが緊張感をより一層高めたのかなと。 「大脱走」のような派手さは無く、話も淡々と進むけどこっちの方が好き。
前半のキャラ紹介的な話が少々退屈だったけど後半からの緊張感はかなりある。 細かいところを気にせず観れた。単純だけど面白い。
モリスが何故捕まったのかとか脱獄の正当性とかそういう余計な話は省いたも良かったのかな。 【ケ66軍曹】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-12-21 20:54:03) (良:2票) |
10.幼い頃見て、「ぼくも将来刑務所に入りてぇ!」と思い、大人になってからまた見て、どことなく 居心地よさそうに思えてしまった。 アメリカの刑務所は、人間関係さえ良好であれば カプセルホテルみたいなものに見えてしまう。 そんなことはどうでもいいけど、本当に面白い映画。女が出てこない映画はなぜか面白い、の法則。 小さい頃から大好きな映画なので、10点あげちゃいます。みんなも見てください。 【STEVE-O】さん [地上波(吹替)] 10点(2006-04-16 09:41:25) (笑:2票) |
9.初めて見たのは、20年前、アメリカに2週間ほど遊びに行った時に字幕なしのレンタルビデオでだった。もちろん、字幕なくては何を言っているのかゼンゼン分からない英語力だったのだが、字幕がなくても内容が分かってしまう、というのがこの映画であった。つまりセリフでストーリーが転がっていくわけではなく、いかに脱走を実現させるかまでが微に入り細に入り描かれる。その過程に手に汗握りドキドキしながら見入ってしまったのだ。見終わった後、感動とは異なる、何とも形容しがたい感慨を覚えたものだった。その後、何度も日本でTVオンエアを見たけれど、最初のイメージはやはり変わることなく、何度見てもついつい最後まで見てしまうのだ。渋く冷静な、それでいて仲間には義理人情に厚い男と、イーストウッドの持つアウトローな正義漢(ダーティハリーのまんまだね)のイメージが符合し、彼の魅力が存分に引き出されていると思う。この頃の彼が、やっぱり一番渋くてカッコイイ。数ある脱獄モノ映画の中で、随一の名作だと思う。 【すねこすり】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2008-07-10 15:58:46) (良:1票) |
8.エンターテイメント作品としてなかなか楽しめました。女性が1人も出演しないという潔さも新鮮です(設定上、当然といえば当然ですが)。ただ、「ショーシャンク」でも思ったんですが、米国の刑務所ってけっこう“自由”なんですね。さすがは「自由の国」です。これなら1週間くらい「体験入所」してみてもいいかなと思ってみたり、犯罪者なんだからもっとコキ使って社会貢献させろよと思ってみたり。だから、危険を冒して脱獄を試みるモチベーションがどこから湧いてくるのか、ちょっと不思議でした。少なくとも、こんな刑務所じゃあ犯罪の抑止力にはならないでしょう。「犯罪大国・米国の温床見たり」、という感じです。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-03-15 00:07:12) (良:1票) |
7.あえて囚人のバックボーンを語らず、「脱獄」だけに焦点を絞って見せているのがいい。 人間の尊厳だとか明日への希望だとか、そういうものはこの程度描いてあれば十分。 脱獄の緊迫感は凄まじい。 実話でありながらエンターテインメント^^ ハラハラドキドキ。 面白かった^^ 【とっすぃ】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-12-31 19:57:12) (良:1票) |
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6.よく「大脱走」と比較されるこの作品。私はどちらかと言えば「大脱走」のほうが好きだ。 以前、テレビのドキュメンタリー番組で刑務所から囚人が脱走した時の再現をやっていて、全員が外に出されてバスケをしている最中に看守が牢屋の中をくまなくチェックする、といったことをやっていたので本作品の牢屋の管理の仕方がどうしてもヌルく思えてしまい、素直に楽しめなかった。また、本も読めるし楽器も弾ける、さらには、牢屋の中も完全にマイルームと化してフカフカの布団で寝ているのを見ればこれはもう面白いと思える訳がない(マッチを使っていたのにはビックリ!)。 この映画では脱走の過程を描くことに重点をおいているが、その割には肝腎な場面での緊張感が感じられず、映画としての評価となればどうしても低くなってしまう。これを見るくらいなら上記の「●●アンビリーバボー!」などのドキュメンタリーを見た方がまだマシであろう。 最後のエンドクレジットで出る転がった人形の首のカットは“脱獄は悪”というこの監督の考えが出ているような気がする。つまり、この主人公を悪役として見せたかったのではないか。だとすると、この映画の人物描写を徹底的に排除した淡々としたつくりは間違いであるとは言えず、見る者の主人公への感情移入を拒んだこの監督のやり方は評価に値するかもしれない。 けど、せめて、主人公の投獄理由くらいは出して欲しかったけどなぁ・・・ 【もっつぁれら】さん 5点(2004-08-27 14:44:34) (良:1票) |
5.そんなアルカトラズ島も、現在は予約待ちになるほどの超人気観光スポット。 【永遠】さん 5点(2004-07-22 08:38:33) (笑:1票) |
4.脱獄ものの原点?違うか。人形とかスプーンとかでいろいろやったりして、ハラハラできます。うおぉ~危ねえ!って思いたい方はぜひ。 【伊藤さん】さん [地上波(吹替)] 7点(2004-05-18 23:20:41) (良:1票) |
3.脱走不可能と言われたアルカトラズ刑務所は、今では有名な観光スポットになっている。たった三人の囚人が脱獄したせいで閉鎖してしまったアルカトラズ。彼らは不可能を可能にしただけでなく、アメリカに新たな人気観光スポットを作ったのだ。その功績を胸に、今どこでいきているのだろう? 【ボビー】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2004-03-26 07:11:32) (笑:1票) |
2.でもちょっと待って。ショーシャンクと違って、これは本物の犯罪者が逃げたんだよ。だめじゃん。・・・こんなことを言うとその場のテンションが一気に盛り下がります。 【さそりタイガー】さん 7点(2003-12-04 02:04:29) (笑:1票) |
1.この映画は吹替えで観たほうが楽しめるかも。脱獄リーダーの声がルパン三世、その盟友の声が次元大介、刑務所長の声が銭形警部というこのメンツ。誰が声優のキャスティングをしたのか知らないが、なかなか味なことをしてくれたものだ。 |