《改行表示》 10.脱獄モノでは1番好きかも。 久々に良い緊張感を味わった。この映画の面白いところは音楽らしい音楽が終始無いこと。それを悪いところと捉える人もいるかもしれないが個人的にはそこが良かった。あれが緊張感をより一層高めたのかなと。 「大脱走」のような派手さは無く、話も淡々と進むけどこっちの方が好き。 前半のキャラ紹介的な話が少々退屈だったけど後半からの緊張感はかなりある。 細かいところを気にせず観れた。単純だけど面白い。 モリスが何故捕まったのかとか脱獄の正当性とかそういう余計な話は省いたも良かったのかな。 【ケ66軍曹】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-12-21 20:54:03) (良:2票) |
9.《ネタバレ》 演出面で衝突し、ドン・シーゲルが途中降板してしまった、イーストウッドとの最後の作品。偽装のための頭部が見付かりそうになるや実はモリス本人とすげ変わっていたり、所長に殺されたも同然の仲間のために菊の花を残したりと、終盤はいかにもイーストウッドらしい演出がてんこ盛り。入所して所長室に呼び出されるや早々に爪切の奪取に成功したりと、モリスの抜け目なさに感服する事しばしば。実話モノなので成功するのは分かってはいるものの、失敗するのではないかorしかしこの男ならやり遂げるのではないかという鬩ぎ合いが絶妙。脱獄モノの教科書のような映画。自分は決して映画を作る訳ではないが、演出とは何たるやと勉強になる。成功のカタルシスを盛り上げるには、失敗のリスクを極限まで背負わせなければならない。あーこりゃ成功するわーと思わせちゃダメなんだよね。いやぁやはりイーストウッドはカッコいい。アウトローが似合う。吹替はもちろん山田康雄、さらに納谷悟朗と小林清志を共演させるなどなかなかにして心憎い。 【にしきの】さん [CS・衛星(吹替)] 8点(2017-02-24 01:02:21) (良:1票) |
8.《ネタバレ》 言わずと知れた脱獄映画の決定版。とは言ってもこれ、妙な作品でもあって、基本的に監獄の「外の世界」ってのが無いんですよね。ひたすら「中の世界」で脱獄に取り組む姿が、少ないセリフでもって描かれる。「外の世界」ってのが無いから、主人公はどこからともなく現れ、どこへともなく消え去ってしまって、終わり。脱獄の目的は、脱獄そのものにあり。ほとんど無目的とも言える冷えた情熱が、静かに着々と描かれていく。その姿に、そして時に残酷なまでの冷徹な視線に、シビれちゃうんですけれども。ただ、もう少し感情を交えて描いてもよろしかったのでは、という気もしないでもないですが(「静寂」の持つ不気味さの描写、とか)。あと、爪切り盗んだりスプーン盗んだり、ギリギリの綱渡りのような脱獄手段についての綿密な描写がある一方で、後半は何でもかんでも簡単に手に入れちゃう大味な描写になってしまうのも、ちょっと残念。というか、実際に命がけで脱獄算段を練る脱獄者と、その脱獄手段を空想してみる映画製作者との、想像力の差なのかも知れませんが。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-09-18 20:57:06) (良:1票) |
《改行表示》 7.《ネタバレ》 脱走出来なかった仲間うちの一人の心中を察したならば、かなりツライ。 いざ、行動を起こした時には 時すでに遅し もう天井裏には一人では上がれない。天井を見上げ地団駄踏んでた彼の姿が忘れられない。 なんて憎い脚本。脱獄出来た三人と比較してみたなら、彼こそアルカトラズ島刑務所というところが一番似合わないはずの人間だったのに。 ところで、1962年の脱獄事件で実際、壁に開けられていた穴と、ベッドに置かれていたダミーの頭なんですが、現在ウィキペで写真が公開されていますね。 ダミーの頭については、『うっわ! なるほどな 』 と唸らされた。壁の穴については、『なんでああなるまで気付かなかったんだよ こら看守! 』 って目を疑ってしまった。 皆さんであれば、あの(本物の? というか )壁の穴について、あの(本物の? というか )ダミーの頭について、どう言ったご感想を持たれるのでしょうか 気になるなぁ。 どうぞ興味持たれた方は、アルカトラズ島で検索してみてください。 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-01-26 21:51:32) (良:1票) |
6.《ネタバレ》 イーストウッドのカッコ良さをあらためて実感。パトリック・マッグーハン演じる所長の冷酷さや、イーストウッド演じるモリスが親しくしていた、リトマスやドクといった人のいい大人しい囚人が所長のせいで悲惨な目にあう事もあり、そんな所長に反抗しながら脱獄を企てるモリスが罪人でありながら正義の人のように見えてしまいます。こんな反骨心あふれる役がイーストウッドには良く似合いますね。脱獄前の最後の夜、モリスとイングリッシュが鉄格子を挟んで交わす別れの挨拶が素敵でした。 【とらや】さん [地上波(吹替)] 8点(2009-01-26 20:47:54) (良:1票) |
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5.《ネタバレ》 監督、ドン・シーゲル、主演にクリント・イーストウッドの「ダーティ・ハリー」コンビによる脱出劇!しかも、作り物ではなくて、実話を元に描かれている。その画き方が何とも丁寧にじっくりと描かれているから凄い。絶対に脱走不可能と言われている刑務所の中でのドラマにじわりじわりと張り詰めた緊迫感、緊張感漂う作品になってます。クリント・イーストウッド演じる主人公と親しくなった絵を書くことの好きな囚人が冷酷な所長の手によって、書いた絵を取られておかしくなる姿が何とも痛ましい。刑務所の中でたった一つの楽しみであるはずの絵を書くことへの自由を奪われた彼のあの変貌振りは人間の狂気、やるせなさを描いているし、また人の自由を奪う冷酷な人間の姿がじっくりと描かれていて感心させられる。物凄いアクションや凄いCGなどを駆使して、驚かせようとする近年のハリウッド映画のようなものなど一切、無い。しかし、だからと言ってつまらなくはないし、むしろ、そういう凄い映像だらけの大作よりもずっとずっと見ていて楽しめるし、緊張感も持続しつづけている。冷酷極まりない所長への警告のようなあの囚人達の脱走への計画、それを夜中に張り詰めた空気の中で実行に移す彼ら、その模様がじっくりと描かれていて面白い。クリント・イーストウッド演じる主人公が脱走しようとしている所をバレタのかと思わせておいて、一旦は何もなかったかのように見せる演出、上手い演出だ!そして、再び行なわれる真夜中の脱走劇、脱走に成功し、海の中、島から去っていく男達、脱走後、ここであの例の人形を見回りに来た所長に見せて、あっと言わせる。上手い。上手すぎる。クリント・イーストウッドが悪人にしては、やはり正義の男ぽく見えてしまうのはマイナスだが、それでも十分、面白い。下手なアクションものなんか観るよりは絶対にこの映画の方が良い。 【青観】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-12-30 18:08:58) (良:1票) |
《改行表示》 4.あえて囚人のバックボーンを語らず、「脱獄」だけに焦点を絞って見せているのがいい。 人間の尊厳だとか明日への希望だとか、そういうものはこの程度描いてあれば十分。 脱獄の緊迫感は凄まじい。 実話でありながらエンターテインメント^^ ハラハラドキドキ。 面白かった^^ 【とっすぃ】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-12-31 19:57:12) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 以前BSで見た時はイマイチでしたが、今回改めて見て、やっと皆様のような高評価ができそうです。山田イーストウッドだったのが良かったのかも?それ以外でも相棒の囚人の声は小林清志(次元)、所長は納谷悟朗(銭形警部)。別にルパンファンじゃないけど、こんなに贅沢な吹き替えを見れるなんて、再放送してくれてありがとう、フジテレビ!!それにしても逃げて連中はどうなったんだ? |
2.脱走不可能と言われたアルカトラズ刑務所は、今では有名な観光スポットになっている。たった三人の囚人が脱獄したせいで閉鎖してしまったアルカトラズ。彼らは不可能を可能にしただけでなく、アメリカに新たな人気観光スポットを作ったのだ。その功績を胸に、今どこでいきているのだろう? 【ボビー】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2004-03-26 07:11:32) (笑:1票) |
1.この映画は吹替えで観たほうが楽しめるかも。脱獄リーダーの声がルパン三世、その盟友の声が次元大介、刑務所長の声が銭形警部というこのメンツ。誰が声優のキャスティングをしたのか知らないが、なかなか味なことをしてくれたものだ。 |