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マンダレイ

[マンダレイ]
Manderlay
2005年デンマークスウェーデンオランダ上映時間:139分
平均点:6.90 / 10(Review 31人) (点数分布表示)
公開開始日(2006-03-11)
公開終了日(2006-04-28)
ドラマシリーズもの
新規登録(2006-01-13)【rothschild】さん
タイトル情報更新(2022-05-08)【イニシャルK】さん
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監督ラース・フォン・トリアー
キャストブライス・ダラス・ハワード(女優)グレース
イザック・ド・バンコレ(男優)ティモシー
ダニー・グローヴァー(男優)ウィルヘルム
ウィレム・デフォー(男優)グレースの父
ローレン・バコール(女優)女主人
ジャン=マルク・バール(男優)ロビンソン
ジェレミー・デイビス(男優)ナイルズ
ウド・キア(男優)
クロエ・セヴィニー(女優)フィロメナ
ジェリコ・イヴァネク(男優)
ジョン・ハートナレーター
脚本ラース・フォン・トリアー
撮影アンソニー・ドッド・マントル
ラース・フォン・トリアー(カメラ・オペレーター)
製作ラーシュ・ヨンソン(共同製作)
配給ギャガ・コミュニケーションズ
あらすじ
ドッグヴィルの町を焼き払ったグレースは新たな居住地を求めてマンダレイの大農園にやってきた。そこはまだ黒人の奴隷制度が存続していた。グレースは父親の権力を使って、支配者たちの白人をおさえつけ、かわいそうな黒人を解放しようと考えるが思わぬ事態に・・。「ドッグヴィル」の続編
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【口コミ・感想】

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2.《ネタバレ》 黒人が「自由」よりも「奴隷」を選択したのは奇異に映りますが、「奴隷」とはどういう意味でしょうか?たとえば会社にコキ使われるサラリーマンも、ある意味で奴隷です。つまりグレースが黒人たちに言ったことは、「あなたたちから自由を奪っている会社を廃業にしてあげますから、今日からあなたたちは起業してください」と宣言したのと同じだといえる。「ママ」という存在はワンマン社長のメタファーだと考えればいい。このように見ると日本人のほぼ大半が黒人たちと同じ行動をとることが安易に想像できます。ようするに会社を離れて独立して生きていく自信がない人が大勢いるように、黒人たちも不安だった。グレースはそれを「自由に慣れていないために戸惑っている」と解釈した。 しかし「自由」を得ている人間などは昔に限らず、現在においてもほんのわずかな人間しかいない。私たちは知らず知らずのうちに「自由」と引き換えに、自分を庇護してくれる何かと契約を結び「生きる保障」を得ている。黒人が白人に従属するように、我々は「組織」に従属している。たとえワンマン社長の愚痴を言おうが自分で独立して働こうとは思わない。だからグレースの「自由」の押し売りに黒人たちは戸惑う。ちなみにアメリカが自由の国だと言われる所以は銃社会と表裏一体の関係にあるからです。この国には自由を得る代償として自分の身は自分で守るというリスクが存在している。そう考えると、グレース=アメリカであり、黒人=日本という構図が自然と浮かび上がってくる。だからといって「グレースは偽善者だ」と言い切ってしまうのも単純だ。すべての人間は偽善者であり、また自分が善人だと思っているからこそ人は生きていけるのだから。監督のトリアーがアメリカという悪を批判できるのも自分だけは善人だという観点に立っているからです。一番正しいのは現実主義者のグレースの父親であり、理想主義者のグレースは間違っている。しかし一方でどんなにグレースが過ちをおかそうが理想の高さこそが人間の器を大きくしてくれる。

花守湖さん [DVD(字幕)] 8点(2007-08-18 18:34:24)(良:2票)
1.《ネタバレ》 素晴らしい作品でした。セットらしいセットがなく、役者も必要最低限の人数に絞り込まれ、物語と人間以外の要素をすべて削ぎ落とした体裁を取りつつも、アメリカという国家や人間社会の普遍的な真理という大きな題材を面白く、かつわかりやすく表現しています。本作の(表面上の)テーマは人種問題なのですが、「黒人はかわいそうでした」と結論付けるだけの短絡的な物語ではありません。支配のシステムを受け入れることで支配される側も救われていたのではないか?そして、虐げられてかわいそうに見える人間が、必ずしも善人とは限らないという真理を突いています。この題材において、マンダレイがアメリカの人種問題を象徴する集落であると同時に、主人公グレースもまた、薄っぺらな善意と強大な力を持つ国アメリカを象徴しています。黒人奴隷達を見たグレースは、自身が差別の当事者ではないにも関わらず「申し訳ないことをしました」と奴隷達に謝罪しますが、この謝罪の薄っぺらなこと。自身を「反省できる人間」という高みに置いてマンダレイを眺め、自分は差別を忌み嫌う善人であるとアピールしているだけにしか見えません。そんな彼女は、薄っぺらな正義感と無知から、マンダレイという社会を成り立たせていた秩序を勝手に破壊し始めますが、これは現在アメリカ合衆国がイラクやアフガンで行っていることです。フセインは軍事独裁政権であるという理由で、タリバンはテロ支援国家にして女性差別の権化として断罪され、排除されましたが、イラク社会やアフガン社会は、彼らの存在によって成り立っていました。これらの国々は、最終的には自由と民主主義を勝ち取らねばならないにしても、現時点では「早すぎた」のです。グレースが「授業」と称して黒人奴隷達に民主主義を押し付けるも根付かず苛立つ様は、まさに私達が見ているアメリカそのものでした。。。そしてこの映画の凄いのはラストで、底意地の悪いオチをビシっと決めてきます。グレースはアフリカの王族出身という黒人ティモシーに恋心を抱きますが、実は王族どころか賤しい身分の出身であったことを知るや、「裏切られた」という怒りから彼に制裁を加えます。結局、彼女も黒人を差別していた人間と大差ないことが証明されてしまうのです。また、時計の時間までを民主的に多数決で決めてしまったことから、彼女は元の生活に戻る術を失ってしまいます。この構成の巧さには驚きました。
ザ・チャンバラさん [DVD(吹替)] 9点(2010-06-01 11:24:11)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 31人
平均点数 6.90点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
426.45%
539.68%
6825.81%
7619.35%
8825.81%
939.68%
1013.23%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 8.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review1人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人

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