カポーティの投票された口コミです。

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カポーティ

[カポーティ]
Capote
2005年カナダ上映時間:114分
平均点:6.10 / 10(Review 61人) (点数分布表示)
公開開始日(2006-09-30)
ドラマ犯罪もの伝記もの
新規登録(2006-01-24)【rothschild】さん
タイトル情報更新(2019-05-17)【Olias】さん
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監督ベネット・ミラー
キャストフィリップ・シーモア・ホフマン(男優)トルーマン・カポーティ
キャサリン・キーナー(女優)ネル・ハーパー・リー
クリフトン・コリンズ・Jr(男優)ペリー・スミス
クリス・クーパー(男優)捜査官 アルヴィン・デューイ
ブルース・グリーンウッド(男優)カポーティのライフパートナー ジャック・ダンフィ
ボブ・バラバン(男優)「ザ・ニューヨーカー」誌の編集者 ウィリアム・ショーン
エイミー・ライアン(女優)アルヴィン・デューイの妻 マリー・デューイ
マーク・ペルグリノ(男優)ディック・ヒコック
マーシャル・ベル(男優)刑務所長 マーシャル・クラッチ
R・D・リード(男優)ロイ・チャーチ
村治学トルーマン・カポーティ(日本語吹き替え版)
塩田朋子ネル・ハーパー・リー(日本語吹き替え版)
桐本琢也ペリー・スミス(日本語吹き替え版)
原康義捜査官 アルヴィン・デューイ(日本語吹き替え版)
てらそままさきカポーティのライフパートナー ジャック・ダンフィ(日本語吹き替え版)
脚本ダン・ファターマン
音楽マイケル・ダナ
編曲ニコラス・ドッド
マイケル・ダナ
挿入曲ジョン・コルトレーン"Easy to Remember"
撮影アダム・キンメル
製作ユナイテッド・アーチスツ(共同製作)
製作総指揮ダン・ファターマン
フィリップ・シーモア・ホフマン
配給ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
美術ジェス・ゴンコール(プロダクション・デザイン)
編集クリストファー・テレフセン
その他ポール・トーマス・アンダーソン(スペシャル・サンクス)
ニコラス・ドッド(指揮)
あらすじ
1959年11月カンザス州で起こったクラター一家殺人事件。新進気鋭の作家として注目されていたカポーティは、新聞の片隅に載ったこの事件に興味を抱く。やがてスミスとヒコックという二人の犯人が逮捕され、カポーティは彼らが絞首台に上るまでの5年余り接触を続け、ノンフィクションノベルの傑作「冷血」を完成させる。
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【口コミ・感想】

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1
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8.《ネタバレ》 原作のことはほとんど忘れてしまいました。 ホフマンの演技に沿うならば、カポーティというのはスノッブで軽薄なヤッピーを「演じている」成り上がりのゲイだった、ということになる。 彼は作品のためなら他人を平気で利用し、嘘をつき、必要なら賄賂も使い、出版社からも抜かりなく金を引き出す。作家としてプロとして完璧だ。 そんなカポは一家4人殺人犯という「極悪人」を「同じ家で育って裏口から出て行ったやつ」というふうに認識して会いに行くわけです 彼は「最悪の冷血」のなんたるかが知りたい。正体が見たい。そして、彼の目的は「スミスに事件の詳細と動機をしゃべらせること」となり、ひたすらその「お宝」に焦点をあててカポの人生は集束していくのです。 何年もの努力や嘘の甲斐あって、ついにスミスは語ります。「動機は金」「殺したのは相手も殺されると思って怯えていたから」。…。 この時点でカポの頭は点になってしまったでしょう。殺したのは、「すでに仲間と強盗に入ってしまった」という事実と「相手が怖がっている」「自分は凶器を手にしている」という「お膳立て」が揃っていたから、だというのです。何年も待ち望んだ答えが、「ゼロ回答」だったのだ。 というか、スミスという男は「悪魔」というほど立派なものでは全然なく、ヒコックもそうで、カポにとっては「お宝を求めて飛び込んだら、中心部は空洞だった」というようなもの。 「悪魔のような所業」が「ぜんぜんしょぼいチンピラ」によって「成り行き」で行われたという。それはどういうことなのか。4人も惨殺した犯人がそうでなかったのなら、ではカポの求めてきた「ホンモノの悪」「最悪の冷血」はいったいどこにいるというのか…。 そして「悪魔の正体」が見たくて今までカポがしてきた二枚舌外交はなんのためだったのか。それに騙されて「アミーゴ」と呼んで死んで行くスミスに対し、どんな落とし前がつけられるというのか。「僕の見込み違いだったよ。求めていたのはキミじゃなかった。」などと今さら言えない、死刑の前に。 目の前には、死刑を前にしてカポを気遣う「成り行きで死刑囚になったしょぼいチンピラ2名」、そうして、カポは情けなくてむなしくて泣くしかない…。 カポは最期まで嘘をつき、スミスたちは感謝したまま死ぬ。やつらこそ「冷血」のはずなのに、まるでこれではカポが糾弾されているように見える。…。
パブロン中毒さん [DVD(字幕)] 8点(2008-12-03 20:13:22)(良:2票)
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7.《ネタバレ》 カポーティというと「天才・ゲイ・アル中」という三拍子が揃ったスキャンダラスな作家というイメージが私には強かったのですが、この映画をみると、巧みな話術によって社交界から持て囃される華のある男という面白い一面も見せている。一見すると一流作家としての矜持を誇っているかのように見える主人公ですが、カポーティの本質はやはり子供のころのトラウマに根ざしており、彼の母親は母性本能の欠如した女だったので、わが子の顔を見るのが嫌で仕方なかったようです。したがって親の愛情を受けずに育った彼は異常なほどに他人から愛情をもらうことに執着し、名声に飢えていた、その飢えが「野心」となり、彼の揺るぎない創作意欲の原動力となっていたことも事実だと思う。歴史的な傑作「冷血」が生まれた背景には強烈な野心があったことは疑う余地もないのですが、その野心とはカポーティが持つトラウマの裏返しだったと考えます。そしてこの不幸な作家と同じく愛情不足で大人になってしまった凶悪犯人ペリーに対する不思議な友情も非常に丁寧に描かれており、ペリーを助けたいけど、早く処刑という結果が出てくれないと本が完結しないというジレンマ、助けたいけど死んで欲しいという相反する矛盾、その葛藤がうまく表現されていて不思議と違和感を感じませんでした。この作家は人格破綻者ではあるけれども、けっして冷酷な偽善者ではなかったと思う。カポーティーという作家は野心家であるがトラウマを抱えた孤独な人間、そして繊細な性格の持ち主であるが華やかな饒舌家でもある。こんな複雑で奥深い人間をどうやって役者が演じることができるのだろうか?見事に演じきってしまったフィリップ・シーモア・ホフマンに脱帽。 
花守湖さん [映画館(字幕)] 9点(2006-10-25 18:16:33)(良:2票)
6.《ネタバレ》 小説家という業の深さを丹念に描写した佳作。冷淡なトーンで静かに進みながらも、作品の完成のために分身と呼べる死刑囚を死なせるまでを迫力ある筆致で綴る。フィリップ・シーモア・ホフマンがカポーティの精神的な死を鮮烈に体現。後に『冷血』の原作を読んだが、一人の死刑囚に対して重きを置いていることを見ても、野心と憐れみの狭間で如何にして心身を削っていったか分かる気がする。
Cinecdockeさん [DVD(字幕)] 7点(2015-02-15 18:03:21)(良:1票)
5.《ネタバレ》 「冷血」の解釈が2通りありますが、犯人が冷血なのか、犯人を観察して本を書くカポーティが冷血なのか、後者も強く取れるのではないでしょうか。細かいところまで表現していてよくできた映画だと思いました。
HRM36さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-03-18 12:15:52)(良:1票)
4.《ネタバレ》 冒頭からひどい皮肉をとばすトルーマンを見て、「性格の悪そうな作家だなあ」と引いてしまったが、事件の取材で、いとも簡単にナンシーの親友から彼女の日記、捜査担当刑事から捜査ノート、犯人のペリーからは日記の提供を受けるのに驚いた。信用がなければ決して人にゆだねることはできない個人的な資料ばかりだ。また、仕事の名誉欲はある、しかし人並みの情もあり、ペリーの死刑を望むべきか否かで苦悩する羽目になるトルーマンの人間臭さに恐れ入った。まるで人間の不合理さを絵に描いたようだ。「もう1人の自分」であるペリーが目の前で処刑され、彼の精神的な何かが一緒に壊れてしまった気がする。自分が処刑されたような自己暗示にかかったのかもしれない。もしペリーがトルーマンと生まれ育ちが全く違い、被害者に対する奇妙ないたわりを見せず、単なる残虐非道な人物であったら、「冷血」以降も作家はペンを取り続けただろう。私には途中からペリーとトルーマンがドッペルゲンガーの関係に見えた。
tonyさん [DVD(字幕)] 8点(2009-04-22 21:07:03)(良:1票)
3.偽善もここまでやれば立派。良いか悪いかは別としても。
mimiさん [DVD(字幕)] 6点(2007-06-26 23:39:21)(良:1票)
2.《ネタバレ》 あまり共感できない。ホフマンの演技はカポーティの特徴をとらえているのかもしれないけど、観ていて気持ち良い映画ではなかったです。
ぱんこさん [映画館(字幕)] 5点(2006-11-12 20:15:39)(良:1票)
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1.《ネタバレ》 小説「冷血」は未読。せめて映画「冷血」は観たかったが、常にレンタル中のため、待ちきれず本作を鑑賞することにした。読んでおくにこしたことはないが「冷血」を知らなくても、なんとか本作は十分鑑賞できるのではないか。 本作の主眼は、事件の真相というよりも「人間の内部に潜む冷酷な二面性」だろう。カポーティは、ペリーに近づき、親身になって友人として振る舞うことによって、小説のネタにするための事件の真相を探ろうとしたに過ぎない。徐々に、彼の心の闇を垣間見てしまうとふいに気付いてしまう、彼は自分自身と同じであると。「表出口から出て行ったのが自分で、裏口から出て行ったのがペリーだ」と気付く。一方は、賞賛される人気作家であり、他方は、死刑が待ち受ける犯罪者であるが、その根っこは同じである。人々から、奇異と受け止められ、周囲から疎まれ、誰からも自分のことなど理解してもらえない。ゲイの恋人はいるものの、真の意味で通じ合っているわけではない。カポーティは自分自身しか愛せなかったからだ。そんなカポーティに、真の意味で通じ合えたのが、家族から愛されず、理解もされないペリーだ。彼は、どんな日常生活よりもペリーと過ごす時間の方がくつろげたはずだ。自分自身しか愛せなかったカポーティが自分と同視できる存在と向き合えるのだから。 そんな心の安らぎであるペリーに対して、誰よりも死を待ち望んでいるのは、紛れもなくカポーティである。4年もの歳月を費やした小説を完成させるためには、彼らの死がなければ始まらない。本作のポスターのうたい文句にもなっていたが、まさに「彼の死を恐れるとともに、彼の死を望む」という状態である。カポーティこそ「冷血」であることは間違いない。クリスクーパーの「事件を起こした犯人が冷血なのか、それともそれを描く作家が冷血なのか」という問いかけは見事としか言いようがない。 そして「助けることができなかった」と嘆くカポーティに「助けたくなかったんでしょう」と言い放つネル。ネルでさえもカポーティの二面性に傷つく心を理解できず、彼は一層立ち直れないほどに孤独になっていく。 この矛盾するような感情を抱え、精神が徐々に蝕まれていく様子を、見事にホフマンが演じきっている。彼のアカデミー主演男優賞には全く異論がない。ただ単にカポーティの仕草を似せたのではなく、内面までも深く演じきっているから素晴らしいのである。
六本木ソルジャーさん [映画館(字幕)] 8点(2006-10-16 22:12:38)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 61人
平均点数 6.10点
000.00%
111.64%
200.00%
323.28%
446.56%
51118.03%
62134.43%
7914.75%
81219.67%
911.64%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.33点 Review3人
2 ストーリー評価 5.66点 Review3人
3 鑑賞後の後味 5.66点 Review3人
4 音楽評価 8.00点 Review3人
5 感泣評価 5.50点 Review2人

【アカデミー賞 情報】

2005年 78回
作品賞 候補(ノミネート) 
主演男優賞フィリップ・シーモア・ホフマン受賞 
助演女優賞キャサリン・キーナー候補(ノミネート) 
監督賞ベネット・ミラー候補(ノミネート) 
脚色賞ダン・ファターマン候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2005年 63回
主演男優賞(ドラマ部門)フィリップ・シーモア・ホフマン受賞 

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