7.もうピクサーの「技術」には驚かない。しかし「センス」には相変わらず驚かされる。今回は「自動車」の世界が舞台になってますけど、彼らのキャラクター・デザインは細かな所まで「実車」に準じてる(登場する全員がチョロQみたいで愛らしいです)。その性格設定は「ドライバー」に準じたものになってます(従って、この話は普通に人間が演じてもそのまま通用する)。そして本作で最も目を見張るのが、車達の「生物的な部分」と「メカニカルな部分」の見事なさじ加減。手も足も無い車が活き活きと人間的に動きつつも、決してカートゥーン的にはならず、その能力は常に「マシン」としての節度とリアルさを保ってる。これが「センス」です。ストーリーは若者の成長物語であると同時に「負け組」の再生物語。ベタですけど、きちんと感動させて貰えます。2時間超と少し長めの作品になってますが、エンドロールの終わりで初めて“bug”が大写しになるので見逃さない様に、7点献上。 【sayzin】さん [試写会(字幕)] 7点(2006-06-15 00:04:31) (良:2票) |
《改行表示》 6.《ネタバレ》 擬人化させると右に出る者のいないピクサー。最初の方こそ、車しかいないこの世界に違和感を感じるが、高速を走り始めた頃からこの世界観になじんでしまっている。ピクサーは世界の作りこみが徹底しているので、気付いたら引き込まれちゃっていますね。なので、ラジエーター・スプリングスに来たときは、もうストーリーとマックィーンの行く末ばかりが気になります。 ストーリーそのものは安直。定番。『花形レーサー、田舎町へ。』『田舎町で、人との絆の大切さを知り、思いやりを知る。』まさに子供のための道徳ファンタジーです。大人が見れば、『今更』『物足りない』と感じるのももっともですが、僕はこーゆーの好き。ベタな人情ドラマにすぎないのですが、ピクサーはこーゆーの作らせたら天才的なので、いつも感動できます。 多くの方が指摘されている中だるみについては私も同感。マックィーンがラジエーター・スプリングスにつっこんで、逃げ出そうとしたり、裁判にかけられたり、不平不満を言いまくったり、田舎町を馬鹿にしたり、この辺がちょっと退屈でしたね。もちろん構成上必要なワンクッションではあるのでしょうが、イライラするばかりで、笑いのパワーもいまいちなので、中だるみするばかり。 でも道が完成してから、クライマックスまでは、これぞエンターテイメントという爽快なノリと楽しさでいっぱい。エンドロールまでしっかり楽しませてくれるのも、さすがピクサーですね。 【たきたて】さん [ブルーレイ(吹替)] 7点(2018-05-25 02:19:35) (良:1票) |
5.顔も無ければ手足も無い自動車が見事に怒ったり笑ったりする。車の擬人化だとヘッドライトを目にしてしまいそうだけど、実際のところの目の役割でもある大きなフロントガラスを目にすることでより表情が豊かになっている。一方で自動車本来の動きが実にリアルに再現されてもいて、このあたりの擬人化技術はディズニーの本領発揮といえる。そのボディに映る景色の美しいこと。これがピクサーの力。ディズニーとピクサーのいいところがよく出ている。そしてまるで実写のごとく美しく映される景色が映画ファンが反射的に畏敬の念を覚えるモニュメントバレーだからたまらん。カーレースだけあって内容は硬派な男の子映画かもしれないけど、そこはアニメーション、どこか愛くるしさのあるキャラクター造形によって女の子も全然OKの作品となっている。 【R&A】さん [DVD(吹替)] 7点(2010-09-07 14:06:42) (良:1票) |
《改行表示》 4.《ネタバレ》 車の種類・年式自体から来る印象と擬人化したときの性格が付けとが絶妙にマッチして、完全に感情移入してしまった。 圧倒的な質感のフルCGで迫力と美しさはさすがピクサー、かつ、車の擬人化した動きも自然で、ストーリーもどこかで見たことあるようなものであるが単純明快で判りやすく、誰が見ても爽快感があってホロッとして暖かくなれる。 娯楽映画としては一級品。誰でも理屈抜きに楽しく見られること間違いなし。 一番のツボにはまったお気に入りのシーンはトラクターころがし、、農学部出身なもんで(^^; 【nobo7】さん [DVD(吹替)] 7点(2010-07-01 02:03:34) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 予想に反して楽しめました。仲間を大切にすることを子供に伝える作品としては良作。そして冒頭からのクウォリティの高いCGとスピード感は圧巻!!子供のみならず、大人でも胸が躍るんじゃないでしょうか?フェラーリやマセラッティが参戦するのならジャガーもでて欲しかったかな。賛否両論となっているラストですが、私もゴールしても良かったかなと思います。その後ではしゃがずに敬意を示す形でかけよるという流れの方がスッキリしたかと。全体的には非常にお勧めできる作品です。 【マーク・ハント】さん [地上波(吹替)] 7点(2009-12-12 11:12:29) (良:1票) |
《改行表示》 2.《ネタバレ》 高速道路が出来て廃れた実際にあったアメリカの街をアニメで車だけの世界として描いた作品です。 アニメで、テーマに反して非常にコミカルに描かれているので全く重たくなっていません。 レースシーンなど少し強引なところもありますが、気軽に観たほうが楽しめると思います。 ピクサーは何か別のものが、人間的感情を抱き、物語を作るのが非常に上手ですね。 日本語吹き替えで観たんですが、少し声優人が気になりました。 日本は少し芸能人を声優として使うことに慎重になって欲しいです。 面白いですが、ピクサーとしては並ですね。 【コショリン】さん [DVD(吹替)] 7点(2007-07-25 19:52:36) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 魚やおもちゃならまだしも、まさか車の擬人化にまで感情移入できるほどこっちはガキじゃねえよって、正直観る前までタカくくってたけど、いやあ、なかなかどうして、うまく乗せられてしまいました。寂びれてゆきつつある「我等の町」をじっと見つめる車たちの表情の豊かさに、自分の田舎を思い出しつつ、涙腺が思わず緩んでしまいましたもん。背景の大西部の風景やレーシングカーの質感とか、もうアニメの枠を超えてますよね。ピクサー技術陣に拍手!「スローライフ、スローフード」の提唱なんて所詮最近の日本だけの盛り上がりかなあって印象だったけど、「とにもかくにもスピードUPと効率化」元祖アメリカで、こういう映画が作られたって事に自分は驚きました。 【放浪紳士チャーリー】さん [試写会(字幕)] 7点(2006-06-24 10:11:45) (良:1票) |