5.《ネタバレ》 逃亡プランは最初からネタバレしていますし、獲物の持ち出し方も、冒頭で示唆されています。ですから事件の外観はよく分かる。でも真相は不明な部分が多い。そこで自分なりの想像を含めて、事件の全貌を整理してみます。犯人の狙いは現金ではなく、会長のお宝でした。貸金庫に眠る大量のダイヤモンド。ナチスの資料は、立て籠もりとダイヤ窃盗を刑事事件にさせないための保険。弱みを握られている会長は、秘密保持のために事件にさせないはず。ただし人質が死んだら話は別。そのためのモデルガン。倉庫に隠れる発想は面白いですが、行員に気付かれる可能性は高い。にもかかわらず実行に移せたのは勝算があったから。トイレをつくる余裕まである。その自信の源こそが「インサイドマン」。貸金庫の存在と中身を知る人物で、計画の立案者。古参の会長側近で要職にある人物と推測します。彼の力があれば、倉庫は安全なスペースに変わります。ちなみに実行犯は4人。お宝を持ち帰った車の中は5人。多い1人が“彼”。会長のもう一つのアキレス腱は指輪です。「指輪を追え」は、会長の過去を追えということ。このメッセージを警察に送った理由。そこには“復讐”“制裁”の意味が垣間見えます。証拠を手にした犯人と、秘密を探る警察からの挟み撃ち。会長の精神的苦痛は甚大です。犯人の安全を確保するだけなら、ここまでする必要はありません。もっとも会長は、こんな日が来るのを待っていたのではないかと。書類や指輪を捨てられない。つまり自分の行為を割り切れていない証拠。そこに会長の良心が見える。なお、犯人が指輪の秘密を託す相手は“知りえた事実をマスコミに売ったりしない”真面目な警官でなくてはなりません。秘密が公になったら切り札の価値が無くなってしまう。そのお眼鏡に適ったのがデンゼル。結果彼は、スキャンダル回避と昇進と一粒のダイヤを手に入れます。彼が直接要求した見返りではないと思います。でも予想していなかった訳でもない。会長もジョディも、人の弱みに付け込んでのし上がった人間。残念ながら正直者はバカを見るのが現実です。デンゼルが受け取った報酬は正当とは思えません。でも彼ら“成功者”よりは随分マシ。インサイドマンの顔が明らかにされないのは、物語の欠点だと思います。でもその分解釈に幅はある。例えば“神”や“良心”と呼ばれる心の内にあるもの。それもまた、インサイドマンと言えないでしょうか。 【目隠シスト】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-10-11 18:52:23) (良:3票) |
4.デンゼルワシントンじゃなくてもよかった気がします。。もう少し汚れてもいいような役者がよかったかな。話しは面白かったです、バンクジョブやなんかと「銀行強盗」くくりで内容がまざり、結局内容を忘れて2回視聴してしまいました。。それくらいの印象だったんだな、と7点献上です。 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-03-16 11:21:17) (良:1票) |
3.途中まではドキドキして面白かったです。 私は頭が悪いので、理解出来ずに苦しんでいるうちに作品が終わってしまいました。 ・・意味が良く分からない・・・ 【たんぽぽ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-01-17 15:30:58) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 面白いとは思います。でも、疑問が解けない。てか、もう少し説明が欲しい。 そもそもインサイドマンは誰?別に公開しないでもいいからヒントぐらい欲しいな。それともヒントは既に出てる?ラストの迎えの車の後部座席右端の男?いかにも帽子がヒントっぽいけど。でも、だとしたらいささか不親切では?それと、ダルトンのビデオは潜伏中に撮ったってこと?何のために?結局、その辺りを考えさせるのも作り手の目的なのかな? 全体的にその手の謎(って言っていいのか分からんけど)が多過ぎて減点ですね。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-11-03 20:03:45) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 私も一見した後では疑問が残りました。ここのレビューと他サイトをいくつか見た結果、大体下記のような内容なのではないかと思いました。
首謀者:銀行内に隠れていた犯人を迎えに来た車に乗っている老人が首謀者(インサイド・マン)、おそらく会長が銀行を創業する前からの片腕的存在ではないでしょうか?(だから会長の過去を知っている。) 狙いはダイヤのみ、書類と指輪は会長に事件を追及させないための保険。但し、何故 今更なのかという点が疑問(証拠の隠し場所が最近ようやく分かった?、最近仲違いをした?)
弁護士:会長に雇われたが、犯人から会長の過去を聞かされ 逆に会長をゆする。(会長は忌々しげに小切手を渡し、イラつく。)
会長:証拠を握られているので犯人を追わせる事が出来ず、警察に事件を埋めさせる様 圧力をかけざるを得ない。
刑事:犯人からは結婚資金用のダイヤ、会長・弁護士からは過去の事件(濡れ衣?)のもみ消しと昇進を得て、会長告発を強く訴える気を削がれる。
大体納得はいきましたが、何故今更という点と会長は何故証拠を破棄してしまわなかったのかという重大な点の説明がなく物語として弱いと感じました。 【くろゆり】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-01-20 21:39:39) (良:1票) |