5.《ネタバレ》 ああこりゃあ、作り手がオチを過信しすぎているよなあ。 「どうだ驚いたか!すげーと思うだろー。」と喜ぶあまりに、作品としての出来に手を抜いてしまった結果、初めて見せられた人間は「なんだかなあ」と思うようなものになってしまっている。 銀行強盗の話に唐突に「ナチス」を出してくるあたり、強引だよなあ。「だから盗んでもいいんだ」って言われてもなあ。だいたい私は犯罪賛美ものは好かんのだ。スパイク・リーだからがまんして見たのに。 はっきりいって、ナチとかじいさんの過去なんか出さずに、「銀行強盗です。金目当てです。んで、頭使います。」ってことでよかったのに、と思う。せっかくのジョディ・フォスターも中途半端な役回り。哀れなユダヤ人を食い物にしてのし上がったじいさんと同じく、じいさんと組んだマデリーンも同じように「その道」の階段を登り富と力を貯えてゆくんですか、なるほど。それがどうなの。何を思えばいいの。 なんだか知らないがアラブからアルバニアまで出てくるあたり、人種が入り乱れてのいつものスパイク・リーらしさは感じるが、「25時」のように鑑賞後までじんわり来るような視聴後感はゼロ。即忘れてしまいそう。 しかし、監禁と暴行が完全に無視されて、「物が盗られなかったからいいじゃん」てな感覚には映画とはいえついていけぬ。スパイク・リーの考える正義とはそんなんでいいのかアメリカさんよ。身体の自由の権利はどこへ。 【パブロン中毒】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-10-13 23:50:32) (良:3票) |
4.《ネタバレ》 ストーリー自体は単純なのに、説明不足な部分が多いので、無駄に分かりにくくなっている。
そもそも、あの銀行強盗は何故オーナーの過去の秘密を知っていたのか?またその秘密が貸し金庫の392番に入っているのをどうやって知ったのか?仮に銀行内部に内通者がいたとしても「何故他人が知るはずのない過去の秘密をそいつが知っていたのか」という疑問は残る。そして何故オーナーはナチスとの取引の書類(?)をいつまでも持っていたのか?そんな致命的な証拠ならさっさと燃やしとけよ!
また「ダイヤを追え」と言われても、戦争の混乱期にナチスが没収したダイヤの持ち主の氏素性を半世紀以上たった現在から調べられるのか(まさか「没収者リスト」なんかが残っている訳がないだろうし)?調べられたとしても、それでオーナーとの関係が分かるのだろうか?またダイヤも何故現金に換金するなどしておかなかったのか?銀行のオーナーなら怪しまれず換金する事くらい出来たはず。
また刑事はオーナーや彼女に対して「犯罪を暴いてやる」的な挑戦的な態度だったけど、結局、ジョディ・フォスター演じる女弁護士と取引したの?してないの?彼女の存在理由もよく分からない。いてもいなくても関係ないのでは?「私は正義より金や権力につく女なのよ」という悪女の役回りだとしても中途半端なキャラ。
強盗連中もまったく素性が語られないから、義賊でなければならない理由や必然性に欠けるなど、ストーリーの根幹に絡む人物の背景が説明不足すぎ。
備品室で穴を掘ったりしているのに、警官の突入時にどこにも異常が無いという報告でオチも分かっちゃうし…。
テンポこそ悪くはないが、登場人物の背景描写や動機、強盗のアイデア、どんでん返しなど、どれをとっても中途半端。駄作とまでは言わないが、説明不足な事と想像で補わせる事を間違えてる感じ。 【FSS】さん [DVD(吹替)] 5点(2007-01-29 02:46:11) (良:2票) |
3.《ネタバレ》 出だしいーわー。ザ・銀行強盗!って感じで。でも、お話が進むにしたがって、なんか飽きてくるわー。やのに、お話がわかりにくい。俺、馬鹿やから、もっとわかりやすくびっくりさせてほしいねんけど。別にびっくりせんでもーえんか。銀行強盗はお金目的じゃないんよね?あの手紙が目的やんね?びっくりするのは、壁の裏におったってゆう所であってる?(なんか拍子抜けで)あと、みんなに混じって脱出するのも、びっくりするとこ?他にびっくりしなあかんとこあるの?刑事は弁護士と取引して出世したの?銀行のオーナーは結局世間にバラされるの?途中で入る取調べは必要?自分の理解力であってるのか、すんごい不安。てゆーか多分すごい間違ってると思うけど。だったら俺はこの映画を全然理解してないんやろな~。でもまた観て理解したいって気にはならんねん。でも、可もなく不可もなくで最後まで観れたけど。 【なにわ君】さん [DVD(字幕)] 5点(2007-01-14 00:23:53) (良:1票)(笑:1票) |
2.中途半端で消化不良を起こしそうな映画です。前半はおもしろいですが結末や過程など 説明不足だと思います。もしかしたらその部分は観客に想像させる意図かもしれませんが。 【ミッド】さん [CS・衛星(吹替)] 5点(2009-07-04 02:41:50) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 映画の作り込みは洗練されていますし、デンゼル・ワシントンの緊張感ある演技にぐっと引き込まれはします。ただ、銀行のオーナーがあれ程多大な金銭を代償にしてまで守り通したかった秘密が秘密のままで終わってしまうのは狡いですし(もしきちんと明かされていたなら、単に私の観察力不足の問題です。)、トリックにしても、これって本当に立証不能なトリックでしょうかねぇ?映画では「誰もがクロだともシロだとも、立証し得ない」というように説明されていたと思いますが、果たしてそうですか?顔を隠した犯人グループが、人質全員に同じ服を着せるまでは、人質は人質同士の互いの顔を観ているはずです。皆が協力し合って消去法でいけば、クロが浮かび上がってくるんじゃないでしょうか?(もしかしたら、これも私の理解不足で、ストーリーを思いっきり誤解しているのかもしれませんが) 【(^o^)y-~~~】さん [DVD(字幕)] 5点(2007-01-11 01:57:39) (良:1票) |