6.NYのローカル新聞社での24時間の出来事を追ったシットコム的な群像劇なんですけど、これだけ登場人物が多いのに手際よく撮れたのはさすがロン・ハワード、監督の手腕は群像劇を撮らせたら良く判るというテーゼの良い見本です。マイケル・キートン、グレン・クローズ、ロバート・デュバルといった芸達者たちのバチバチの演技合戦じゃなくて、この三人のキャラが巧妙にハーモニーを奏でるように意図した演出に監督のセンスを感じます。ストーリーも一応社会派ミステリーの要素がありますが、コメディとのバランスがとれていて心地良いです。けっこう見落とされがちですけど、大女優グレン・クローズはコメディエンヌとしての才能も超一級品なんです。マイケル・キートンと張り合っても一歩も引けを取ってませんよ。カメオ的な出演でしたが、ジェイソン・ロバーズも渋い笑いを呼ぶ演技が面白かったです、なんか『大統領の陰謀』をパロっているような感じもしますがね。 最近はすっかり職人巨匠となってしまったロン・ハワード、またこういうコメディを撮ってほしいところです。 【S&S】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2020-12-21 20:31:54) (良:1票) |
5.登場人物も、そのそれぞれのエピソードもこれだけの内容を詰め込みながらも登場人物にも、エピソードにも展開にもムダが無い見事な映画です。
三流新聞社のジャーナリスト、その家族、関係者の人間ドラマを熱く描いた群像劇ですが、話の伏線の張り方やテンポの良さが素晴らしく、熱いだけじゃなくウィットに富んだ台詞の数々も楽しかったです。
仕事へのプライドも家族を思う気持ちも、最後にはそれぞれのドラマが上手くまとまって鑑賞後の気分も爽快な作品です。流石、ロン・ハワード監督の映画ですね。親が子を思う思いにあふれたロバート・デュバルのあのシーンを最後に持ってくるあたりには余裕すら感じられました。非常に中身の濃い110分でした。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-10-31 23:05:25) (良:1票) |
4.テーマ性はあまりありませんが、群像劇としてかなりの完成度を誇ります。新聞社という舞台を持ってきただけの必然性が綺麗に消化されているのは評価したいと思います。それにしても、意外な掘り出し物だったので、嬉しい限りです。 【K】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-04-18 10:30:22) (良:1票) |
3.なかなかよく出来た、小洒落たタッチの映画だと思う。ちょっと通好みのひねくれた大人の為の映画。印刷所の乱闘シーンは大好き。いや、もうほんとに大好き(笑)。誰だって殴り倒したい上司の1人や2人いるだろう…って、別にそんなテーマの映画ではないのだけれど。何かね、妙に洒落てる。お洒落という意味ではなく、スマートで洒落た映画ということです。 【ひのと】さん 7点(2003-12-26 16:34:39) (良:1票) |
2.電話が何本も入ってくるとき、用事が立て込んできたときなど、まるでジェットコースターのようなスリリングな気分を味わうものですが、この作品は、それをごく自然に脚本の中で表現してしまったのが凄い。ストーリーについては、一瞬、拡散したかな?と思ったのですが、それを破綻なくまとめ上げた終盤は見事でした。真相追求型ミステリーとしても、実は良くできています。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 8点(2003-10-15 00:04:56) (良:1票) |
1.いやー、見る前は感想を書かれた方の人数が少なかったので、あまり期待はしてなかったのですが、かなり面白かったです。新聞社の裏側を飽きさせることなく、ユニークな会話のやり取りも多く楽しめました。やはり印刷所での乱闘シーンは面白かったです。うまいこと伏線が張ってあってそれがつながったときは単純に驚きました。登場人物がみんな個性的でちゃんと一人ずつ見せ場もあって、群像劇としてもよく出来た映画で良かったです。 【はがっち】さん 8点(2003-04-26 04:46:47) (良:1票) |