10.国債が集まらなければアメリカは戦争から手を引いていた(つまり日本が勝っていた)…この事実を知ったのが一番衝撃的。 「『負けるのが判りきってる』戦争を始めた責任がどうたら」言ってるのは何処の誰よ…って感じ。ここに到ってもまだまだ日本人に隠されている事実って多いんですね。 簡単に言えばあの戦争の勝敗を分けたのは、国力ではなく、マスメディアの能力の差。戦勝国であるアメリカがそう言い切っちゃってます。 GHQにより軍隊、財閥、大企業、農園等々は解体されたのに係わらず、マスメディアは無傷で残されたのは「こういう無能な連中は残しておいた方が都合が良い・・」とでも思われていたんでしょうか。 戦争シーンは迫力。「英雄」のその後の描写は何かしらロードムービー的味わいで良かったです。 【番茶】さん [映画館(字幕)] 9点(2019-05-19 18:04:33) |
9.クリントイーストウッド、スピルバーグ、ポールハギス、私にとってはまさにオールスターという感じの顔ぶれ。実際内容もとてもよかった。英雄扱いされる兵士の葛藤を深みのある映像と演出で見事に描ききっていると思います。自分は硫黄島の手紙よりもこっちの方が好きですね。特に最後のシーンでの台詞は久々に心が震えました。 【ばかぽん】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-02-13 07:54:37) |
8.原作が非常に良かったこととイーストウッド監督の「ミリオンダラー・ベービー」が好きになれなかったことから見るのを躊躇していました作品ですが、素晴らしかったです。R指定の根拠となった血なまぐさいシーンもありましたが、それぞれがほんの一瞬でそれがかえって凄惨さを強調していました。何人かのレビューワーの方が述べていらっしゃるように、硫黄島と帰還後の祝賀のフラッシュバックを交互に繰り返す手法が最初のうちは不自然に感じられましたが、戦費調達を意図する祝賀会の花火の音と硫黄島の銃弾の音が重なって華やかな中にあってつらい記憶を払拭しきれない兵士たちの葛藤が絶妙に描かれていたと思います。このような表現は映像と音響があるからこそ可能なのであって文章だけでは決してできません。「西部戦線異常なし」「トラトラトラ」「戦場にかける橋」などと並ぶ戦争映画の傑作がまた誕生しました。 【かわまり】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-06-04 07:44:27) |
7.「硫黄島からの手紙」よりも個人的にはこちらの作品の方が好き。イーストウッド色が溢れ出てます!! 【ゆきむら】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-05-05 17:28:05) |
6.事実に対して非常に誠実な映画。作り手の感情を極力廃し、あくまで客観的に俯瞰の視点で物語を捉える。いつものドライで突き放したイーストウッドの手法がこの映画にはよく合っていると感じた。 【NIN】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-05-05 09:44:41) |
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5.戦争は虚しい。戦争でつながった友情も虚しい。戦争で得たものはない。英雄はいない。そんなことを静かに教えてもらった。 【おっちょ】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-05-03 13:58:30) (良:1票) |
4.英雄扱いされた主役3人のそれぞれの感情が見ていて伝わってきてかなり感情移入しながら見てしまいました。戦争に勝っても、万歳ではなくて。ただの戦争映画で終わらなかったのが良かったです。硫黄島より、何故か感情移入してしまった。。。 【こゆ】さん [映画館(字幕)] 9点(2007-05-01 23:50:49) |
3.イーストウッドは、戦場だけでなく、「銃後」である本国の人々やらメディアやらも巻き込むものとしての近代の「総力戦」を見事に描いた。とりわけ、「内戦」であった南北戦争以来、「本土」で本格的な総力戦を戦ったことのないアメリカにとって、この映画が持つ意味はとても大きいと思う。凄惨な戦場と「英雄」に熱狂する銃後の人々のあいだのどうしようもないズレを、これだけ「わかりやすく」「まじめに」描いたハリウッド映画は、これまでなかったのではないか。これぞ、「戦場映画」ではなく「戦争映画」と呼ぶにふさわしい。また、個人的にはイーストウッドは、人間の深遠さ・複雑さよりもパターン化された描写が抜群にうまい監督だと思うのだけれど、本作のアイラが体現したマイノリティの悲哀はまさに監督の職人技の真骨頂だった。 【ころりさん】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-11-24 15:54:11) |
2.イーストウッドの人生に、繰り返しイベントのように存在したのは戦争なのかもしれない。少年期には第二次世界大戦、青年期には朝鮮戦争、壮年期にはベトナム戦争、湾岸戦争、そして今は対テロ戦争。その時代を生きてきた齢76を越えたイーストウッドが感じ思うこと、戦争に対し、政治に対し思うこと、その映画がこれだとすれば私は素直にこの映画を支持したい気持ちになる。 確かに下の方がおっしゃるように時系列が飛びまくるので、人物把握がし辛かったり映画の造りとしては少し残念なところがある。しかし薄い青みを帯びた光と影の使い方の心地好さは相変わらずであり、プライベートライアンのような上陸場面(これはスピルバーグのパート?)によって戦争映画としての醍醐味も十分に味わう事が出来る。 だがイーストウッドが描きたかった本当のモノは、アメリカで英雄に仕立てられた普通の兵士のその後の運命であり、作られた英雄を演じる彼らの苦悩であったと思う。 ここ10年ほどの彼の映画に見え隠れする無常とも言うべき人生観。「許されざる者」にて作られた西部のイメージの否定、「ミスティツク・リバー」での単純な正義の否定、「ミリオンダラーベイビー」での生かされる生の否定など、人間の力の及ばない「大きな力」に翻弄される人々が懸命に生きる姿を描くその姿勢が私は好きだ。もちろんイーストウッドの映画は一見「救い」が無い場合は多い。おまけに、ほとんどハッピーエンドではない。しかし、静寂の庭園に鳴り響く獅子脅しの音のような余韻を残してくれる。 【クルイベル】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-11-17 11:15:32) (良:3票) |
1.とってもよかった。クリントさんには、今までに、もう散々なめにあわされてきています。
ミリオンダラーベイビーでは心臓をうちのめされたし、 ミスティックリバーでは死にたくなる魔法をかけられたし、 パーフェクトワールドでは深刻な涙不足におちいったし、 マディソン群の橋では声を枯らせてきて、
と、とにかく放心状態になり、絶望的にさせられてきました…
まあ…今回も。。。
やられました…わかってた、わかってたはずなのに………
あとこの映画、「さーあ!泣いてくれ」ってゆうかんじがないよ!そして最後エンドロールに、登場人物たちの本当の、実の写真がでてくる。 なんでか、それみた瞬間またなみだがとまんなくなって………
そのあともなんで泣いてるのかわかんないけど涙がほんととめどなくでてきて。。
この涙のわけをだれか教えてください!!!!!
あっ 硫黄島からの手紙も絶対みる!! 日本の視点からみた映画もつくったってのがかなりポイントだよね!
この映画あたしはすごくイイとおもった。 けど他の人はどうなんだろ? ていうかアメリカ人の評価がきになる!
【ギニュー隊長★】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-11-15 19:46:50) |