6.《ネタバレ》 この作品は、どちらかと言えば、もちろん面白い作品です。 ただ、はっきり『ドラマ向きの作品』じゃないかな、とも思えます。尺が長いし。前半のテンポは決して良いとは言えません。これが、40分ドラマ3本という感じで見ると、メリハリが出たかもしんないです。 全体通しての山場は3箇所でしょうか。一つ目はスーパー再生のシークエンス。二つ目は県議会での野村のプロジェクト改善案演説。3つ目はスーパーの再検査。どれもそれなりの盛り上がりを見せます。 特に、スーパーでのシナリオは、ほとんどサクセスストーリーの体で描かれているため、かなり爽快です。スーパーのスタッフと、野村が次第にお互いを認め、協力していくのですから、そりゃあ見ていて清々しいです。 その一方、県のプロジェクト及び県議会の人たちとのやり取りは、苦々しいことこの上ない。唯一の味方かと思われた小倉知事でさえ、やはり中身は他の議員と変わらない政治家の本性を見せるわけです。いや、民間に対して理解がある風を装っている分、議長よりよほどタチが悪いと言えるかも知れません。社会派ならではの苦味を残すどんでん返し。すっきりしない結末。『リアル風味の大人ファンタジー』という目線で見ていたら、ラストは勧善懲悪を期待するところですから、この決着が好きじゃない人もいることでしょう。 救いなのは、野村がそれを承知しているのがわかる、ラストのセリフ。『そううまくはいかないだろうな。でもあきらめない。』という言葉と、『エスプレッソ1杯100円』の小さな改革に、小さな希望を残しているのがこの映画の良心。また、プライベートで、二宮との幸せを予感させる最後のやりとり。苦味を残しながらも、清涼感を感じる終わり方になっているのが良いですね。 【たきたて】さん [DVD(邦画)] 6点(2018-05-13 21:56:32) (良:2票) |
5.はい、皆さんのおっしゃるとおりです。とにかく予定調和でご都合主義。だから全体を通しての印象が軽いし、これならテレビでいいでしょ、ということになります。まあ、それなりに面白いことは確かだし、見ていて飽きるということはありませんでした。積極的に高く評価しようとは思いませんが。これは大人(サラリーマン)のためのファンタジーだと感じました。ただ、最後の知事の行動とか妙にリアルなんですよね。本気にした観客が実際に行動に移すのもどうかと考えたんでしょうか。 私はテレビで見たのでこの点数ですが、お金を払って劇場で見たらもっと低い点数です。残念ながら、劇中の県庁さんのような志が映画そのものから感じられませんでした。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2010-07-14 22:42:58) (良:1票) |
【シネマレビュー管理人】さん [地上波(邦画)] 6点(2007-06-12 10:35:16) (良:1票) |
3. 映画館で見た後、飛行機の機内テレビでもう一度見ました。最後まで見せるストーリーはなかなかよいと思います。ただ、ちょっと後味が良くないですね。爽やかサクセスストーリーでも良かったんじゃないかと私は思っています。ところで県庁にあんなエリートっているんですかね。 【海牛大夫】さん [映画館(邦画)] 6点(2007-01-11 21:38:13) (良:1票) |
2.カタール航空の飛行機の中で見ました。織田祐二の演技のキモさは相変わらずだが、普通に楽しめた。にしても、織田の演技はホント癖あるわ~。好きな人は好きなんだろうけど、万人ウケは期待できないよね、絶対 【はりねずみ】さん [DVD(邦画)] 6点(2006-09-17 20:05:53) (良:1票) |
1.派遣先が三流スーパーという設定ですが、お弁当問題とバックヤード問題共に掘り下げが足りませんし、問題がこの二点だけというのも物足りなく、死活問題である競合店との競争など描いていただきたかったです。それと、柴崎コウ演じる二宮の内面から響いてくるものが感じられず残念です。ただ、民の再生と官の再生未だ道遠しという結末のバランスの妙は評価したいです。 |