かもめ食堂の投票された口コミです。

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かもめ食堂

[カモメショクドウ]
ruokala lokki
2006年フィンランド上映時間:103分
平均点:6.60 / 10(Review 202人) (点数分布表示)
公開開始日(2006-03-11)
ドラマコメディ小説の映画化グルメもの
新規登録(2006-03-20)【ジマイマ】さん
タイトル情報更新(2022-09-01)【イニシャルK】さん
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監督荻上直子
演出飯島奈美(フードコーディネーター)
キャスト小林聡美(女優)サチエ
片桐はいり(女優)ミドリ
もたいまさこ(女優)マサコ
マルック・ペルトラ(男優)マッティ
ヤルッコ・ニエミ(男優)トンミ・ヒルトネン
原作群ようこ「かもめ食堂」
脚本荻上直子
作詞井上陽水「クレイジーラブ」
作曲井上陽水「クレイジーラブ」
主題歌井上陽水「クレイジーラブ」(エンディングテーマ)
製作日本テレビ(かもめ商会)
メディア・スーツ(かもめ商会)
配給メディア・スーツ
編集普嶋信一
あらすじ
ヘルシンキの街はずれに、そっとたたずむ小さな食堂。そこは日本人女性のサチエがひとりで切り盛りするお店。そして、メインメニューは「おにぎり」。いつしかそこに集まる人々。ひとりひとりが何かを心に秘めて…。北欧の美しい街並みを背景に、淡々と穏やかに語られる心温まる物語。
ネタバレは禁止していませんので
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9.これはドロップアウトした人たちの物語でした。彼女たちがうらやましい。ふつう、あんな意味不明な理由でフィンランドに行きますか?しかしこのバカらしいまでの彼女たちの行動力にわたしは感動すら覚えます。普通はこんな真似はできません。なぜなら、わたしたちは、家庭があって仕事があって、常になにかに縛られて生活している。そして時間がなくて忙しいという理由をでっちあげて「やりたくてもできないのだ」と自分に言い聞かせている。でも、疲れてしまって、どうしようもなくなってしまったら、無責任になって、なにもかも放り出して、ちょっと行方不明になってみるのも、楽しいかもしれません・・・・・。これは、まさにドロップアウト疑似体験映画です。今やる気十分でバリバリ仕事をしている人が観てもピンとこないかもしれませんが、時間に追われる毎日に少し疲れと疑問を感じている人が観たならば、そこからなにかヒントが生まれてくるような気がします。 私たちは生活を維持していくために、歯を食いしばって毎日働いていますが、かもめ食堂の女性たちの「働く」という意味はちょっと違う。彼女たちにとって「仕事」とは、好きな人と毎日会ってぺちゃくちゃと話をするための口実です。なんて魅力的なのでしょうか。 人間は、やろうと思えば、なんだってできる。疲れきってノイローゼになって追い込まれて自滅するくらいならば、思い切ってドロップアウトしよう。世界地図を広げて、目をつぶって、さあ、指を指してみましょう!この映画をみて真似した人も多いのではないでしょうか?私もやってみました。北朝鮮でした。
花守湖さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2007-03-26 19:28:55)(良:2票)(笑:4票)
8.《ネタバレ》 自分は「オシャレ」な作品が苦手です。気取ったところが鼻に付くから。「癒し系」の作品もダメだったりする。何甘えてんだと思ってしまうので。そういう意味では、本作は自分に合わないかも、と思っていました。ところが全然そんなことなかった。確かに雰囲気はオシャレで、癒しの要素がある。でも嫌味が無いから素直になれる。心地よく吸い込まれるように鑑賞しました。その一因はキャストの妙。主要3人が自然体。気負いを感じないのがイイ。とくに小林聡美。無さそうで在りそうな存在感が素晴らしい。女優としてのポテンシャルの高さに驚きました。おそらく、3人とも人生をリセットするためにフィンランドにやってきた。もし、かもめ食堂が3人にとって逃げ場所でしかないと感じたなら、共感できなかったと思います。でも小林聡美は言っています。人はずっと同じではいられない。変わっていくものだ、と。その認識があるならば、ココは逃げ場所じゃありません。逃げ場所とは、頑なに今を維持しようとするための場所だから。それにフィンランドが舞台であることに、特別な意味を持たせなかったのも大事。森なら日本にもあるし、寂しい人や悲しい人は何処にでもいる。彼女らの選んだ場所が、たまたま此処であっただけのことです。肩の力を抜くことの大切さ、入れて貰ったコーヒーが美味しい理由を教えてもらいました。最後に個人的なこだわりをひとつ。おにぎりは家の外で冷えたのを食うのが最高に美味いんです。もちろん海苔はしんなりでね。
目隠シストさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2007-05-04 17:28:46)(良:2票)
7.《ネタバレ》 たとえば日本で、どこの国の人ともわからない人がどこの国のものかもわからない食べ物を出してる食堂を見つけたら………
けっこう面白そうですよね(笑)
それと同じで、日本人がフィンランドでおにぎりメインの食堂なんか出したら、まあみんな好奇の目で見ますよね(笑)ある意味あの時点でもうこの店は流行っていたのかもしれない。しかしはじめは閑古鳥。来る日も来る日も来店するのは日本かぶれの豚身くんのみ。しかも来店第一号でずっとコーヒーはタダ。映画のラストにはこの店閉めてしまうのかなとか思ってしまったりして。
しかし日本人同士の奇妙な縁から始まり、段々とお店は流行っていきます。とんかつ定食などを美味しそうに頬張るフィンランドの人たちが、雅子さんが頼んだパリッパリの海苔で巻いたおにぎりを食べるシーンを凝視するのにはまた笑えた。めっちゃ美味しそうですよね。
そこからなのでしょうか、フィンランドの人たちが文字通り老若男女を問わずかもめ食堂におにぎりを食べるために訪れ、食事を楽しんでいきます。けっこうロックないでたちをした女の子たちも食べていましたね。

最初にした例え話ですが、もし日本でよその国の人がたった一人でその国の食べ物を出す食堂をしていたら………やはり最初は好奇の目で眺め、その後徐々に入っていく人たちに紛れ、自分もその店に食べにいくんだろうな。

「おにぎりは日本のソウルフード」

確かに。
TANTOさん [インターネット(邦画)] 8点(2021-06-17 22:43:06)(良:1票)
6.《ネタバレ》 縁もゆかりも無い人々が、縁もゆかりも無い土地で出会い、そこで生じた小さな縁により、それぞれの人生や生活に影響を与えていく。鑑賞後は、なんとも言えない温かい感情に包まれました。
サチエさん、ミドリさん、マサコさんが『何故フィンランドを選んだか?』の明確な理由は、最後まで明かされません。きっと理由はさほど重要ではないのでしょう。明確な目的など無くても、自らの意志さえあれば、どんな旅でも希望が持てるのです。そんな人生も楽しそうだし、とても素敵ですよね。

印象的だったのは、マサコさんのトランクの中身が開かれたシーンでした。行方不明になったトランクの所在を繰り返し尋ねていたマサコさんに、サチエさんは言います。「大切なものが入っているでしょうから、早く見つかると良いですね」と。曖昧に返事をするマサコさんは、恐らく思い返したのでしょう。『無くして困るほどの物を、いったいどれほど持ってきたのだろうか?』と。
ようやく見つかった彼女のトランクを開いてみると、中にはあの森で拾ったような美しい落ち葉が溢れ返っています。たくさん拾ったのに何処かで落としてしまった、フィンランドの森の落ち葉。木漏れ日が射し込み静寂が佇む、まるでフィンランド人の穏やかさを象徴しているかのような美しい森で拾った、鮮やかなたくさんの落ち葉。きっとマサコさんが日本から持って来たトランクの中には、彼女が心から必要としているものは無かった、という意味なのでしょう。彼女が必要としているものは、ここフィンランドにあった。だからマサコさんはフィンランドに残ることを選んだ。

フィンランドという土地で素朴な日本の姿が徐々に受け入れられていく様や、言葉の壁を物ともせずハートとハートで人間関係が繋がっていく過程は、何とも言えない充足感や幸福感を与えてくれます。人と人との出会いは、ある意味「糸」のようなもので繋がっているのかもしれません。その「糸」は「縁」あって「絆」に変わっていくのでしょう。
彼女たちの「いらっしゃいませ」は、今日も新たな縁の糸となっていることでしょう
港のリョーコ横浜横須賀さん [DVD(吹替)] 8点(2009-01-08 23:13:47)(良:1票)
5.《ネタバレ》 このテののんびり映画が大好きなので、本当に期待通り、まったりさせていただきました。「コーヒー&シガレッツ」のあの感じみたいに、映画見ていると無性にコーヒーとおにぎりが食べたくなってきました。
それにしても小林聡美演じるサチエさんは経営者としての素質があるようです。従業員の積極的な意見は受け入れつつ、自分の根幹となる信念はしっかりと持っている。そして人格のよさもしかり。まったくの余談でした。
黒めがねさん [DVD(邦画)] 8点(2008-09-16 22:33:54)(良:1票)
4.《ネタバレ》 見事なキャスティング。知り合いからの勧めによると、「何も起こらない映画」ときいていたが、なんのことない、あんな女3人があんな辺鄙な国で出会うということ自体奇跡であろう。
no_the_warさん [DVD(邦画)] 8点(2008-03-15 22:36:45)(良:1票)
3.ミドリさんがヘルシンキの書店で読んでいたのは「ムーミン谷の夏まつり」。シリーズ9作の中からこの本が選ばれたのは内容的に示唆する部分があるからだろうか。洪水で流され、劇場ねずみエンマが一人守る劇場に谷や周辺の住人たちが流れつき、当座の住居として住みつく。エンマの指導のもと、劇を上演し劇場として機能させるべく彼ら(特に疎外感に悩まされていたミーサ)は劇団員の一人としての自覚を持ち始める。劇場もレストランも、客がきて初めて生きたものとなるという点では同じだと思う。客に何かを提供し満足してもらうことで自分たちも何かを得られる。サチエさんの場合はこだわりの和食。彼の地から漂泊してきたミドリさんとマサコさんもそれに加わり、やりがいと居場所を見出していく。「ですます」調が古風にも清新にも感じられ馴れ合いになることもない。踏み込みすぎないさっぱりとした関係が好みの方向きで、家の小さなキッチンもぴかぴかに磨きたくなる。
レインさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-03-25 09:19:01)(良:1票)
2.「フィンランド人ってなんでゆったりしているのかしら」という疑問に対してフィンランド人が、「森がありますから」と答える場面がある。で、実際に森に行ってみて、たいしたできごともなく、せっかく採ってきたきのこも落としてしまったのに、「よかったわぁ」と満足できてしまう。この映画全体が、そんな存在だった。

劇的なドラマもなく、人生の深遠に対する考察もない。だけど単純に居心地が良くて、忘れ難くて、またいつか観返してもいいかな、と思えた。「世界の終りに何をするか」という問いに対して、「好きな人たちとおいしいものを食べる」と答えられる単純さ、素晴らしさ。そうそう、なんだかんだ言ってそういうことが一番大切なんですよね。ありふれた日常の価値を噛みしめる力というものが。

役者さんがまた良い。ちょっと失礼な言い方ですが、これが美女三人組であればこうは行かなかったでしょう。片桐はいりの外見はたくましくて内面は繊細すぎるというキャラクターは、なんだかムーミン谷の住人を思い起こさせる。脇役みんなにも言えることだけど、これといった長所もなくむしろ欠点の方が目に付くのに、妙に可愛らしくて魅力的だったりする。不完全なものに対してあれこれ批評するわけでなく、やんわりと受容してしまう大らかな空気がある。

毎日が多忙で鬱病になりかかっているような人におすすめ。森林浴をするように安らげる作品です。
no oneさん [DVD(邦画)] 8点(2006-12-16 10:46:57)(良:1票)
1.中部国際空港に来月からフィンランド航空が就航する、そのプロモーションみたいな作品ですね。別にどうっていうことのない、ヘルシンキにある日本食堂の毎日の風景なんだけど、衣装とか小道具とか全然隙がない。というか、とても良い映画だと思うんですが、それを形容する言葉が見つからない。「なんか、イイんだよね」が一番しっくりくる感想かも。
denny-joさん [映画館(邦画)] 8点(2006-05-20 23:22:15)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 202人
平均点数 6.60点
010.50%
110.50%
220.99%
341.98%
4115.45%
52110.40%
64924.26%
75225.74%
84421.78%
9136.44%
1041.98%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review13人
2 ストーリー評価 6.76点 Review21人
3 鑑賞後の後味 7.72点 Review25人
4 音楽評価 6.73点 Review19人
5 感泣評価 4.87点 Review16人

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