13.延々と硫黄島のシーン。うんざりするほど延々と戦闘前後戦場を追いかけ続けます。途中でしんどくなるほど・・・。クリントイーストウッドの、敵をミステリアスに描く手法は本当に反戦メッセージを含ませているんだなあと思いました。ほとんどオール日本人キャストで知っている役者なので、誰が誰か分からなくなる事はなかったです。ちょっと主役の二宮さんがイマイチだったかなあ・・・。映画館で見たのですが、隣に座った男が、爆撃シーンや砲撃シーン等、笑っていて、「なんでここで笑う?」って気になって仕方なかったです。 【february8】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-12-17 20:59:11) |
12.実際には物凄い環境だった壕の悲惨な生活などが描いておらず悲壮感が多少薄く見えたが、そんなもんは些細な事でした。世界的なスーパースターであり、いまや稀代の名監督に名を連ねるイーストウッドに作ってもらえたのは日本にとって意義があり良かったと思う。近代史でほとんど習わない部分であり、多くの日本人は硫黄島に関して何も知らないだろう。今作を観て全てが理解できると言うわけではないですが、ぜひ観て欲しいですね。日本の未来を憂う想い…。この戦争で戦った男たちが今の日本を見たら嘆き悲しむだろうな。 【ロカホリ】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-12-15 22:24:04) |
11.まず、激しい銃撃戦をとても期待している方はお勧めできません。この映画は、銃撃戦をメインに持ってくる戦争映画ではないと思います。クリの語る言葉が、印象に残りました 【doncdonk】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-12-15 17:32:14) |
10.案の定と言うべきか『父親たちの星条旗』に続き私に大きな感動と混乱をもたらした。過去のイーストウッドならば渡辺謙を自らの分身とし、主人公として描いたであろう。しかし今のイーストウッドはそれを絶対にしない。でもこの作品に登場する日本人たちは軍国主義の思想が蔓延する中でもそれぞれが自分自身の思想を持ち続ける孤高の戦士たちだ。すべての人がイーストウッドの愛すべきアウトローなのだ。だから表面的には過去のイーストウッド作品とは異にしながらも『父親たちの星条旗』と反するように実にイーストウッドらしい映画のような気もする。それぞれが兵士であるまえに一人の人間であることが強調される。かといって人間ドラマで逃げない。「天皇陛下万歳」、一人を除いて誰もが心からそう叫ぶ。戦死した祖父が戦地から私の父に宛てた手紙がうちにあるのですが、「お国のために」という当時の空気がその一通の手紙からも読み取れます。そんな風潮が前提としてあることをけして濁さない。「一人を除いて」の一人とはもちろん主人公であり語り部である二宮和也である。彼は今の時代の人間がタイムマシーンに乗ってやってきたかのような人。そうすることで今の時代の我々観客とその戸惑いを共有する。過去の悲劇を今に伝える伝道師の役目を担っている。それからもう一つ。『父親たちの星条旗』で友人を死なせたことを永遠に悔いる衛生兵の苦悩、その友人の死のこの『硫黄島からの手紙』での扱いのなんてあっけないこと。二つの作品がセットになることで戦争が個にもたらすものの大きさが実に顕著に表されていると思う。 【R&A】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-12-12 12:45:31) (良:1票) |
9.よくまぁここまでストイックな話を作れたと思う。これだけの題材、派手でカッコよくスカッとサワヤカな娯楽大作に出来ただろうに、抵抗に抵抗を重ねあくまでも淡々と粛々と話を進めていく精神力にまず脱帽。ただ、やはりなんというか栗林中将活躍のシーンが少ないのがちょっと残念ではある。彼らが1日でも長く守りたいと思った、たとえそれが強制された建前であったとしても…今の日本をどう思われるか、それが心配。 【ちょび】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-12-12 10:01:36) |
8.『父親たちの星条旗』と同じく淡々と描かれていました。空虚感が物凄く伝わってきて何とも言えない気分になりました。 【ギニュー】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-12-11 20:06:44) |
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7. しかし、イーストウッドも凄い映画を作りましたね・・・・・・。非常に戦争というものを、情緒性を排除しドライに描いていて、何というか感想を書くのが難しい作品です。正直言って感動したり、泣ける作品ではありません。ただ、深く考えさせられるし心に鉛のようにズシンとのしかかかる作品です。 少々残虐なシーンもありますが、是非お勧めしたい作品です。 【TM】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-12-10 23:10:06) (良:1票) |
6.重かった。 【よしふみ】さん [映画館(邦画)] 7点(2006-12-10 21:16:59) (良:1票) |
5.この映画には特に感動はない。見終わった後のすがすがしさもない。映画として人に勧めたいような映画でも正直なかった。ただ、一つ思った。「進めば米兵による死、戻れば反逆罪としての日本兵による死。その板ばさみの中で自決をはかる日本兵達。」教科書でしか知らなかった「戦争」とは違う何かを感じた。 【珈琲時間】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-12-10 20:15:34) (良:1票) |
4.『父親たちの星条旗』は見ていないのだが、日米の兵士が同時に出てくるところは向こうでも使われたのだろうか。宣伝にあったとおり、日本側からしっかり描かれていた。楽しむための映画ではもちろんないし、感動したとも言いにくい。でも見ておいてよかった。両方見てから出ないとイーストウッド監督の言いたかったことは理解できないのだろう。 【HK】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-12-10 17:44:44) (良:1票) |
3.イーストウッドらしくないと言えばらしくない映画です。個人的に最近のイーストウッドの映画の好きなところは見た後の色々考えされされる「余韻」なのです。しかし、この映画は直球勝負。それも「ど真ん中」の余計な事は考えず硫黄島で勇敢に戦った兵士のために奉げられた映画です。物の本では硫黄島で捕虜となった日本の兵士がアメリカの収容所で看守に大変な尊敬を持って遇されたとも言います。それだけ、アメリカにとっては硫黄島の戦いは記憶に刻まれる大事件だったのでしょう。一方の日本では当時の大本営が取ったように硫黄島での2万数千名が本土を防衛するために、正に命に変えて戦ったという事実すら忘れ去られている様に思います。確かに原子爆弾や空襲で死んでいった市民への哀悼の念は必要なものです。しかしその数倍もの兵士と言う名の市民が硫黄島だけではなく中国大陸や太平洋の島々で敵弾や飢餓、病気で死んでいった事実もあるのです。だからもう少しだけ帝国陸海軍の兵士たちに「尊敬」を持って欲しいと思うわけです。そのことをアメリカのイーストウッドの映画でしか現すことの出来ていない現状は、少し寂しく思います。あ、映画の評価は栗林中将の人柄をもう少し丁寧に描いて欲しかったのでこの点で。 【クルイベル】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-12-10 17:28:13) (良:1票) |
2.見ごたえがある。全体的に淡々としたような印象があったが、それがかえってリアル。しかしこの映画の主演はどう考えてもニノだろうと思った。ケン・ワタナベよりも目立っていたのでは。 【おっちょ】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-12-10 16:28:17) (良:1票) |
1.(ちと長くなってしまった) 「ラストサムライ」はまだ「日本を舞台にしたハリウッド映画」というレベルでしたけど、今回は「ハリウッドの資本・スタッフによる邦画」と言ってしまっても過言ではない仕上がり(クォリティは当然ハリウッド・レベル)。硫黄島の激戦を背景としてしか描かないのは余りにも勿体ないという判断からか、たぶん「父親たちの星条旗」の硫黄島シーンと同時に撮影されたであろう本作は、そのものズバリ、皇軍の硫黄島戦を真正面から描いた戦争映画になってます。一応の主人公は大本営から見捨てられた硫黄島守備隊を指揮する栗林中将となってますが、狂言回しとして全島に渡る戦闘、そして帝国軍や米兵の真実を目の当たりにしていくのは二宮和成演じる西郷(これが本当の儲け役)。執拗な空爆、止まない艦砲射撃、そして蟻の様に浜辺を埋め尽くす圧倒的数の敵兵士…。この絶望的状況下で36日ものあいだ耐え抜き、犬死と解っていながら散っていった英霊達には、日本人なら誰でも哀悼の意を捧げたくなる筈です(これは紛れもなく現在の日本人に宛てられた「硫黄島からの手紙」)。同時に、こんな「ハリウッド映画」が観られる平和な時代に生きていることに対し、感謝の念も生まれるでしょう。36日という時間経過が判り辛かったことが唯一の難点でしたが、2時間半近い時間を全く感じさせない力作に変わりはありません。正月映画の本命としてお薦めします。そんな訳で、本国での興収を潔く無視した製作陣にも心からの感謝を込めて+1点の、8点献上。 【sayzin】さん [試写会(字幕)] 8点(2006-11-30 00:09:23) (良:1票) |