ぼくを葬る(おくる)の投票された口コミです。

ぼくを葬る(おくる)

[ボクヲオクル]
Time to Leave
(Le Temps Qui Reste)
2005年上映時間:81分
平均点:6.35 / 10(Review 20人) (点数分布表示)
公開開始日(2006-04-22)
ドラマ
新規登録(2006-03-30)【SAEKO】さん
タイトル情報更新(2018-10-02)【S&S】さん
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監督フランソワ・オゾン
キャストメルヴィル・プポー(男優)ロマン
ジャンヌ・モロー(女優)ローラ
ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ(女優)ジャニィ
ダニエル・デュヴァル(男優)
マリー・リヴィエール(女優)
アルバ・ガイア・クラゲード・ベルージ(女優)ソフィー(少女時代)
脚本フランソワ・オゾン
撮影ジャンヌ・ラポワリー
製作オリヴィエ・デルボスク
マルク・ミソニエ
配給ギャガ・コミュニケーションズ
あらすじ
売れっ子フォトグラファーで美男子のロマンは、ある日、余命3ヶ月と告知された。同棲しているゲイの恋人の将来を想い、また仲の悪い家族と和解しようと努力し、彼は静かに最後の瞬間を1人で迎えようとする。
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【口コミ・感想】

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1
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2.《ネタバレ》 「死ぬまでにしたい10のこと」男性バージョン。しかもゲイだ。
治療を拒否するところ、体に悪いことばっかしてみるところ、誰にも打ち明けないところ。
ロマンは祖母だけには告白するけどね。ここが男の弱さとでもいうのかしら。
思うに「映画」だからなのだろうか、「10のこと」にしても、この作品にしても、ガンに侵された人を描くにキレイすぎる。
時折思い出したようにゲロを吐いてみたりする。が、普段は勝手にいろんなところにお出かけしたりしている。
こんなものではない。身内をガンで失った人はご存知だろうが、ガンは体を破壊してゆくのだから。美しかった肉体も、あんまり美しくなかった肉体も、平等に壊してゆくのだから。
2作品とも、徹底的に「病院」を拒否するあたり、どう解釈していいのか。「若いのだから闘って欲しい」というしごくもっともな医師の言葉を無視する彼ら。若くなくても「闘っている」他の患者をバカにしているようにも見える。
べつに人に迷惑をかけるわけでもないので、好きにしてもらっていいけれど、「ガン」にかかった人をあんまり美しく描くのはやめてもらいたい。病気とは、(とくにガンの場合は)壊れていくことであり、醜く汚く苦しいのがあたりまえ。「そんな醜いことは、ぼくの美意識が許さないんだな」とか言ってロマンくんはこんなことしてるわけだけど。フツーの人は、望みが5%でも3%でも「家族のためにも」治療を受けて死んでいく。そしてまた、治療を施す医師のほうだって、職業とはいえ他人のために「面倒くさい」ことを責任もってやってくれるのだ。「治療は結構です」と言ってくれれば何もしなくてすんでこんなにラクなことはないのに、やっかいごとを抱え込んでくれるのだ。「手をつくした」かどうかということのみが、家族の「納得」の有無につながるのだ。私とて、父が最後まで手厚い治療を受けたと思えるからこそ、誰のことも恨む気にならない。医療は家族をこの境地まで連れてくるために存在する。
「どうせ効かないから無駄。」とかいっているロマンくんには、理解できないだろう。
「またラストは砂浜かよ」オゾンくんは「みなさん、さようなら」に触発されたのか知らないが、今回はあまり感心しない。テデスキさんをまた出してくるあたりも、あんまりお気に入りの役者ばっかり使ってると「舞台」くさい気がしてくる。ジャンヌ・モローは迫力勝ち。
パブロン中毒さん [DVD(字幕)] 5点(2006-11-03 14:39:52)(良:1票)
1.《ネタバレ》 将来に夢も希望もある若者に、突然の死の宣告。映画は、彼が如何に運命を受け入れその日を迎えるかを、淡々とした描写で綴ったものである。その点ではよくある物語と言えるが、他の作品と少し違うのは、彼は誰よりも孤独な人生を送ってきたと言うこと。そして自らの死を親や姉に告げずに死を迎えようとしていること。余計な心配や同情は無用と言わんばかりに。それは、彼がゲイであることと無縁ではなさそうだ。自らがゲイであり恋人もいることは、家族にも既に認知されていて、時代は確実に進んでいることを痛切に感じさせる一方で、息子の薬物癖に顔をしかめる父親という図は、いかにもフランスというお国柄を再認識させられるエピソードではある。彼も本来なら普通に女性を愛し、結婚生活に憧れを抱いていたであろう年頃だが、計らずも、その願望が絶たれた時から、親族とりわけ姉に対して反撥を抱くようになる。自分の性癖を呪い絶望した挙句、その遣り切れなさがやがて憎しみとなり、反撥と言う形で苦悩を滲ませるのである。しかし、本心ではないだけに、気持ちは絶え間なく揺れ動く。それだけに幼な子との幸せな姉の姿を写真に収める彼の姿には、切なさが漂う。中盤以降、映画は彼の生き急ぐ姿をひたすら追い続ける。ひとつは彼の良き理解者で、唯一心の拠りどころである祖母にひと目逢うこと。自らを曝け出せる相手として、ときに旧友のように、ときに恋人でもあるかのような彼女自身も、実は孤独な人生を歩んできたことが窺い知れる。言葉少なだが、彼女に癒されていく事で改めて生を実感し、良き思い出だけを胸に刻もうとする彼の姿には、もはや思い残す事がないかのような決意を滲ませる。だから、生きてきた証として、他人の妻に自らの子孫を孕ませる
、一見突飛ともとれる行為も、話としては自然な流れとして理解できる。愛する者たちとの無言の別れ、そして純真無垢だった幼い頃の自分と決別し、過去の呪縛から解き放たれたかのように静かに体を横たえる若者。其処は、今やオゾン監督作品のモチーフとも言うべき“別離の砂浜”である。切迫した物語が決して陰鬱に陥らないのは、オゾン作品のひとつの美徳だろう。
ドラえもんさん [映画館(字幕)] 8点(2006-06-24 23:18:49)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 20人
平均点数 6.35点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
415.00%
5420.00%
6840.00%
7315.00%
8210.00%
9210.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.60点 Review5人
2 ストーリー評価 6.75点 Review4人
3 鑑賞後の後味 6.75点 Review4人
4 音楽評価 6.00点 Review3人
5 感泣評価 6.00点 Review3人

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