8.映画に限らず全ての芸術は、自分の思いを他者に伝える作業だと思います。でも簡単には伝わらない。思いを100%伝えることなど不可能です。ですから少しでも100%に近づけるように創意工夫を凝らします。本作は高いレベルで監督の思いを伝えることに成功していると思います。これはもの凄いこと。低予算だろうが、役者が無名だろうが関係ない。(もっとも本作の場合、役者も文句なく素晴らしいです。その素晴らしい役者を起用したことも含めて監督の手腕だと感じます。)本作と『運命じゃない人』を観ると“内田けんじ”がどういう人間か見えてきます。物語として面白いだけでなく、ちゃんと監督の主義主張が感じられる。もう手放しで褒め称えたいです。ただ気がかりはひとつだけ。不遜な言い方で恐縮ですが、この才能を日本映画界が育てられるのかということ。大人の事情やしがらみで才能を潰さないで欲しいということです。本作と『運命じゃない人』が監督の頂点とならないことを祈るばかりです。 【目隠シスト】さん [DVD(邦画)] 9点(2006-12-07 18:49:43) (良:3票) |
7.山本君の演技は抜群。ほんでもって×-GUN似。 親友の健二君は下柳か。なんて目で見てたら(阪神の。)、え?・・・・・・あれえ???・・・ もしかして、健二君って けんじさん? なんと下柳君の正体は内田けんじさんだったのですね。失礼致しました &びっくりいたしましたさ &長時間に渡るパンチラ出演どうもご苦労様でした。^^; 山本君&健二君。公私問わず良い関係なんでしょうね。うらまやしいです。二人共に今後のご活躍を益々期待しています。 (ほ~ら 山本く~ん スクリーンの世界に戻っておいで~♪ あんた面白いよ。だからさ、待ってるよ~♪ ^^ ) 【3737】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-01-06 22:00:29) (良:1票)(笑:1票) |
《改行表示》 6.丸一日の記憶を失った男の巻き込まれ方コメディサスペンス。テレビドラマ以下ともいえる映像を見れば一発で分かるくらいの超低予算作品。 見るのをためらわれるような映像に尻ごみしてしまうのは最初の10分くらいで、気がつけば息もつかせぬ巧みなストーリー展開に吸い込まれてしまいます。 音楽のつかいかたもなかなか良いし、何より会話や役者の表情が良い。めちゃくちゃな展開も時系列のずらしも、話の全てが伏線となって後半へのカタルシスに繋がります。そして、なんとも一筋縄でいかないひねくれたラスト。映像以外には文句のつけようがない一本。映画は脚本が命だとつくづく感じさせられます。 【すべから】さん [DVD(邦画)] 9点(2008-03-18 14:13:26) (良:2票) |
5.自主制作の映画を観たのは初めてですが、圧巻です。2作目の『運命じゃない人』がパルプ・フィクションの二番煎じであったといえど、邦画でよくぞここまで、と感嘆しました。偶然、近所のゲオの中古コーナーでホコリをかぶっていたこの映画のDVDを見つけ、速攻で買い、そそくさと帰りました。映像がビデオカメラ片手に頑張ったんだろうなぁ…というのがアリアリですが、脚本が素晴らしいので気にならなくなります。むしろ日常に近いリアルな映像として受け入れられるので、この映画の題材としてはむしろベストです。山本くんの表情が最高です。特にあの、「えっ!?」て首をかしげる時の表情が(笑)。例の謎の薬・サムライを一気に飲み干す山本くんを見る親友の健二くんの表情も最高です。前半は、ゆるく、ついニヤニヤしてしまう描写があり、コメディとしても儲け物です。中盤から終盤にかけて、ミステリーサスペンスとしてグイグイ謎に迫っていきます。内田けんじ監督、若いのに素晴らしい素質があると思う。自分で脚本を書き、監督もこなす。理想の映画を作る要素が備わっている。どこにでもいる青年が主人公で、登場する人物の背景描写も秀逸。今まで映画は、役者とか筋書きでしか観るかどうか判断してこなかった僕ですが、フランク・キャプラ監督に次いで、”監督買い”で映画を観る人が増えました。その人の名は内田けんじ監督です。 【どんぶり侍・剣道5級】さん [DVD(邦画)] 9点(2006-06-07 16:39:15) (良:2票) |
4.内田けんじ監督の「運命じゃない人」が面白かったのでこちらも観てみました。これは2002年度ぴあフィルムフェスティバル入賞作だそうですが、面白かったー!フィルムではなくビデオ作品なので、最初のうちは映像のショボさが気になっていたのだけれど、その分小気味のいいカット割と、役者(とは言っても全員監督の友人でアマチュアの人ばかりなんだそうな)の持ち味を生かした演出でカバーしているし、そのサスペンスフルな展開にいつの間にか引き込まれてしまったそれに、単にプロットの面白さだけでなく「気弱男の悲哀」も描かれていて、しみじみ心に残る作品でした。あくまで好みで言えば「運命じゃない人」よりも好きかも。ところで、DVDに収められていた監督インタビューによると、この作品は「冷蔵庫の中にある材料を見てからどんな料理を作るか決めるように、できる事(出演できる人間や使えるロケ地)を前提に脚本を書いた」のだそう。むー、新人(てかこれを撮ってる時はまだアマチュア!)とは思えない手堅さ。与えられた条件の中できっちりエンターテイン(観客を“もてなす”)することの出来る、新しい職人監督さんの誕生か。嬉しいねえ。 【ぐるぐる】さん [DVD(邦画)] 8点(2006-04-15 17:41:59) (良:2票) |
3.全てに粗さはあるものの、やはり内田けんじらしい映画ですね。デビュー作にしっかりと才能を感じさせます。主演のお友達はよく頑張っていると思いますよ。 【東京ロッキー】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-11-05 20:26:06) (良:1票) |
《改行表示》 2. 一般社会人の友達の援助で土日だけで半年間撮影を行い、編集と製作に2年以上掛けたそうです。役者は素人でありながら他の自主製作映画とは比べ物にならないほど上手い人がゴロゴロいます。 この監督は時間軸をずらして、次第に人物像をハッキリ描いていくのが特徴なんですね。 最近、この手のスタイルを真似した作品が目立ち、ウンザリすることもあるのですが、後に作られる「運命じゃない人」「アフタースクール」に通じるところは十分伝わってきます。 音声が聞き取りにくいので、ちょっと疲れた。 【クロエ】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-10-09 05:46:34) (良:1票) |
1.(撮影当時)アマチュアが資金力がない中で自主制作で撮ったものとしてはすごいクオリティだと思う。アイデアが面白く最後まで見れるのはすごい。それと音楽が最高にかっこいい! 【kainy】さん [DVD(邦画)] 6点(2006-09-23 08:38:25) (良:1票) |