4.私的にはユナイテッド93便は空軍にミサイルで撃墜されたという”ウワサ”の方が圧倒的にリアルに感じられ、この真実と言われる物語には”フィクション”の匂いが強すぎて説得力をまるで感じられないんです。どのシーンも緊迫感の演出でしょうが、アップやズームのコマ切れカットばかり、物語も映像も全体像を捉え切れていないのはどうなんでしょうか。この映画で見せる映像はTVで見る事件の再現フィルムと同等、これならウィークエンダーの再現フィルムの方がよほどリアルさを感じる。 【亜流派 十五郎】さん [DVD(字幕)] 2点(2006-12-07 20:25:30) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 凄いな、と思う作品。 実際に機内で起きた事が完全に同一ではないかもしれないが、遺族、当時の管制官、軍関係者、ボイスレコーダー、フライトレコーダーの情報を徹底的に調べて作ったのが良く判る。それが事実と違うかもしれないのは承知の上だがその上でもなお、この映画の迫力に圧倒される。 秀逸なのは、前半の機内の緊迫感の無さだ。慌てふためく管制室や国防施設とは裏腹にのんびりと電話をしたり、朝食を摂っている機内の様子のギャップの激しさにあたしは戦慄を覚えた。実際にハイジャックが起きるというのはこういう事なんだろうというのが否応無しに見ている側に示された気がするからだ。 それと、エンドロールを見れば良くわかるhimselfs、herselfsの多さ。自らこの手の映画に出ると言うのは心境的に複雑なものもあった筈だ。映画に出演協力するという事で、記憶を風化させない、あるいは心のけじめを付けたのかもしれない。 ドキュメンタリータッチで描かれているが、ドキュメント映画では無い、かといってエンターテイメントでもないこの映画のもうひとつの良さは若干偏りが見られるものの、かなりハイジャック犯と乗客を公平に描いている事だ。一歩間違えば、ブラックホーク・ダウンの様に恰好の政治宣伝のネタにされかねかねない映画であるが、それを上手く回避するように描かれている。 かといって、全面的にこの映画を推すには少々無理がある。先に書いた若干の偏りの事である。この辺は観客のフラストレーションを解放する為に作られたのかな、と思うシーンが何箇所かあって、その部分がどうしても残念でならない。 様々な憶測が飛び交うユナイテッド航空93便の墜落であるが、現状で知る限りの情報を集めて作られた再現映画として、評価したい。
【奥州亭三景】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-09-16 11:25:50) (良:1票) |
2.余りの衝撃に映画館の中が凍りつきました・・・・・。まるで、その場に自分たちが立ち会っているかのような迫力が怒涛の如く押し寄せて来る作品でした。
あの日からもう5年が過ぎようとしていますが、この作品はまさにテロの犠牲となった人たちへのレクイエムですね・・・・・。心から全ての犠牲者の方々に哀悼の意を表したいと思います。 【TM】さん [映画館(字幕)] 10点(2006-09-08 23:26:12) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 生存者 0、 この数字を最後にテロップで見かけた瞬間、あらっ やられたと思いました “あらっ 実話に基づいての細かい再現ドキュメントではなかったの?” “あらっ 実は生存者が一人でもいらっしゃってこその その方の証言ドキュメントって事ではなかったの?!”という とっさに湧いて出てきた不信感。うわあ裏切られてしまった・・ つまりはほとんどが想像の世界での出来事なのであって つまりはエンターテイメントに仕上げられただけのただのパニック映画だったのか ・・という思い・・・ しかし今よくよく考えてみるとそうではなかったのだと思いたい。 例え想像の中で作られた作品であったとしても 亡くなった44名のあの乗客たちの心中を察する事は十分に出来たのだから、 そして恥ずかしながら私自身は正直、あの9・11事件の他の3機の陰に隠れてしまって まるでエアポケットに入ってしまっていたこの不時着便の事を今まであまり知らなかったですから、そしてそれと同時に気にも留めていなかったのですからこの作品見るまでは。 そんな意味では今回今さらながらに知らされてよかったと思えましたよ UN93便の事を。無念の思いで亡くなられてた方がいらっしゃった事を、44名の事を。 そして劇場で目にして来たのが実はもう2週間も前の事であったのですが、あのジ・エンドの瞬間が今でも昨日や今日見終えてきたばかりの事のように思い出されてしまっています。ずっと強烈に脳裏に焼きついてしまっています。あのジ・エンド法とテロップが。 【3737】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-08-27 21:18:31) (良:1票) |