98.「ニュー・シネマ」という言葉を生むきっかけとなったアメリカの代表的映画であり、その歴史的役割は非常に大きかったと思う。旧ハリウッド的価値観を破り、暴力、セックス、残酷さを映像美として表現し、見る者をトランスさせるアートであったと思う。そこには時代背景(ベトナム戦争を背景とした強い閉塞感)が根底にあり、当時の若者のピリピリとした感性に鮮烈に訴え、エキサイトさせるに十分な作品であったことは確かだろう。しかし今もってなお我々に痛みをもって鋭く語り掛けてくる他の当時の作品群と比べると、失速感は否めない。個人的には、「ラディカルの美学」も生理的に受け付けない。 【ちか】さん 4点(2004-06-30 21:59:32) |
97.夢も希望もない社会で、ありあまった若者のエネルギーが引き起こした悲劇ですね。何も知らずに観た時、有名なラストシーンにはすごくショックを受けました。ただ、やはりあくまでラストシーンのインパクトが一番の売りなんでしょうか、2回目に観たら面白さも半減してしまいました。そういう点でも似たような映画である「明日に向って撃て!」の方が、僕は好きです。 【デューク】さん 6点(2004-06-29 21:18:58) |
96.初っ端の銀行強盗でじいさんの金だけ奪わなかったことや、逃亡中に捕まえたカップルに対して随所に見せた「あわてずにまずは笑わせて人質をキープしながらチャンスを探っていく」という監禁方法には「バローギャング団」としての落ち着きがみられた。これはボロ屋での合宿をはっていたことも大きな要因だろう。その直後から上手く言えないがチームが自分達の意思で団結していこうとする力が見えてくる。これこそがニューマンが監督就任当初から目指したチーム像だ。しかし結果だけみたら「バローギャング団」の文句も付けようもない敗北である。ただそれほどまでに警察は圧倒的な強さを見せ付けたのか?。何か物足りない感じを抱いているのは私だけなのか?。しかし警官隊に襲撃された際、兄嫁が目をやられた時に「ざまぁみろ!」と思えた事は神に感謝したい。 【膝小僧】さん 7点(2004-06-23 01:35:09) |
95.個人的な意見で申し訳ないがこの「ウォーレン・ビーティ」という役者は生理的に受け付けられないんですよ。なんと言ってもこの”にっこりスマイル”。ムシズが走るというか・・・あんまり書くと不快投稿されかねないのでこの辺でやめさせていただきます。 けど女性陣二人にはすっごく好感が持てました。ブランチ役のエステル・パーソンズ この人がいただけで笑えてよかった。「この女ウゼー」と思われた方は見事に彼女の術中(演技)にはまったと言えるでしょう。そして、ボニー役のフェイ・ダナウェイ 美しすぎることはそれだけで罪です。最後もボニーだけは死なないでと祈ったのは私のエゴです。ええ別に構いません。 【tetsu78】さん 6点(2004-06-23 00:08:24) |
94.主人公たちに思い切り感情移入していました。どうしようもない犯罪者なんだけど、彼らが求めつづけたものが自分が日常生活で求めていることと変わらない。つまらないいつまでも続く日常から逃げ出したかった、それがたまたま犯罪だっただけ。弱いものいじめをしているわけじゃない。あの詩のシーンは悲しいですね、もう自分たちが後には戻れない状況になっていて、そこで、警察からも逃れることなく二人で自由に暮らしたいって願い。これは実話なのだから、そのドキュメンタリーをみればまたこの映画の評価も変わるんだろうけど。どこかでみれないかな? |
93.実在のギャングを、まるで民話のように、哀惜さえ込めて描いているところにアメリカという国の不思議さ、不可解さを感じる。ラストの壮絶さは言うまでもないが、その直前ボニーが車の中でリンゴを齧る場面で、ああ聖書だな、アダムとイブを下敷きにしてるんだなとわかった。禁断の木の実を齧ったために楽園を追われた男女にダブらせてるところに、やはりキリスト教の匂いがある。青春映画として秀逸。ラストの銃弾の雨は、好き勝手にマシンガンをオモチャ代わりに、「自由」に生きてきた2人への教会の祝福の鐘の音だという、どなたかの指摘は鋭い!考えても見なかったよ。あの凄まじいラストで2人は真に結ばれたということなんだな。そんな2人への祝福であり、同時に罰でもある。「おめでとう!」と笑いながら「でもやったことは、やったことだ」という刑の宣告でもある。日本の御伽噺にも残酷な話が多いけど、それと共通する質感があるなと思った。優しく諭すように語りながら、その奥に怖く厳しい戒めを含んでいる。本当の自由なんてものがあるとしたら、それはこういう最後と引き換えにするべきものなんだという厳しくニヒルな教訓だ。 【ひろみつ】さん 8点(2004-06-19 22:04:19) (良:1票) |
92.話が進むにつれて後戻りできない状況に陥る二人とその仲間達。ボニーの母親に久しぶりに再会し冷たく突き放されることで事の重要さに気付くボニー・・・。そして衝撃的なあのラスト。これが実話というから驚きです。本当にあのようなラストだったのでしょうか? |
91.フェイ・ダナウェイの詩の朗読シーン、結構好きな人がいるみたいだけど、俺はあそこがダメだった。さんざっぱら悪いことしてきといて、自分たちを正当化するような内容にガッカリ。 【マックロウ】さん 7点(2004-06-09 09:15:57) |
90.犯罪行為を美化してないのがいいし、ラストは衝撃的。 【PAD】さん 8点(2004-06-08 12:43:21) |
89.名作だと言われるけど、なんかたるいんだよな。 ラストも「イージー・ライダー」を通過しているせいか、衝撃はあまりない。うーむ。 |
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88.この映画に限りませんが「良く出来ているな」とは思っても登場人物に感情移入できないと「好きな作品」にはなり辛いです・・・。ボニーのお母さんのそっけなさにはちょっと胸がつまりました。あと、ラストシーンは何の予備知識もなしに見ていたらもっと衝撃受けたと思います。その点惜しい事しました。 【しぎこ】さん 6点(2004-05-07 15:09:12) |
87.ラストシーンがとにかく素晴らしい。享楽的に他者を踏みにじってきた2人が圧倒的な力で全否定される。悲しみは全く無い。夢から覚めた直後の虚しさのような妙な虚無感を覚えた。ちょっと期待はずれだったのは、意外とボニーの活躍が地味だったことか。 【ラーション】さん 9点(2004-03-29 02:00:04) |
86.未だに色褪せないアメリカンニューシネマの傑作。主人公二人だけでなく、脇役もかなり個性的で面白い。特に童顔でどこか憎めない下っ端のC.Wモスのキャラが良い。衝撃のラストシーンの後、ボニーの人生これで良かったのかな?とふと考えてしまった。 【終末婚】さん 7点(2004-03-25 00:44:10) |
85.うーん。ラストシーンの事も知らずに見たけど、驚く程では無かった。こういう過去の名作と言われる作品は、出来るだけ時間が経つ前に見た方がいいのかな。 【長尾 景虎】さん 6点(2004-03-11 11:47:29) |
84.なんて美しい。こんな風に生きることができたらという憧れを感じてしまう。もちろんそれは映画だからだけど。こんな風に生きることができたら、といったけど実際本人達はどうだったんだ?それでもまだ何か足りないものを感じていたような気がしてならない。タイムテレビができたら真っ先に盗み見したい人たちです。マシンは怖いので行かない。 【らいぜん】さん 7点(2004-03-10 18:23:17) |
83.時代を感じる。 【taron】さん 6点(2004-03-03 21:01:08) |
82.個人的に“一度見たら二度と見たくない作品”NO.1です。ラストシーンは強烈な記憶として脳裏に焼き付いてしまいますのでご注意を。 ボニー&クライドは実際に存在した銀行強盗コンビということを聞いて驚きました。壮絶で豪快な人生をおくった2人の生き様を見事に描ききっています。 |
81.インパクトが強い映画。 (テレビ) 【zero828】さん 8点(2004-02-24 21:23:08) |
80.登場人物に感情移入できないまま、ラストでビックリ。結局自分一人では何もできない後ろからついていってチャンスを狙うような人が最終的に得をするのかと、ガッカリしました。でも、まぁあれだけ人を殺してれば当然の報いでしょうね。「そこまで撃たなくても・・・」と思わず口に出して突っ込んでしまいました。 【エディ】さん 7点(2004-02-24 19:21:04) |
79.ウォーレン・ベイティかっこよかったです。救いようのないストーリーの中で、最後何か光が見えそうになった時にあのラストだったので、なんだか切ない気持ちにさせられました。二人で草原に寝そべって詩を読むシーンが良かったです。 【Mプ】さん 7点(2004-02-23 00:07:25) |