007/カジノ・ロワイヤル(2006)の投票された口コミです。

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007/カジノ・ロワイヤル(2006)

[ダブルオーセブンカジノロワイヤル]
Casino Royale
2006年チェコ上映時間:144分
平均点:7.14 / 10(Review 207人) (点数分布表示)
公開開始日(2006-12-01)
アクションサスペンスアドベンチャーシリーズもの犯罪ものロマンス小説の映画化スパイもの
新規登録(2006-04-30)【ギニュー】さん
タイトル情報更新(2025-02-20)【イニシャルK】さん
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監督マーティン・キャンベル
助監督アレクサンダー・ウィット(第二班監督)
演出鍛治谷功(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
キャストダニエル・クレイグ(男優)ジェームズ・ボンド
エヴァ・グリーン(女優)ヴェスパー・リンド
マッツ・ミケルセン(男優)ル・シッフル
ジュディ・デンチ(女優)"M"
ジェフリー・ライト〔男優〕(男優)フェリックス・ライター
ジャンカルロ・ジャンニーニ(男優)ルネ・マティス(連絡係)
カテリーナ・ムリーノ(女優)ソランジュ
サイモン・アブカリアン(男優)アレックス・ディミトリオス
イザック・ド・バンコレ(男優)スティーヴン・オバンノ
イェスパー・クリステンセン〔男優〕(男優)ミスター・ホワイト
イワナ・ミルセヴィッチ(女優)ヴァレンカ(ブロンド髪の女性)
クラウディオ・サンタマリア(男優)カルロス(空港での爆弾魔)
セバスチャン・フォーカン(男優)モロカ(マダガスカルでの爆弾魔)
エイド(男優)太っている黒人男性(ポーカー参加者)
ウルバーノ・バルベリーニ(男優)イタリアのメディア王トメリ(ポーカー参加者)
ツァイ・チン(女優)マダム・ウー(ポーカー参加者の中国人女性)
マイケル・G・ウィルソン(男優)警察署長
フィル・メヒュー(男優)財務省官僚
トビアス・メンジーズ(男優)ヴィラーズ
マーティン・キャンベル(男優)空港労働者(ノンクレジット)
小杉十郎太ジェームズ・ボンド(日本語吹き替え版【ソフト】)
岡寛恵ヴェスパー・リンド(日本語吹き替え版【ソフト】)
中田和宏ル・シッフル(日本語吹き替え版【ソフト】)
辻親八フェリックス・ライター(日本語吹き替え版【ソフト】)
菅生隆之ルネ・マティス(日本語吹き替え版【ソフト】)
此島愛子"M"(日本語吹き替え版【ソフト】)
江川央生スティーヴン・オバンノ(日本語吹き替え版【ソフト】)
東條加那子ヴァレンカ(ブロンド髪の女性)(日本語吹き替え版【ソフト】)
浦山迅(日本語吹き替え版【ソフト】)
藤真秀ジェームズ・ボンド(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
冬馬由美ヴェスパー・リンド(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
藤原啓治ル・シッフル(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
沢田敏子"M"(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
西村知道ルネ・マティス(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
山像かおりソランジュ(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
大塚芳忠ミスター・ホワイト(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
大友龍三郎スティーヴン・オバンノ(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
石田圭祐フェリックス・ライター(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
横島亘(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
原作イアン・フレミング「カジノ・ロワイヤル」(東京創元社)
脚本ポール・ハギス
ニール・パーヴィス
ロバート・ウェイド〔脚本〕
音楽デヴィッド・アーノルド
作詞クリス・コーネル"You Know My Name"
作曲デヴィッド・アーノルド"You Know My Name"
モンティ・ノーマン「ジェームズ・ボンドのテーマ」
編曲ニコラス・ドッド
主題歌クリス・コーネル"You Know My Name"
撮影フィル・メヒュー
アレクサンダー・ウィット(第二班撮影監督)
製作バーバラ・ブロッコリ
マイケル・G・ウィルソン
デヴィッド・ミンコフスキー(共同製作)
マシュー・スティルマン(共同製作)
MGM
コロムビア・ピクチャーズ
ユナイテッド・アーチスツ
製作総指揮アンソニー・ウェイ
カラム・マクドゥガル
配給ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
特撮ムービング・ピクチャー・カンパニー(視覚効果)
フレームストアCFC(視覚効果)
ダブル・ネガティブ社(視覚効果)
シネサイト社(視覚効果)
K.N.B. EFX Group Inc.(特殊効果)
グレゴリー・ニコテロ(特殊効果スーパーバイザー)
デヴィッド・ウィリアムズ(特撮)
美術ピーター・ラモント(プロダクション・デザイン)
スティーヴン・ローレンス[美術](美術監督)
ドミニク・マスターズ(美術監督)
ピーター・フランシス[美術](美術監督)
ダニエル・クレインマン(タイトル・デザイン)
衣装リンディ・ヘミング
ヘアメイククリスティン・ブランデル(ヘアドレッシング・スーパーヴァイザー)
編集スチュアート・ベアード
字幕翻訳戸田奈津子
日本語翻訳松崎広幸(日本語吹き替え版【ソフト】)
その他ニコラス・ドッド(指揮)
マイケル・G・ウィルソン(ポーカーのコンサルタント)(ノンクレジット)
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10.《ネタバレ》 今までの007シリーズとは別のシリーズになっています。おしゃれなスパイ映画ではなく、アクションを中心としてハードボイルドです。ヴァイオレンス(残虐殺害シーンや拷問)は無いほうがいいと思いますが、”新生ボンド”の意味を込めてあえて挿入したのでしょう。(それならMの年老いた役者を変えるべきと強く思いましたが)カメラワークは、心憎いまでに、細かいところまで行き届いており飽きさせません。スパイ映画特有の裏切り、どんでん返し、恋愛も当然盛り込まれています。冒頭の超絶追跡シーンは映画史上に残るでしょうか。あそこまで高所に行った例を知りません。アイデアの勝利ですね。空港シーンもそこそこの出来です。しかしカジノの長いシーンはいただけません。勝負は一度でつけましょう。毒をもったり、ナイフで殺そうとしたりはご法度です。ここは頭で勝負するシーンです。敵の中ボス(ル・シッフル)が雇い主にボコボコにやられるシーンは不要です。あれで「あ、こいつは弱いんだな」とわかり、緊張感が失われます。そもそも中ボスがテロに失敗した損(株の損)をカジノで取り返すというのもよいアイデアとは思えませんね。もっと悪いことを企みましょうよ。またボンドの正体が最初からばれているという設定もマイナスです。正体がばれるかもしれないというサスペンス感が失われるからです。ヴェスパーですが、お化粧が濃すぎるような…。それはさておき、最後は「ボンドを助けるために命を犠牲にした」としたいようですが、そうはなっていないと思います。恋人がいましたし。でも自ら死を選らんだようにも見えましたね。ヴェスパーが裏切っていたのなら、ボンドを拷問する必要もないはずですが。銀行でお降ろしたお金の入ったカバンをもっていきますが、1億数千万ドルもの大金が1銀行で降ろせるわけがありませんし、カバン1つに入るわけもありません。また降ろす必要はなく、別口座に振り込めばいいですね。最後、ボンドがいきなりミスターホワイトを撃ちますが、相手が悪者であると確認しなくていいんでしょうか?いろいろ書きましたが、質の高い映画であることに間違いありません。新生ボンドにドライバティーで乾杯!
よしのぶさん [DVD(吹替)] 8点(2009-04-04 15:20:35)(良:3票)
9.《ネタバレ》 過去にボンド役が変わるたびにイメージを変えていたボンド像の変更が全てマイナーチェンジだったと思えるくらいに、今作のボンドは衝撃的だった。ひと言でいうなら、アブナイ奴です。でも、もの凄く魅力的でした。冒頭の追いかけっこの後、大使館に押し入り銃口に囲まれた時の不敵な態度。あれで期待感が一気に高まり、それは最後まで裏切られなかった。暴走の魅力、とでも言うのだろうか。同時に、ポーカーの休憩中に大立ち回りを演じた後、部屋で強い酒をあおり懸命に落ち着きを取り戻そうとするあたりに、ただのスーパーマンではなく、ナマの人間を表現しようという努力も感じられた。アクションも、元祖アクション映画シリーズの誇りにかけて頑張ったって印象だった。これまでのボンド像を否定はしないが、もう後戻りできないくらいにやってくれました。
アンドレ・タカシさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-04-05 01:13:34)(良:1票)
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8.《ネタバレ》 クールなオープニングに加え、けっこうハードなバイオレンスシーンで、冒頭から圧倒される。今までとは違うんだぞ!という監督の心意気を示し、観客の意識を引き締めてくれる演出が心憎い。引き続いて、マダガスカルでのチェイスシーンもド迫力の中で、新しいボンドのパーソナリティーを無駄なく説明しており、監督の手腕を感じる。 メインがポーカー勝負ということもあり、盛り上げ方は難しかったようで、ストーリーの中盤はアクション映画とは最早呼べないような状況になっており、確かに少しダレる。しかし、ホテルのバスルームのシーン等、ドラマ性を高めるシーンは増えており、作品の出来としては、全く見劣りしない。ラスト、泣けるし。 昔のボンドに郷愁を感じられる方も多いようだが、特に思い入れの無い僕にとっては、今作のボーンシリーズ風のボンドで全く問題なし。むしろ、ダニエル・クレイグはすごくセクシーだと思う。「かっこ良さ」の基準も変わってきていて、現代は、やはりこういう人間味のあるキャラクターがウケるのではないか。あえて、下品な表現をすれば、ボンド・ガールをとっかえひっかえで良いのか?という話だろう。女性の地位が向上してきた、時代の要請に合った方針転換であり、好ましいと思う。エヴァ・グリーンがハマリ役というのもありますが、「モノを言う」女性が相手役と言うのも良いと思う。
枕流さん [DVD(字幕)] 8点(2009-01-24 22:04:46)(良:1票)
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7.《ネタバレ》 ダニエル・クレイグの新ボンドによる新シリーズの1作目。これまでの007シリーズよりシリアスなテイストで、アクションもハードボイルドな味付けが強くなっています。近年人気の「24」やジェイソンボーンを意識したつくりのように感じられます。スタントもこれまで以上に高度なものになっており、冒頭のクレーンでのシークエンスには手に汗を握ってしまいます。   21世紀にふさわしいつくり込みがなされていて、大いに楽しむことができました。ただ、一つ気になったのは、ダニエル・クレイグがジェームズ・ボンドにマッチしているのかどうか、ということ。一番肝心なポイントですが、私にはイマイチ受け入れ切れませんでした。   何が自分にはダメだったんだろうとつらつら考えてみたのですが、まず背が低い。女性と並んだとき、ヘタをすれば女性のほうが高いくらいなのは、ちょっと絵になりにくいです。それから、口を閉じているとき、何だか口をトンがらせているような表情がイヤ(笑)。顔のことは本人のせいではありませんが、やっぱり俳優という仕事は顔も売り物ですから。それからそれから、ちょっと小粒な印象も。マジメでひたむきな印象はあるのですが、一方、歴代ボンドのようにどんなときでもそこはかとないゆとりを感じさせるものはありませんでした。もっとも、「00」に昇格してすぐですから、これから、ということかもしれませんが。そして、知的な印象ももう少しほしかったように思います。   とはいえ、「クレイグボンドこそ、ボンドだ!」という人たちが出てきても不思議ではないですね。また、作品自体のつくり込みはしっかりなされていますから、ボンドにこだわらなければなかなかのアクションエンタテインメントに仕上がっていると思いました。
delft-Qさん [DVD(字幕)] 8点(2008-06-05 12:18:26)(良:1票)
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6.《ネタバレ》 やっぱりボーンの影響なのかな。前作とは雰囲気が一変。でもこれ全然いいでしょ!あんまりプロじゃないと思うけど、圧倒的に強い!初めて「ボンドが強い」と感じました。うーん、でもあんまり冗談通じなさそうだし。全然女好きそうじゃないし(笑) 中身的にはアクションかなり迫力あるし、ポーカーわからなくてもカジノのシーンはダレませんでした。途中でナイフ使おうとするシーンがツボ。でも正直拷問以降は「まだあるの?」って感じだったなぁ。。。
HIRABAYASHIさん [映画館(字幕)] 8点(2008-05-27 01:36:45)(良:1票)
《改行表示》
5.私にとっては007シリーズデビュー1作目でした。子供の頃から007は知っていましたが、完全な食わず嫌いでまともに見たことは一度もありませんでした。実に面白かったです。これで007シリーズを全部制覇しようと誓った記念すべき作品になりました。その後、ショーン・コネリーの本シリーズ1作目「Dr.No」を見て、これは全作品全て見なければいけないという気になりました。昔からのファンとは違い、他の作品とは比較できませんが、これだけでも十分堪能できました。これはニューボンドだとおっしゃる方が多いようですが、1作目の「Dr.No」の時のボンドと原型は変わっていないように思いました。 これから1作品ずつ鑑賞し、007の歴史を確かめたいと思います。全体に少し長く感じましたが、総じて楽しめました。食わず嫌いだった女性にもおススメしたい良作です。
スティーヴン・ジェラードの妻さん [DVD(字幕)] 8点(2008-04-04 10:09:59)(良:1票)
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4.アクション映画としては素直に面白いのですが、別にこれ007じゃなくてもよかったんでは? 心機一転を目指しているのか、泥臭くてあまりにスマートじゃないジェームス・ボンドは憧れません。 突っ込みどころ満載のB級テイストな設定でも、007だからという理由で納得出来るのが好きでした。 どんなにピンチでも最新兵器と驚異的な運で乗り越え、後に涼しい顔でジョークの一つでも吐いてボンドガールのハートを射止める。 そんな紳士的でエロいジェームス・ボンドとはかけ離れすぎです。 アクション映画としての評価は良いと思います。 なので点数も良く付けてますが、個人的な意見として007としてはなんか嫌でした。 
ひで太郎さん [DVD(字幕)] 8点(2007-07-10 11:30:02)(良:1票)
3.《ネタバレ》 数年ぶり4度目観賞。シリーズ第21弾。我らが6代目ボンド、ダニエル・クレイグ見参。青い瞳にキン肉マンみてえな顔立ち。まだ007として駆け出しの頃のジェームズ・ボンドを熱演。当時から戦闘能力抜群、頭脳明晰。圧巻のアクションシーン、頭キレッキレのカジノシーン。そして、天然ボケボケのゴーモンシーン。だけどそのココロは未熟でまだまだ粗削りなオイラ。大いに気を許していたボンドガールにすっかり騙されて、死なれてしまった上に実は命を助けられていたという始末。このままじゃ辞められねえ。前20作とは異なり、しっかり中身のある007。質が違う、まさに別格。傑作の域。
獅子-平常心さん [映画館(字幕)] 8点(2007-01-27 23:32:07)(良:1票)
2.任務を遂行しながらも、頭の中は、昨夜寝た女のコトばかり考えているような好色漢で、身のこなしはスマートかつエレガント。何事にもアクティブで多趣味だが、いかにも頑張っているイメージには程遠く。ピタリと決まるキザなセリフも嫌味にならず、どこか人を喰っているような余裕すら感じさせ、それでいてそれらが決してマンガチックにならない。我々が記憶するJ・ボンドのイメージの一端を述べたものだが、半世紀近くリアルタイムでシリーズと接してきた者にとって、ボンド=コネリーの強烈なイメージは、そうそう拭いきれるものではない。世代によっては肩入れが違うのは無理からぬところで、、比較的若い人は、P・ブロスナンを推すようだが、あの金太郎飴のような表情の乏しさだけは許しがたい。今回の新作におけるボンドは果たして如何に?“ジェームズ・ボンド・ビギニング”と呼称してもいいような、ボンド誕生前史を描いているだけに、D・クレイグ=ボンドはやたら人間臭く、無鉄砲で、いかにも若々しいがむしゃらさを前面に押し出して描かれている。“21世紀のニュー・ボンド”と言うよりも“先祖がえり”という意味で、我々がイメージとして定着する前のボンドであり、シリーズに於ける過去のあらゆる約束事をブチ破りながら、ストーリーそのものと、ボンドという人物像を築き上げていくプロセスの面白さで、純粋なアクション映画としては上々の作品であり、見せ場作りの巧さでは定評のあるM・キャンベルの新たなる代表作と言っていいだろう。しかし、言い換えると、ここには本来の“お正月映画としての007”の楽しさと言うものは無く、むしろ異質のものに感じるのは致し方のないところ。全般に演出も演技も真面目で手堅いものの、遊びや余裕が感じられないのが、シリーズを楽しんできた者にとっては、やはり物足りない。談笑しながら見向きもしないで、的をものの見事に命中させる離れ業を見せたのが、「サンダーボール作戦」でのクレー射撃場でのひとコマ。そのあと、まるで射撃が初心者であるかのように「単なるまぐれさ。俺は何の取り得もない、つまらん男さ!」のセリフで相手を煙に巻くコネリーの不敵さと、この痛快極まりないシーンを編み出した、T・ヤングのハッタリ演出が、今では懐かしい。
ドラえもんさん [映画館(字幕)] 8点(2006-12-16 17:24:53)(良:1票)
1.《ネタバレ》 何度目かとなるリニューアル作ですが、過去のシリーズからの連続性を完全に断っているという意味では史上最大のリニューアルといえます。次回作は本作の続きになると言われていますから、カジノロワイヤルをスタートとして新生007を作る、ドクター・ノオやゴールドフィンガーといった往年の作品も現代風にアレンジして再映画化する計画でもあるのだろうかとも推測されます。だからこそ歴史を捨て去り、007の誕生をテーマにしているとのではないかとも思われます。また従来のボンド像にまったくそぐわないダニエル・クレイグを起用したのも、新シリーズ構築に対する計算があってのことではないかとも推測されるのです。そのような事情があってか本作に対するスタジオ側の熱意は並々ならぬものが感じられ、シリーズ中でもトップクラスの仕上がりだと評価できます。純粋に映画としての完成度が高いうえに、シリーズへの目配せも充実しており、ファンも初心者も両方納得させられる映画になっているのです。冒頭、トイレで裏切り者を始末するシーンはシリーズ中異色なほどの荒っぽさですが、007は殺しのライセンスを持った殺し屋なのだという本来のジェームズ・ボンド像を再確認させるのに十分な効果をあげており、また殺しとは鮮やかに決められるものではないというリアル路線を決定的に印象付ける素晴らしい場面だといえます。そこからいつもとは違ったアレンジでの「銃口」→主題歌となるのですが、定番を踏襲しつつも新しいというセンスのよさには唸りっぱなし。序盤ではチンピラのようなジェームズ・ボンドが、カジノロワイヤルに潜入するために服装の着こなしや酒の選び方を覚えていって007になっていくという流れも実に良くできています。それと同時に精神面の変化も大変な説得力をもって描かれており、ジェームズ・ボンドという個人が007というスパイに変わっていく過程がドラマチックに描かれています。そしてラストでは、個人を振り払い007となったジェームズ・ボンドがついに姿を現し、普段であれば第一声であるはずの「ボンド、ジェームズ・ボンド」の定番セリフを、本作ではクライマックスになって初めて口にするという粋な演出。そしてこれまた定番のジェームズ・ボンドのテーマがエンディングになってはじめて流れるのもこれまた粋。次回作への期待も一気に高まりました。
ザ・チャンバラさん [映画館(字幕)] 8点(2006-12-11 00:59:10)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 207人
平均点数 7.14点
000.00%
100.00%
210.48%
320.97%
452.42%
5209.66%
63215.46%
75627.05%
86229.95%
9209.66%
1094.35%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.92点 Review26人
2 ストーリー評価 6.78点 Review38人
3 鑑賞後の後味 7.25点 Review40人
4 音楽評価 7.86点 Review37人
5 感泣評価 4.26点 Review26人

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