《改行表示》 9.ネタバレ これは久々に大当たりの一本。 明るく楽しいラブコメとして、観賞中は常に笑顔のまま、夢見るような時間を過ごせました。 冒頭、レッドソックスのファンを「神の作った、最も哀れな生き物」なんて評してしまう時点で、もう面白い。 チケットのドラフト会議にて、男友達連中がダンスを踊るシーンも、非常に馬鹿々々しくて良かったですし 「俺の女房とチケットを交換しない?」 と言われて、一度はジョークと思って笑ってみせるも、相手が本気と気付いて真顔になる主人公の反応なんかも絶妙な「間」で、センスの良さを感じますね。 少年野球チームの教え子に対し、恋人の愚痴を零していたら、幼い教え子から的確なアドバイスを貰ってしまうシーンも、凄く好み。 あえて気になった箇所を挙げるなら、女性陣が「どんなに好人物であっても、自分が切った爪や髪を捨てられず取っておくような男は、気持ち悪くて無理」という反応を示す場面。 そして「ヒロインにファールボールが命中して気絶しているのに、それに気付かず仲間と盛り上がってる主人公」という場面が該当しそうですが、明らかにギャグとして描かれているので、笑って受け流せる範疇でしたね。 作品全体に明るい愛嬌が漂っているので、よくよく考えるとブラックなネタなんかも、あまり気にならないというか、スムーズに受け入れられる感じです。 姉妹編である「ぼくのプレミアライフ」(1997年)に比べると、ヒロインが「相手の趣味を知らないままで好きになった」という違いがあり、これには「上手いバランスだな」と感心。 承知の上で付き合った訳ではなく、恋人同士になってから、後出しで本性を知らされた訳だから、ヒロインが彼に「野球観戦を止めて欲しい」と訴えるようになっても、身勝手な印象を受けず、自然と感情移入出来るのですよね。 また、仕事一筋なキャリアウーマンという設定でもある為「趣味に生きる男」「仕事に生きる女」という対照的なカップルになっている辺りも面白かったです。 映画の中盤「夫婦って、お互いに歩み寄るものじゃない?」と言っていたヒロインが、クライマックスにて 「私は彼の為に仕事を犠牲にしなかったのに、彼は私の為に大切なチケットを売ろうとしてる」 と気が付き、その愛の深さを知る流れなんかも、非常に丁寧で分かり易く、ありがたい。 こういった心理の流れを、あえてボカしてみせる演出も御洒落で良いとは思うのですが、やはり万人に伝わりやすい演出の方が、自分は好きみたいですね。 二人が球場でキスを交わした瞬間には、観客の皆が拍手喝采で祝福してくれたのと同じように、心から(あぁ、結ばれて良かったなぁ……)と思えました。 レッドソックス優勝の感動を、そのまま映画のクライマックスに据えて、フィクションよりも劇的な「シリングの血染めのソックス」を、さらっと紹介してみせる辺りも心憎い。 間違いなく球史に残るような大きな奇跡の中では、一組の男女が結ばれた事なんて、とてもちっぽけな事かも知れません。 けれど、主人公達にとっては「愛する人が傍にいてくれる事」が何よりも大切なのであり、優勝の喜びの方は「二番目に素敵な事」になったのだと、最後のキスから伝わってきました。 エンドロール後の、家族ぐるみでレッドソックスのファンになった姿なんかも、実に微笑ましくて良かったですね。 大きな感動と、小さな幸福を感じられる、素敵な映画でありました。 【ゆき】さん [DVD(吹替)] 9点(2016-09-05 12:33:31) (良:2票) |
《改行表示》 8.ネタバレ ドリュー・バリモア! カレのジョークに反応する表情、幸せを実感する表情などなど。 彼女の見せる表情の1つ1つが本当にいいんです。 本作はそんな彼女を見てるだけで、もう十分な作品です。 男の方は人生の何よりもレッドソックスを優先させて生きてきた。 これでもかというくらいにレッドソックスバカぶりを見せ続け、 中盤まではかなりコメディに軸足を置いた作品になっていますが、 そんな男が人生で初めてレッドソックスより優先させたものは・・・! そんな男だけに最後に見せた男の本気、その選択が効いています。 大団円のラストでは、見事なまでに王道ラブコメとなっていました。 バンビーノの呪いが遂にとけた時のレッドソックスの面々が懐かしい。 最古のボールパーク、クラシカルなフェンウェイの魅力を色んな角度からたっぷりと見せてくれる。 ラブコメとしては勿論、MLB好きにとってもたまらない作品です。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2022-03-28 18:36:44) (良:1票) |
《改行表示》 7.ネタバレ ひさしぶりのスマッシュヒット。笑いあり、感動ありで、ラブコメとしての完成度は極めて高い。 ドリュー・バリモアを可愛いと思ったことはあまりなかったのですが、この作品のドリューは凄くイイ。 明るくて、優しくて、ユーモアがあって、仕事が出来るパーフェクトな女性です。大変魅力的。 対するジミー・ファロン。こちらも良い。凄く共感できる愛すべきキャラクターに仕上がっています。 23年間欠かさず見てきた『レッドソックスVSヤンキース戦』。唯一見逃すことになる一戦が、まさかの世紀の一戦になろうとは。 もちろんリンジー(ドリュー・バリモア)が悪いわけではないし、ベン(ジミー・ファロン)が悪いわけでもない。 ただその見逃したことに対する後悔の気持ちを、言わずにはいられないって心境、よくわかります。 結果、リンジーを傷つけることになり、ベンのもとから去っていくリンジー。 更に後悔することになるベン。 こーゆー悪循環って、『あるある』ですよねー。 この作品は、『レッドソックス愛』と『リンジー愛』をシーソーに乗っけて表現しています。ここが、ラブコメとして大変優れています。 ベンの、『レッドソックス愛』をこれでもかっていうくらい強調しているので、レッドソックスよりリンジーを少しだけ優先するベンの姿に共感と感動を覚えるのではないでしょうか。 良い作品は脇役の面々も良い。 基本的に悪い人は出てこないハートフルな作品。まあ、刺激は少ないかもしれませんが、とにかくテンポが良くストーリー展開が面白いので飽きさせません。 クライマックスの盛り上がりも見事。 自分は野球ファンではないのに、面白かった、これがこの作品のすべてでしょう。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 8点(2017-03-18 13:40:08) (良:1票) |
6.ネタバレ 野球オタクの教師の恋。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-03-06 12:24:50) (良:1票) |
5.観たままを楽しめる、映画らしい映画。ドリュー・バリモアとジミー・ファロンに好感がもてる。野球はほとんど観戦しないが、それでもジミー・ファロンのレッドソックスへの熱狂ぶりは共感できた。 【AJ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-04-17 09:31:51) (良:1票) |
4.ネタバレ 面白かった。最後の、野球場の中を突っ走るシーンも爽快。ドリュー・バリモアとジミー・ファロンが本当に楽しそうっつ-か気が合いそうっつーか、そう見えるとこも良かったです。役者さん達の息が合ってる映画(ドラマも)って、観てて楽しい♪しかしこの邦題はもったいないですね。もう少し野球と絡めたタイトルにすれば大リーグファンにもアピールできるのに… 【エムラ兄妹】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-02-14 15:37:56) (良:1票) |
《改行表示》 3.神の創った最も哀れな生き物のお話。 僕には牛の血が流れているので、 主人公の気持ちを理解できなくはないけど、やっぱりちょっと違う。 僕なら地球の裏側に居てもバファローズの勝利は嬉しい。 その場に立ち会えなくたって、愛するチームの勝利は嬉しいものだ。 それにワールドチャンピオンになって報われてしまっては、 もう呪いも何もあったもんじゃない。 たぶん今では僕の方が神の創った最も哀れな生き物なんだと思う。 まあ、それでも楽しく観戦できたので、僕としては満足である。 【もとや】さん [DVD(吹替)] 7点(2007-01-22 07:22:56) (良:1票) |
2.レッドソックスファンにはたまららない、かもしれませんが、ひたすらバストショット、クロースアップの切り返しを延々と見せられる映画ファンはもっとたまりません。 【彦馬】さん [映画館(字幕)] 2点(2006-09-18 17:20:39) (笑:1票) |
《改行表示》 1.ネタバレ 『ぼくのプレミア・ライフ』のアメリカ版です。しかし、『ぼくのプレミア・ライフ』でのアーセナルの優勝も劇的でしたけど、この作品のレッドソックスも非常に奇跡的ですよね・・・・・。(こういうミラクルに出会えるからスポーツ観戦は止められません) しかし、このレッドソックスファンの気持ちは、好きなチームを持っている者としては非常に良くわかりますw やはり、重要な試合がある日は他の用事を差し置いてでも見に行きたいですし、歴史的瞬間には絶対立会いたい!と思いますから。(だから、ヤンキース戦で9回に7点差ひっくり返した試合を見逃して悔しがる気持ちは痛いほど良くわかりました・・・・) 非常に楽しい時間を過ごすことが出来ました。野球に興味が無い人でもラブストーリーとしても良く出来てる作品だと思いました。(ただ邦題は何とかならないですかね?映画館で作品名を言うのがちょっと恥ずかしかったです。) しかし、本人役で出ているデーモンがヤンキースに移籍してしまうとは・・・・・・・。(松井の名前もチラッと出てきます。) 【TM】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-07-14 23:46:48) (良:1票) |