4.《ネタバレ》 オープニングは歌も含めて名作の雰囲気があり、とても気分が上がります。名優たちの若かりし日が観れたこともよかった。ゴルフ場に着物姿の人が散歩している日本の描写はいただけないが (笑) 大きくマイナス点なのは、フットボールの場面。これはさすがに意味なく長すぎで、映画全体のバランスを損ねている感じがします。 本作がシニカルなのは、戦争を題材にしてどこに焦点を当てるか? その着眼点だと思います。他の戦争映画で散々描いている部分、つまりドンパチや国同士の利権争い、人間たちの愛や友情といったドラマには目もくれずに、ただただ、軍人たちの「ハメ外し」に執着して描いている。敵国の地、その最前線のキャンプ地にいること、それは過酷で相当な恐怖であったろうと察します。だから彼らの悪ノリや乱痴気騒ぎはとてもコメディとは思えず、これは大袈裟ではなくて、彼らの精神安定剤として常態化していたように思う。もちろん、オンとオフにはスイッチがあるので、だからこそ彼らが真剣に手術をする場面がとても効いています。(これがなければただのB級コメディ) これはブラックコメディのふりをした、実は大真面目な戦争映画。これも戦争 (戦場) の一つの現実。思えば公開当時はまさにベトナム戦争の真っ只中、もう笑うしかない、という開き直りのような反戦メッセージにも思えます。 【タケノコ】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2017-07-07 21:32:38) (良:1票) |
3. あえてジョークがわからない無粋な視点でこの映画を語ろう。 ベトナム戦争当時の反戦気分を反映した戦争風刺。ホークアイやトラッパーらが内輪で連む姿は、軍医の立場を利用し「冗談」という言い訳を用意したイジメの構図を内包。野戦病院を学校現場に置き換えれば一目瞭然。そりゃあイジメる側からみれば痛快だろうが、この種の閉鎖的な「仲間意識高い系」は気持ち悪い。実社会でも似たような例をみているからね。 手術場面のリアリズムやフットボールの予定調和(注射のインチキや逆転勝ち等、黒人差別の味付け含め)は免罪符にならない。いつの間にかホットリップスは無邪気に豹変したが、彼女の訴えは回収されていない。 戦争に対する風刺を大義名分にすれば、何をしてもブラック・ジョークで笑い飛ばせるとでも? 【風小僧】さん [CS・衛星(字幕)] 1点(2017-04-09 11:22:47) (良:1票) |
2.何も前知識ナシで観て、戦争映画だってあんまり感じなかった。だからただ面白い、カッコいい男の話しだなぁ、という感じ。ここに書いてある感想を読むと、皆さん真面目な見方をしたのかと感心。ドナルド・サザーランドは渋くてよい。 【鉄男】さん 8点(2002-12-14 22:04:39) (良:1票) |
1.この映画をブラックユーモアだとか、帆船を表現しているとかという評価がありますが、自分にとってはただ不愉快な話です。戦地でアメフトの試合をやるようなアメリカ的な戦争は腹が立ちます。戦争では多くの人の命が失われているのに、それを笑いにするのは間違っていると思います。 【出木松博士】さん 2点(2000-11-20 18:33:53) (良:1票) |