7.成瀬:「残念な映画だ。俺たちには落ち度はなかった。落ち度はなくてもどうしようもない。そういうことはある」 響野:「ここにロマンはないようだな」 祥子:「『報われない映画』選手権があったら、この映画は優勝候補よ」 雪子:「もう、見なくていいわ。あなたはたぶん知らないけど、時間というのは有限なの」 久遠:「僕が世の中で許せないのは3つあってね。料理に入ったパイナップルと、原作よりも全然面白くない映画と、『これは原作のセリフと違うじゃないか』って指摘してくる人だよ」 【黒部三十郎】さん [DVD(邦画)] 3点(2008-11-22 09:06:22) (良:1票)(笑:1票) |
6.《ネタバレ》 この主要キャストなら安心だろうと若干の期待を寄せての鑑賞です。 オープニングとともにスタイリッシュな流れでなかなかの滑り出し・・・しかし残念ながらここがピークの出落ち状態でした。 テレビの戦隊モノにも劣るような映像の陳腐さ加減に嫌な予感がしたのですが、悪い方向で的中。 せっかくのキャラクターはほとんど生かされず、中途半端に真面目なストーリーや恋愛ドラマを組み込むことでテンポが悪すぎたように思います。 どんでん返し的な要素も実にしょぼい。アイツが黒幕・・・「だから?」といった感じです。 疲れたときに気楽に見るにはいいかもしれません。爽快にはならないと思いますが。 【午の若丸】さん [DVD(邦画)] 4点(2015-04-30 22:08:50) (良:1票) |
5.《ネタバレ》 伊坂幸太郎原作の映画。 原作は大作という感じではないけど、小さく丸くきっちりと収まった、軽く読むにはちょうどいい作品。 K-1選手でたとえるなら、ピーター・アーツやバダ・ハリのような大型の花形ではないが、アンディ・サワーのような地味強なイメージ。 しかしながら、これを見事に駄作にたたき落としたのが、この映画。
正確な体内時計を持つ主人公一味の一人は、本来ならばその能力を「警察に追いかけられないよううまく逃げるために使う」のに、この映画では見せ場を作るためか、普通に警察に追われるシーンがある。 その際、チャチなCGでトランスポーターのようなトンでもカーアクションを作るのだが・・・これが非常にダサい。 こういうギャグっぽいアクションを、大真面目に作れない製作者側の感性のなさ。日本映画の悪い点がここにある。トランスポーターがなぜおもしろいか、理解してないだろう。
その後も、あくまで「原作既読者向け」のオリジナル展開が無茶すぎて、本来の原作展開でええやん!と怒りがこみ上げてくる。 あと原作にはない、無駄なラブストーリー。
俳優のがんばりが空回りしている、非常に見ていて痛々しい映画。 普通にそのまま映像化すれば、妥当な感じで終われたものの・・・邦画のダメさを凝縮した一品 【みーちゃん】さん [DVD(邦画)] 1点(2010-05-20 22:21:33) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 原作は未読。伊坂作品のいかなる作品の1ページも読んだことはない。 原作は読んだことがないが、原作者が本作を見たら何と言うのだろう。 設備が整った厨房で最高の食材を“素人”が調理したら・・・こうなるのかなという作品。 おでんの中からステーキが出てきたというようなぶち壊し感で溢れている。 おふざけが酷すぎるだけではなくて、ストーリーの繋がりも悪く、個人的には全く合わなかった。 苛立ちしか覚えなかったのでこのような評価となった。 「そろそろ勘弁してくれ、さすがにもうすぐ終わるだろう」とDVDプレイヤーの表示をみたら、たった60分しか過ぎていなかったときには絶望を味わった。 監督の努力は認めたいが、努力だけでは評価に繋がらない。 『俺ってセンスいいだろう』と声を大に自慢げに言われると、うっとうしく感じるのは仕方がないのではないか。 本当にセンスが良ければ賞賛を与えたいが、センスがなければ痛々しさが加重的に増加していく。 本当にセンスが良い者は『俺ってセンスいいだろう』というようなことを言わないようなセンスを持ちあわせている。 また、本作のセンスは監督のオリジナルのセンスではなくて、他の映画やドラマからの引用やマネのような気がする。 自分が本当に身に付けたセンスではないので、しっくりとこないのではないか。 「ラストはラブストーリーあり、裏切りあり、大どんでん返しありの誰も見たことのない凄いものにするぜ」という声が聞こえてくるが、バランスが悪く、美しさもロマンも何もないただのごった煮という仕上り。 本作にこれほどの俳優が揃ったことが不思議だ。 “伊坂原作”という点に惹かれたのだろうか。 それとも脚本は読まずに原作を読んだのか。 ただ、出演者たちが楽しそうに、きちんと演技をしていただけが救いだった。 薄っぺらなキャラクターになんとか深みを出そうと懸命に努力をしているだけに監督の罪は重いかもしれない。 ファッションについてはそれなりに楽しめるので、この点だけは評価したい。 【六本木ソルジャー】さん [DVD(邦画)] 1点(2010-02-03 23:44:04) (良:1票) |
3.この原作は未読ですが、この映画からはタイトルに行き着けません。たぶん何かが決定的に欠落しているとしか思えない。それくらいに散漫な印象で、何がやりたかったのか不明。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2009-07-04 04:09:08) (良:1票) |
2.雰囲気はよさげなんだけど、いかんせんストーリーがダメダメ。キャストが良かったので、退屈はしませんでした。 【クレイバード】さん [DVD(邦画)] 5点(2008-02-24 15:25:39) (良:1票) |
1.デフォルメの効いた演出に、オシャレのスパイスを振りかけて。この試みは面白いと思います。ただノリが上滑りしているような。佐藤曰く、「銀行強盗はロマン溢れるもの」。綿密な計画と大胆な行動の上に成り立つ芸術作品。佐藤の演説は時間稼ぎの手段。派手な服装は人相を分かり難くするため(その割に私服も派手だけど)。それぞれに意味があります。芸術性も感じられる。でも、ドキドキもワクワクもしません。つまりロマンが無いということ。それは緊張感が欠如しているから。軽いノリはOK。でも緊張感まで無くしたら元も子もありません。この部分の手抜かりが作品の質を下げていると感じます。キャスティグはまずまず。佐藤浩市や鈴木京香のような大人の役者を配したのは正解。更なるビックネームもこのお遊びに付き合ってくれたら、もっとオシャレだったと思います。方向性はアリ。でもデコレーションに凝る前に、まずやるべきことがあると思いました。 【目隠シスト】さん [DVD(邦画)] 5点(2007-10-26 19:00:12) (良:1票) |