5. 後半で、サブリナがライナスにデートの断りを入れる場面が秀逸だ。彼女はライナスのいるビルの一階の電話ボックスから電話をかけるのだが、ライナスが彼女を引き留めるテクニックが巧みなのだ。▼ 「会えない理由をいって御覧、聞いてあげるから」と相手にしゃべらせておいて、その間に自分は受話器をこっそり置いてエレベーターで一階のサブリナのもとにたどり着くのである。恋を成就するにはこんなテクニックがいるのだ。▼ 次にその後の、サブリナが二人の男の間で揺れる自分の気持ちを涙ながらに告白するシーン。ヘップバーンの演技が素晴らしい。あんなに気持ちのこもった演技を見るのは久しぶりのような気がする。▼ 「パリは雨の方がいい。雨の日のパリはいい匂いがするから。だから、パリに傘はいらない」とサブリナは言う。それで、邪魔な傘は通り過ぎる男のコートの背中にかけて、二人が抱き合ってThe End。▼ この傘といい帽子といい、小道具の使い方もしゃれている。とにかく幸せな気分にしてくれる映画だ。▼ ところで、字幕がmergerをずっと「合同」と訳していたのが変だった。「合併」だろうが。 |
4.私好みの御伽噺でした。ビリー・ワイルダー独特のユーモアが素敵。卵を割るには手首がポイントなのね。 【なな】さん 8点(2002-04-30 14:19:53) |
3.昔の夢見る乙女たちが憧れそうな作品でしたね。50年代頃の映画だからこそ楽しめるって感じです。 【あゆみ】さん 8点(2002-04-03 19:02:02) |
2.オードリーの美しさにうっとりしました。個人的にはポニーテールのサブリナも可愛いのでお気に入り。オードリー・ヘプバーンって女の子の永遠の憧れだわ~!! 【もみじプリン】さん 8点(2001-09-12 12:45:36) |
1.実は、この映画ビリーワイルダーの監督作品とは知りませんでした。するとビリーワイルダーはオードリーの初期代表作を2本も担当しオードリーヘップバーン神話を作った人だったんですね。しかし この映画には不満もあって例えばハングリーボガードとウイリアムホーデンの役は反対だったのではないかと思っています。でも 可憐さではオードリーのベストかな。このどうしようもない台本をここまでにしちゃうビリーワイルダーってすごいな。 【あきちゃん】さん 8点(2001-06-06 01:39:15) |