雪夫人絵図の投票された口コミです。

雪夫人絵図

[ユキフジンエズ]
1950年上映時間:88分
平均点:7.14 / 10(Review 7人) (点数分布表示)
ドラマモノクロ映画小説の映画化
新規登録(2006-07-18)【イニシャルK】さん
タイトル情報更新(2016-06-22)【イニシャルK】さん
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監督溝口健二
助監督小森白
キャスト木暮実千代(女優)信濃雪
上原謙(男優)菊中方哉
久我美子(女優)安部浜子
柳永二郎(男優)信濃直之
田中春男(男優)ボーイ
加藤春哉(男優)誠太郎
浦辺粂子(女優)さん
夏川静江(女優)お澄
山村聡(男優)立岡
浜田百合子(女優)綾子
原作舟橋聖一「雪夫人絵図」
脚本依田義賢
舟橋和郎
音楽早坂文雄
撮影小原譲治
製作滝村和男
新東宝
配給新東宝
美術水谷浩
編集後藤敏男
録音神谷正和
照明藤林甲
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【口コミ・感想】

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4.《ネタバレ》 木暮実千代出演作を観るのは、自身二作品目。
この作品においても彼女は艶やかで美しかった。

仕草や話し方が素敵である。
特に、畳に座るときの姿勢が大好き。
ちょっとはかなげに斜めに座るあの感じ。

それに対してその旦那の醜さときたら・・・
この美と醜の対比が、否応なく観る者を興奮させる。(いや、自分だけかな?)

印象に残ったシーンをいくつか挙げてみる。
まずは冒頭の、雪夫人(木暮実千代)を慕う久我美子演ずる少女が、お屋敷のお風呂場に案内されるシーン。
だだっ広いタイルの間に、ポツンポツンと浴槽が地面に埋め込まれている独特なお風呂場。
別に入りたくなるような、いい雰囲気のお風呂場ではないのだが、それを映し出した映像は輝かしく、息をのむ程に美しかった。
久我美子演ずる少女が、ここで同性愛的な発言や仕草を見せる。
「ここで毎日、雪夫人がお風呂に入られているんですね・・・」
水面に目を遣りながら、こうつぶやくのだ。
眩しくて美しいこの映像の中でのこのセリフ。
やっぱり溝口健二の描く世界は美しい。

それともう一つの印象に残ったシーン。
それはラスト近くの、雪夫人が湖に姿を消してしまうまでのクライマックス・シーンである。
雪夫人は湖近くのホテルに姿を現し、屋外の椅子に腰掛ける。
そこにボーイが近寄り、声をかける。
ボーイはその後、建物の中に何かを取りに行き、それと共にカメラも建物の方へ動いていく。
ボーイ、そしてそれを追うカメラが再び屋外に戻った時には、雪夫人の姿は見えなくなっていた・・・
このシーンが雪夫人の最期を演出するシーンなのだが、とあるお方のお言葉を頂戴するならば、

“霧深い芦ノ湖の山のホテルに現れた雪がまたすぐに消えてしまうラストはぞっとするほど幻想的で美しい。”

といった感じで、まさしくその通りのラストであった。

戦後の華族制度廃止によって没落していく旧華族を描いている点についても、非常に興味を持って観ることができた。
にじばぶさん [映画館(邦画)] 9点(2007-09-02 11:14:57)(良:2票)
3.《ネタバレ》 舟橋聖一の同名小説の映画化。華族の名門信濃家の雪が、婿で傲慢な直之に苦しめられているが、別れることもできず苦悩する。心の支えである小唄の師匠の菊中も肝心な時に頼りにはならず、悲劇的な結末を迎える。戦後の没落する華族の哀れさと心と体の欲求が分かれる女の性に苦しむ貴婦人の心中が見事に描かれている。また、夫人をいいように利用してきたと思っていた周りの男達も、実は夫人の虜になっていたという側面が最後に露呈し、時代の変化と自らの欲望に翻弄する様も垣間見れる。製作時点の時代背景なのか、夫人の肉欲を観る者の想像に任せている点が若干不満ではあるが、育ちの良さを一つ一つのしぐさで表現している小暮美千代の演技は見事だ。夫人に憧れる小間使いに旧華族出身の久我美子を配するとは偶然ではあろうが妙な皮肉を感じる。最後の芦ノ湖での場面は霧につつまれて見事に美しい。ボーイがお茶を持ってきたらこつ然と消えている夫人。さすがに上手い。
パセリセージさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-09-18 11:22:34)(良:2票)
2.《ネタバレ》 木暮実千代のエロス、魔性の女にクラクラです。溝口健二監督らしい美しさ、魔性の女を演じても、けして下品にはならずに見せる。いや、魅せると言う方が正しいぐらい、とにかく美しい。木暮実千代の色気、美しさを溝口健二監督は流石、よく解っている。美しく色気たっぷりの大人の女を描かせたら本当に上手い。木暮実千代の雪が霧の立ち込める芦ノ湖の山のホテルに現れる場面と消えて行く場面は幻想的で息を飲む程美しい。あっ!女優の魅力と言えばもう一人、久我美子も雪への憧れや同性に対する愛を抱く難しい女の気持ちを上手く表現していて、これは完全に女の気持ちを描いた女のドラマとして見込み十分!
青観さん [DVD(邦画)] 8点(2010-01-06 22:10:05)(良:1票)
1.《ネタバレ》 なんでしょう、まんまドロドロ系の昼メロにしか見えず面食らいました。さすがについていけない世界です。テンポもあまり良くなく、もっさりとしているし、人物造形や心理描写もいまひとつ。
MARK25さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2007-04-15 21:46:48)
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【点数情報】

Review人数 7人
平均点数 7.14点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
4114.29%
500.00%
6228.57%
700.00%
8228.57%
9228.57%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review1人
2 ストーリー評価 8.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review2人
4 音楽評価 7.50点 Review2人
5 感泣評価 7.50点 Review2人

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