秒速5センチメートル(2007)の投票された口コミです。

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秒速5センチメートル(2007)

[ビョウソクゴセンチメートル]
A Chain of Short Stories About Their Distance.
2007年上映時間:63分
平均点:6.19 / 10(Review 108人) (点数分布表示)
公開開始日(2007-03-03)
ドラマラブストーリーアニメオムニバス青春もの学園ものロマンス
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監督新海誠
演出新海誠
水橋研二遠野貴樹
近藤好美篠原明里(第1話「桜花抄」)
花村怜美澄田花苗(第2話「コスモナウト」)
水野理紗花苗の姉(第2話「コスモナウト」)
尾上綾華篠原明里(第3話「秒速5センチメートル」)
岩崎征実
内藤玲
原作新海誠
脚本新海誠
音楽天門
作詞山崎まさよし「One more time, One more chance」
Low「あなたのための世界」(名義「みずさわゆうき」)
作曲山崎まさよし「One more time, One more chance」
主題歌山崎まさよし「One more time, One more chance」
挿入曲Low「あなたのための世界」(名義「みずさわゆうき」)
撮影新海誠
製作コミックス・ウェーブ・フィルム
制作新海誠
コミックス・ウェーブ・フィルム
配給コミックス・ウェーブ・フィルム
東宝(2022年リバイバル)
作画西村貴世(キャラクターデザイン・作画監督・原画)
新海誠(キャラクター原案・絵コンテ・3DCGワーク)
田澤潮(原画)
美術新海誠(美術監督・美術背景・色彩設計)
丹治匠(美術背景)
馬島亮子(美術背景)
編集新海誠
録音新海誠(音響監督)
三ツ矢雄二(アフレコ演出)
その他コミックス・ウェーブ・フィルム(宣伝)
あらすじ
春。青空に散る桜を見て、タカキはアカリの言葉を思い出した。「ねえ秒速5センチメートルだって知ってる? 桜の花びらが落ちるスピード」…精緻に描き込まれた自然、力まない静かな演出によって綴られる、13歳、17歳、そして大人になった主人公の、魂の定点観測。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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3.《ネタバレ》 貴樹は勉強もできて、部活動でも活躍していて、性格も良かったが、憧れの宇宙飛行士にはなれなかったようだ。少年時代の「田舎のスター」も、年をとればただの人というのはありそうな話だ。本作は、そんな男の内面心理を描いている。
■貴樹が少年時代に確信したあかりとの想いは、その後の人生をずっと拘束した。貴樹と花苗がいっしょに家路に向かうとき、踏切でロケットを運ぶ貨車が行く手を遮る。貨車の非常にゆっくりした動きは、貴樹に想いを寄せる花苗にとっては、いっしょにいる時間を引き延ばしてくれるうれしいものだ。だが花苗が「時速5キロなんだって」と口にしたとき、貴樹はあかりが語った「秒速5センチメートル」を思い出す。
■上京する貴樹との別れの時が近づいている。花苗が今日こそは想いを告白しよう、そう決意した瞬間、ロケットが打ち上げられる。宇宙の彼方に生命体は、まだ見つかっていない。それどころか、水素原子1個に遭遇することすら稀である。それでも、遠い先の世界に目指すものがあるという強い確信のもと、ロケットはすさまじい爆音を立て、力強く天に昇って行く。花苗はそのとき、貴樹は自分など見ていない、彼はずっと遠くにあるものを確信とともに強く見つめているのだと気づいた。だが貴樹は中学1年のあの日以来、あかりと会っていない。あかりも成長して、顔立ちもいくぶん変わったことだろう。貴樹の心の中にいるあかりは、彼のそばに寄り添い、同じ星を見つめているが、その顔立ちはあいまいに描かれている。
■貴樹が恋人と別れ失業したときは、雪がちらつく冬だった。それは、彼のどんよりとした重苦しい心を表しているかのようだ。だがいつまでも続く冬はなく、必ず春は来る。新しい生命の躍動を感じさせる季節である。貴樹もあかりも、外から入って来た桜の花びらを見て、互いのことを思い出す。そして、子供のころに約束したあの踏切へと足を進める。そして二人がすれ違った瞬間、長い間会っていなかったにもかかわらず、二人は互いの存在に気づく。貴樹が振り返ると、彼女は立ち止まったように見えた。しかしそのとき、電車がやって来て視界を遮る。電車が行ったと思うと、今度は反対方向から電車が来る。そして2本の電車が通り過ぎて視界が開けたとき、そこにあかりはいなかった。結婚したあかりにとって、貴樹はただの思い出に過ぎなかったからだ。
■本作は、貴樹が再出発する兆しを見せていないのが怪しからんという意見が多いが、季節が春であることと、あかりが立ち去ったこと、そして貴樹はあかりを追うことなく、かすかに微笑みながら前に進んでいくシーンによって、それは暗示されているだろう。
■どうやら男は、過去を引きずる生き物のようだ。そして女は過去を思い出しはするが、振り返らない。物語は最後に、あかりが手紙を書くシーンがフラッシュバックされ「あなたはきっと大丈夫」と画面に映る。そう、女は決して振り返らない。ただ祈るだけなのだ。
高橋幸二さん [インターネット(字幕)] 9点(2015-05-22 14:45:08)(良:5票)
2.詰まる。胸が詰まる。
小さな恋心が、“生まれ”、“深まり”、“離れ”、次第に果てしなく遠いところへ“消えて”いく「時間」の切ない流れに。

画面の中に映し出される「映像」も「音」も「言葉」もすべてが美し過ぎる。
美し過ぎることが、殊更に切なく、どうしようもない喪失感に拍車をかける。

もし、この作品を同等の“美しさ”で実写化しても、そこには現実に対する違和感が生じてしまうだろうが、アニメーションであることがこの世界観をまかり通している。

透明感に溢れた映像世界は、新しくはあるがこの国の原風景的な情感を感じさせ、どこか懐かしく、安心感を覚える。
この新しい「才能」は、生み出される映像世界と同様に、無限の可能性を感じさせる。

いい映画だと思う。
種子島の吹き抜ける風の中で、無限の世界に飛び立っていくロケットを見たい。
鉄腕麗人さん [DVD(邦画)] 9点(2007-11-09 00:17:48)(良:1票)
1.《ネタバレ》 まず、形式の話から。繋がりのある三つの短編を合わせて合計1時間の作品としてまとめてあるのですが、新海監督は、やはり短編がうまいと思います。最初から、一気に見ている人の心をつかみ、一話だけで一本の映画を見たような感じになります。そして物語の中で時間をおいた連作を見ることによって、あたかも長い長いストーリーを鑑賞したかのような印象が残ります。逆に長いストーリーの山場をまとめたダイジェスト版とも言えるのですが、語らないことにより、鑑賞者の経験による補完が作用して、見ている人それぞれの物語に変容するような仕掛けにもなっているのでしょう。モノローグを主体とした展開は、もはや新海節と言ってよく、一つのスタイルとして確立しています。
物語は、淡い恋心や郷愁、孤独といったこれまでの作品に通じるもので、それが完成度高くまとまっている作品です。見た後に、誰かと感想を話し合いたいような、それぞれが思うところを持ちそうな作品で、観賞後さわやかな人恋しい気持ちになりました。
実力に敬服した上で、苦言を言わせてもらうと、コンピューターでモデリングしにくそうな、風に揺れる草や浜辺に打ち寄せる波などの描写で弱いところがありました。そして最後は、山崎まさよしの名曲の力に頼りすぎていないでしょうか。補完の関係を意図したのだろうけども、「One More Time,One More Chance」は、既存の名曲中の名曲で、既にこの曲を聞いた人はそれぞれの思いを持っているから、それを超えるとなると並大抵では太刀打ちできないのではないだろうかと思いました。
アマチュアの自主制作「ほしのこえ」から広く知られるようになった監督なので、アマ・プロの範疇で語られることが多々ありましたが、ここに来て、まさにアニメーション作家と呼んでいい実績をあげていると思います。
これまで「ほしのこえ」「雲のむこう、約束の場所」と、アニメ好きやSFの素養がある人向きと行った、良質ながらも見る人を選ぶものでしたが、今回はだれでも共感を覚えるような作品です。惜しむらくは、タイトルがひねり過ぎでは!宮崎アニメの「ナウシカ」「ラピュタ」ときて「トトロ」に当たるような感じで、世界中の人に見てもらいたい作品です。
ペンギンさん [映画館(邦画)] 9点(2007-03-23 21:14:16)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 108人
平均点数 6.19点
021.85%
100.00%
221.85%
376.48%
41412.96%
52018.52%
61110.19%
71312.04%
82422.22%
91211.11%
1032.78%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.53点 Review15人
2 ストーリー評価 6.04点 Review21人
3 鑑賞後の後味 6.72点 Review22人
4 音楽評価 7.80点 Review21人
5 感泣評価 6.30点 Review20人

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