《改行表示》 4.《ネタバレ》 暴力団体を正当化・美化するような作風なので、手放しに賛同すると眉をひそめられそうですが、映画としては文句なしに面白い。 日本で言うなら、中学の時は普通の生徒だったのに、高校で偶然不良と仲良くなっちゃって、成り行きで高校デビューしちゃうのに近いです。 こーゆーシチュエーションは、ヤンキー漫画にはまったことがある人なら共感しやすそうです。 『喧嘩が強い』『度胸がある』、この2つが揃っているだけで、仲間と認められちゃう社会構造。自分への自信とつながっていき、仲間から頼られる心地よさに陶酔しちゃうんですよねー。この単純な思考回路。男ってほんとバカだよね。大人になりきれない子供です。 『大人になった現在はもちろん、学生のときだってこんな世界に飛び込む勇気はなかった。でも心のどこかでこーゆー世界に憧れている自分が確かにいる。』そんな人には、間違いなく満足できる追体験をさせてくれる一本です。 その一方で、こーゆー客観的に見れば『バカ丸出しの世界』がその性質上避けられないリスクを明確に描いているところはエライと思います。『友人の死』『家族の離散』『過去の過ちに対する報復』。これをしっかり描いているため、この作品はただのエンタメ作品から意味のあるメッセージ性のある映画へと昇華されています。 もちろんそのためには、『ホヴァーの裏切り』や『ピートの死』など、半ば強引な展開もありますが、これらのエピソードによって映画がより一層面白くなったのは間違いありません。 更には『謎の元リーダーの正体』というサプライズ、『マットの成長を感じさせるラストのシークエンス』など、決着つけてほしいところは、きっちり白黒つけてくれるので、ラストでは爽快なカタルシスを得られます。 その一方で『トミーの息子の死』や『スティーヴ、ピート、ホヴァーの因果関係』を考えると、拭いきれない後味の悪さってのも確かに残るんです。 これはなかなかの力作だと思います。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 8点(2017-05-22 02:37:11) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 裏切りで挫折したエリートが、ヤンキー世界に目覚めちゃう話。男の名誉か社会的名誉か。俺はどっちもイラナイけどね。と思ったら、結局「家族を守る」事がイチバン!という無難なオチに。が、一皮向けた成長を表すラストの復讐はスカットしたかな。 【東京50km圏道路地図】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-06-03 12:09:48) (良:1票) |
2.隠れた名作だと思います。ただイライジャはこの役には合っていないと思いました。イケメンも多く出ているし熱い映画です。女性監督らしいですがその割に女性の描き方が薄いと感じます。逆に女性でここまでバイオレンスに満ちた作品を撮れるのはすごいですね。でもなんというか、アメリカ君の身勝手な行動で家族や大切な人を失うというなんともやりきれない思いです。自分は成長したかもしれないけど、周囲の人はあまりにもたくさんのものを失ったと思います。ある意味、今の世界情勢を皮肉ってる?? 【たかちゃん】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-04-25 22:15:27) (良:1票) |
《改行表示》 1.イギリスのフットボール文化に興味がある人にとってはとても楽しめる作品です。まあ、内容は、基本的にイギリスのヤンキー映画(ただ、登場人物のほとんどが社会人ですが)なのでフットボールに興味が無くても十分楽しめると思います。まあ、ちょっと残酷な部分もあって決して楽しい話では無いですが・・・・・。(ただ、これがアメリカだったら銃が出てきちゃうんで、もっと凄惨な話になってしまうんでしょうけど。) ウェストハムのサポソン「I'm forever Blowing Bubbles」が良かったですね。 【TM】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-12-17 18:38:24) (良:1票) |