4.この一種のSF的設定は、舞台ではよく目にする演出手法なので(特にオフ・ブロードウェイ辺りで)、それ自体に新味は感じません。オリジナルの仰々しい台詞をそのまま使うというのも珍しくはない。タイトル・バックみたいな様式美が延々と続くのかと思ったら、そうもならない。そうなると、残虐シーン以外のどこを見ればいいのか解らない。古代でもない、現代でもない、舞台でもない、映画でもないという演出意図が、そのまま中途半端感として伝わってきたので(もしかして製作者側にも「これだ」というコンセプトが欠けてたんじゃないでしょうか)、もっとCG等を駆使して、全体を幻想的に装飾してしまっても良かったかもしれません。それにしてもアンソニー・ホプキンス、いつまで経ってもレクター演技が抜けませんなぁ…、5点献上。 【sayzin】さん 5点(2005-02-03 00:06:35) |
3.グロいのは多少平気だと思っていたけど、これはさすがに途中目をつぶった。あぁ、思い出すだけで肉の味がしそう。本当にこんな時代があったのか、と気落ちしそうにもなるけれど、変わった映像の作り方が綺麗で、逆にあまり現実味を感じさせない。古代と現代のミックスって、ありがちなようで、こんなに綺麗に仕上げることは難しいだろう。ラストシーンが印象的だった。内容はかなり重いけれど、貴重な作品。でも、もう観れないかもしれない。 【揺香】さん 5点(2004-08-01 16:38:30) |
2.ジュリー・テイモアの監督作品ということで期待して観に行ったんだけど、観終わってとにかく疲れた。グロいシーンをやたら甘美な雰囲気の映像にしてるのがその要因かと。今まで観たことのないタイプの映画ではあったけど、もう一度観たいとは思わない。それにしても……、杖で地面に名前を書くのはもっと早く気づくだろ!!(苦笑) 【ムーディーマニア】さん 5点(2003-02-20 00:27:04) (良:1票) |
1.舞台「ライオン・キング」の(あの動物の動き!!)演出をやった人の監督作って事で期待して観た。やはり原作/他作品を知らないとこの監督が「タイタス・アンドロニカス」をどのように料理したのかがわからんと思う。シェイクスピアなら「オセロ」など四大悲劇の方が有名だけど、昔オリバー・パーカーって人が撮ったマトリックスのローレンス・フィッシュバーンがオセロ演じてるヤツで、「ナンじゃこりゃ!芝居がちっともリアルじゃねーじゃん!!」とうなだれてたら、後から舞台劇を忠実に再現(台詞も場面も)したと知って衝撃を受けた事があった。つまり見慣れている人ならばフムフムと、演じる俳優の力量を比べる・・・といった楽しみもできるワケですね。シェイクスピア作品の映画化という時点で映画としてクセがあります。観客を選びます。ディカプリオのロミオは許せてもこの「タイカス」は許せない人は多い。 【シュールなサンタ】さん 5点(2003-02-09 10:37:35) (良:1票) |