4.木洩れ日や室内の陰りなど、光と影の“照明”が丁寧になされていて、平板な人物たちがそれで救われた。リセット願望というか、やり直し願望というか、なかったことにしたい願望、そういうものは若者よりも中年以上の世代のほうが強くあるんだけど、年とると深刻になっちゃうから、さわやかな話にならない。こういうテーマでさわやかにキュンとなれる主人公も、若者の特権なのか。タイムリープするにも、かなり体力が要りそうで、若くなければできそうもない。悔しい。停められない時間・魔の時の始まりを告げる商店街の自動人形時計の凶々しさなんかよかった。アニメとは動く画のはずだが、停止した時間も描けたのだ。停止した世界をゆっくり移動で捉えるシーンが美しい。それがあって走り続けるヒロインの場も生きてくる。映画ならではの反復の楽しみもいっぱい。それにしても、「遅刻しちゃ~う」と階段を駆け降り、朝食もそこそこに飛び出していく女の子で始まるドラマを、人はいったい一生のうちに何十本目にするのだろうか。 【なんのかんの】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-03-06 12:15:07) (良:1票)(笑:1票) |
3.とても丁寧に作られている印象のアニメで、なかなかの佳作だと思うけど、先週、大林宣彦監督版を見たばかりなのでいけないことだと思いつつもつい比べながら見てしまい、そうすると何かが物足りなく感じてしまった。大林版をあまり意識しないほうが楽しめたかも。ただ、主人公のおばとして登場する芳山和子の存在が大林版を先に見ているとちょっと嬉しかったりもする。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 6点(2007-09-03 02:43:46) (良:1票) |
《改行表示》 2.《ネタバレ》 主人公は魅力的に描けているし面白い作品ではあったけど、ストーリーの核となる恋愛の描写が中途半端な感じですっきりしない。 ラストも千昭が好きだからというより贖罪の気持ちで動いているようにしか見えなかったし、ヒロインの真琴が千昭のことが好きだっていう感情が伝わってこなかったのは残念。 千昭が何年先の未来から来たのか語られていないため、未来で待っているといわれても仮に十年後だったとしても28歳の真琴と18歳の千昭が出会うことになってしまうし、かなり無理があるような気がするが。 観賞後に視聴者が真琴と千昭の未来を想像できるように、もう少し千昭の事情を描いてくれていたら、ラストもすっきり出来たのではないかと思う。 【北狐】さん [DVD(邦画)] 6点(2007-07-15 23:54:21) (良:1票) |
《改行表示》 1.まさに「そこそこに面白い作品。ま、損はしてないかなって感じ。 」だなあ。 今回の原田知世がアニメ化されたのは、タッチの南ちゃんが長澤まさみで実写化されたのになんか似ているなあ。昔のちょっと透明感があってやんわりした感じの女子高生が、リメイク版ではやたら元気で前向きで。ちょっと見ていて疲れるんだが、今は女子高生主人公はこういうタイプにしないと受けないのかな?まあこれも時代の流れかな?と。私は真琴よりはオバサン?の「芳山くん」の方がいいんだが、まあそれは私がオジサンだからかな?どうせなら声優も原田知世にしてほしかったよ。 (原○知○で、名前は微妙に似てるけどさ・・・) 【東京50km圏道路地図】さん [DVD(邦画)] 6点(2007-05-14 01:56:46) (笑:1票) |