4.うーむ。やはり「人気漫画の映画化」はものすごく困難がつきまとうもの、ということか。 ただその中でも幾分やりやすい部類かと思っていた。少女漫画の映画化ならではの、原作キャラクターと実写俳優のイメージのギャップによる拒否感というものはどうやったって生じるだろう。が、美大を舞台にした青春ロマンスというストーリー性自体は、実写映画として構築しやすいと思った。 が……結果としてはものの見事に「失敗」してしまっている。 単行本数巻に渡って長い月日を描く原作を、2時間弱の尺で映画化するわけだから、ストーリー展開が原作といくらか変わってしまうことは、結果が良い悪いは別として仕方がない。 でもね。キャラクターの性格まで変えてしまっては、どうしようもなくなる。原作のある漫画の映画化である以上、それをしてしまっては映画として「破綻」していると言わざるを得ない。 少し踏み込んで指摘すると、竹本は“逃げ出す”ために走り出したわけではないし、森田はあんなにドライではないし、真山はあれほどヒクツな行動はしないし、山田はもっと芯がしっかりしている……etc。 そもそも叙情的なイメージを保つ原作なのだから、もっと忠実に映像化することができれば、それだけでそこそこ優れた映画になったように思う。 詰まるところは、やはり冒頭の言葉に尽きるわけで。「仕方ないな」という言葉に終始する。 やはり「漫画の映画化」の中でも「少女漫画」の場合、男キャラの“かわいくなさ”または“美しくなさ”に批判は集中するようだ。今回の場合はビジュアル的にはそれほど悪くなかったが、内面的なギャップの激しさが痛かった。 唯一にして評価点のすべての要因は、蒼井優のかわいさ。もうそれっきゃない。 個人的にはそこだけで映画館で観た甲斐はあった。と、思う。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 3点(2006-08-09 13:47:00) (良:2票) |
3.驚いたのは、竹本君は桜井翔以外考えられないくらいハマっていたこと。蒼井優のはぐちゃんもさすがでした!他にも登場人物の雰囲気を、実写で上手に表現していましたが、見どころはそれだけ・・・。これ、原作やアニメ版を見てない人には、まったく面白くないのでは?役者の演技や演出は高く評価できるけど、脚本が、オリジナリティを出したいのか原作を生かしたいのかよくわからない中途半端な内容で、竹本君が自転車で走り出す展開も空振りに終わってしまっていました。 【ramo】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2014-12-01 01:04:08) (良:1票) |
2.映画として云々言う前に主人公が寒すぎてついていけない。このキャラはないだろ。こういうクソ真面目な青春野郎を真正面から描かれるときつい。私がすれてるからなんだろうけど、こういうのは茶化すかサイドストーリーにしちゃうかしないと。実際サイドストーリーの加瀬亮、関めぐみのエピソードはけっこう面白い。繰り返し登場するT字路で別れる二人をとらえた画もいい感じ。加瀬の片思いの相手、西田尚美は登場しないほうが絶対よかったけど。登場させるんなら何故に加瀬はこの人なのかってことが見えてこないと。蒼井優は完璧に少女マンガの女の子になってた。それが良いか悪いかは別の話だけど、完っ璧に少女マンガの女の子になってた。ここまでなれちゃうってのはそれはそれで凄い。 【R&A】さん [DVD(邦画)] 3点(2010-03-19 13:39:36) (良:1票) |
1.ほとんど全員が片想いなのね。片想いの状態が進展せずに時間だけが経過すると不健康・不健全になって行くようです。いわゆる、恋の病って奴ですか。この映画は人を好きになる動機の部分をほとんどぶっ飛ばして、その病の中身を描いていましたが、どうも中途半端でどこにも行き着いていない感が強かった。消化不良だと思います。そういう原作なのかな? 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2009-02-11 21:38:04) (良:1票) |