《改行表示》 4.何を置いても、見所は二人の女優さんですね。見るたびに違う、しかも素晴らしい顔を見せるまさに女優な上野樹里。魅力を一瞬にして爆発させる能力を持つ蒼井優。圧巻です。 まぁ、この贔屓目を置いても、心地良い爽やかなリアリティとおおげさでない切なさがグーな、綺麗な作品。中盤の相田翔子のくだりが浮いてて、だいぶダメなのが残念。音楽の使い方が意外とイマイチ。軽い感じの序盤が好きです。 【すべから】さん [映画館(邦画)] 7点(2008-07-03 17:52:45) (良:1票) |
3.いい話ではあると思うし、せつない気持ちにもなる。ただ、第○章というテロップはいらなかったなぁ。 【Andrej】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-01-17 20:43:53) (良:1票) |
2.すごく良かったけど他の方も書いてますが相田翔子の章って必要ないのでは?全くストーリーにからんでこないし時間の無駄。んーー、始めに死んだトコからより順を追って突然死んだ方が自然だったと思います。カフカだったか不条理だったか、前田愛の映画で似たような展開のがありました。でも近所の大学だし大学時代を過ごした人にしかわからない悩みとか学生らしさが良く出ていて見入ってしまいました。 【たかちゃん】さん [地上波(邦画)] 7点(2008-01-05 19:20:25) (良:1票) |
1.あおいは恋よりも、創造の女神を追求する妥協をしらない映像ストーカーだ。しかし人は、一人の人間として、片面だけで生きるのではなく、生を総体的に実現して生きたいとも想う。つまり男勝りの仕事をするキャリアウーマンも、家庭にはいり、愛する人との子供を生んで育てたいと考える女としての一面を同時にあわせ持つ。学生時代、ディレクター時代、あおいは妥協を許さないたくましい創造者と、繊細で臆病な女性の両面の間で揺れ動いている。あおいの自主映画は、表現者としてのあおいを仮託したストーカー智也が、死に行く女としてのあおいを看取る映画と解釈できる。このようにあおいの女性としての一面は、デート喫茶でミットモネー状態となったり、智也からも女を感じない、といわれたりで、創造者の一面とはちがってなかなか世間に認めてもらえず抑えられ続けてきた。そしてあおいが智也の背中を他の女へと押したように、智也はあおいを創造の女神へ向かうように押し続ける。あおいが卓也の背中を、他の女へ向かうように押すのは、幸福な恋愛が創造する魂をスポイルするのを、彼女の創造者としての一面が防ごうとしているからではないか。あおいが智也の鈍感なところを好きなのは、その鈍感が、彼女の創造者としての一面と、恋する女としての一面を共存させてくれるからではないか。そして創造する魂のために彼女は志半ばで倒れることになり、最後の最後に彼女が抑え続けていた、少女のように純粋な女としての一面の想いが、手紙の中の指輪に結実して表現されることになる。 深夜TVでちょっと見ただけで主演二人のリアルな演技にひきこまれ、ラストの指輪でついにかなえられなかった思いの切なさが心に残る。見返すたびに発見があり、解説サイトを読むことで映像の意味が深まり、深読みの楽しみもある上野樹里の魅力が炸裂する傑作。 【マンフロント】さん [DVD(邦画)] 10点(2008-01-05 11:20:59) (良:1票) |