7.まさか自分の兄弟・家族・親戚・身内のものが殺人犯となって投獄される事になるなんて普段これっぽっちも考えてなどいない。 ただし、長い人生、いつ何どき、そんな不幸に巻き込まれるかもしれない。 もしも、その殺人犯が兄弟だった時にはどうしよう 家族だった時にはどうしよう よほど、呆れて当事者との関係を絶縁関係にしない限りは 一緒に苦しみを背負ってゆくことになりますよね 当然。 見ておいてよかった作品だと思えました。途中、お笑いで頂点を目指すだとかなんとか 要らん話だと思ってましたけど、まさか最後にあんなところであれが活きてくるとは思いもしませんでしたね 受刑者であり兄の玉山鉄二と同様、こちらまでグッとこらえたものを抑えることに苦労しました。 その他、暗い闇夜の世界の話の中に 月に照らされポッと光る一輪の花: 沢尻エリカ。 彼女の存在がよかった。彼女の存在無ければホント救いのない話に終わってしまっていたわけだ。それを考えると恐い。それでは誰も救われずに終わっていたわけです エンターテイメントとして成立していない。 【3737】さん [インターネット(字幕)] 8点(2012-09-26 20:40:12) (良:3票) |
6.先に原作を読みました。漫才師という設定に変えた事はやはり抵抗がありましたが、あまり深く考えずに見ました。キャストの中で一番適役だった山田孝之は良くも悪くも彼らしいなと感じました。というのは下を向いて生きている時は持ち前の陰気臭さが出せるんだけど、うまくいっている時の明るさがいまひとつなので、落差をうまく表現出来ていない気がしました。話の内容はほぼ原作通り。加害者家族になってしまった事を受け入れられない弟の姿をしっかり描いています。差別は当たり前と会長さんが言ってましたがその通りです。家族というものは良くも悪くも付いて回ります。ですから、自分は色んな人と繋がっている、当事者だけで済む問題ではないという事を感じ取れれば、作品として成功だと思います。深みがある原作の方が好みですが、これはこれでよく出来ていると思います。映画とは関係ないですが自分はよく両親にこんな事を言われます。「あなたが罪を犯した時、私たちはもうこの世にはいません。」色んなものを背負っているという意味です。あたたかい言葉でもあり、厳しい言葉でもあります。自分に子供が出来たら何度でも言うつもりです。 【オニール大佐】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-03-06 18:43:55) (良:1票) |
5.日本の治安の良さの理由の一つを暗に物語る映画ですね。 誰かが罪を犯せば一族ごと差別される。だから必死に自分を律すると。 それを頭に置きながら見たので、主人公の苦悩は見ていて沁みました。 むしろ受刑者の方が社会から隔絶されている分、 ある意味気楽でいられるのか・・と見えましたし。
主人公がカキ氷の話に怒ったり、夢も恋もつぶされて部屋で暴れるシーンは すごいプレッシャーを感じましたあ(汗) エリカ嬢はどんどん垢抜けていくのが眼福でした。 やってることは立派なストーカーですけど・・「私は逃げない!」のセリフが 良かったです。
漫才はラストの兄のネタが一番良かったです。 アスベスト=犯罪者というたとえもキツイけど冴えてる感じ。 普段ネットなどで他人の誹謗中傷に精を出す人たちはこれをどう思うかなあ。 (何も思わない?) 【ひろほりとも】さん [地上波(邦画)] 6点(2007-12-24 15:02:18) (良:1票) |
4.角度や目張りメイクによっては山田孝之が「博多華丸」に見えてしまうのは私の視力に問題有りなんでしょうか・・・?それはともかく、沢尻エリカ扮するヒロインが私にはよくわからない。原作ではもちろんきちんと描かれてるんであろうと思われるが、映画を観る限りではさっぱりわからない。関西出身の工場に勤務していたはずの純朴そうな彼女が突然ドレスアップして小洒落たバーに現れたり、恋人(吹石一恵)の存在を何故か最初っから知っているような素振りを見せたり、見ず知らずの刑務所に入ってる男に手紙を代筆したり・・・。よくわからない上に正体不明。全てはイケメン山田君に恋焦がれるが故の、恋は盲目状態の行動かと思われるが、その辺の経緯もなんだかよくわからない。もしかしてこういう性格不明の役どころばかりをやらされた結果、今世間をお騒がせしているような態度に出たとしたら、彼女にとっても日本映画界にとっても大変不幸な事だと思います。 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(邦画)] 5点(2007-10-27 14:30:35) (良:1票) |
3.うまくできていると思うが、「うまく」というのは観客を泣かすのにうまいという意味です。日本映画はまたこんな泣かしの映画を作って、観客動員をはかった。見え透いてはいませんか。話としては、登場人物があまりに類型的すぎる。犯罪の動機が、いくら弟思いでも強盗までして大学にいかせようというのは一見美談だが、冷静に考えればひどいエゴだし、もみあううちに手がすべって人を刺したという描き方は、まるで人権派弁護士による筋書きのようだ。そんなわけで、高い評価はあげられません。 【goro】さん [DVD(邦画)] 4点(2007-07-08 04:28:30) (良:1票) |
2.沢尻エリカの可愛さは尋常じゃない。でも、言葉が変。 物語は終始辛気臭い展開で進む。 沢尻エリカの言葉も終始変なままに進む。 何か重い言葉を発しているのだろうけど、どうしても変に聞こえる。 そんなこんなで違和感ありまくりのままラストを迎えるのだけど、 玉鉄の渾身の演技でそんなの全部吹っ飛んでしまった。 とりあえず泣きました。泣きじゃくりました。 血が繋がっちゃってるので、仕方ありません。 【もとや】さん [DVD(邦画)] 7点(2006-12-31 16:23:27) (良:1票) |
1.今年は同じ様な設定で「ゆれる」という心理劇の力作があった為、少し分の悪い感じもしますが、本作も中々どうして、罪を犯すということがどういうことなのか、殺人犯の肉親として生きるということがどういうことなのか、そして罪を償うということがどういうことなのかを描いたドラマとして、想像以上に良く出来てました。もちろん原作が良かったんでしょうけど、良い原作が良い映画になることも少ないので、これは脚本の力でしょう。擁護→無視→憎悪→許容という心の変遷を演じた山田孝之と、徐々にやつれていく収監者を演じた玉山鉄二が熱演。唯、中盤の吹石一恵のパートだけがやけに陳腐な展開だったことと、演出や映像に力を感じられなかったことが悔やまれます。それにしても、本作のケーズデンキは「下妻物語」のジャスコ並に天晴れな働き。企業協力も単なる宣伝の域を超えて、アメリカ・レベルになってきた様ですね。ということで、私的には惜しくも6点献上。 【sayzin】さん [試写会(邦画)] 6点(2006-10-26 00:04:39) (良:1票) |