4.(ちょっと長め) 全体的に少し駆け足気味の印象ながら、中盤以降は一曲一曲をじっくりと聴かせてくれる上、それぞれのパフォーマンスが素晴らしいので、満腹感の高い上質のブラック・ミュージカル映画に仕上がってると思います(前半の曲はストーリーを語る様に構成され、後半は登場人物の心情を切々と語る)。カーテンコール風のエンド・タイトルも中々洒落てます。そして特筆すべきは、アカデミー助演女優賞にもノミネートされた新人ジェニファー・ハドソン。物語的には彼女の演じるエフィが主人公と言っても良い位なので、むしろ主演女優賞候補でも不思議は無い。ジェームズ・ブラウンの「プリーズ、プリーズ、プリーズ」を思わせる“And I Am Telling You I'm Not Going”は圧巻。その後の“I Am Changing”も泣かせます。アカデミー賞俳優のジェイミー・フォックスも、主役扱いのビヨンセも彼女の前では霞んで見えます。時代性も良く再現されてるので、モータウン・サウンドが好きな人には特にお薦めします。ただ戸田奈津子には、もうミュージカル映画の翻訳はやらせないで欲しいと思いました…、7点献上。 【sayzin】さん [試写会(字幕)] 7点(2007-02-03 00:05:20) (良:1票)(笑:1票) |
3.最初、歌唱シーンは舞台上のパフォーマンスのみであり、「ウォーク・ザ・ライン」のようなミュージシャンとその周囲の悲喜こもごもを綴る映画になるのかと思ったが、オスカーを獲ったあの熱唱女がビヨンセにリードボーカルを奪われた事に拗ねて・・・というシーンから突如通常の会話のシーンでも歌が用いられる様になる。なんだ、ミュージカル映画なんじゃん。ただ、こればかりは止めとけば良かったのに、と思う。前半の構成でやっていけばそれなりに面白いドラマとして観る事が出来ただろうが、このドラマの部分で歌の上手な方々に熱唱させておきながら撮り方はほとんどそのままという感性(脚本を映像に焼いただけ)、いやそれ以前にこの映画のミュージカル部分の拠り所は、映画史を彩ってきたミュージカル映画ではなく、今の音楽シーンで主流となっているミュージックビデオによる表現であるに違いないので、この映画には(特に後半は)映画として見るべき部分がほとんどない。ただ、アメリカ的な記号(ショービジネス、ドラッグ、映画…)が無意識的に並ぶアメリカ映画は、ダメな作品であっても最後まで退屈せずに見れてしまうのが怖い。 【Qfwfq】さん [映画館(字幕)] 6点(2007-04-08 18:00:05) (良:1票) |
2.ミュージカル映画にはよくあることだが、歌に頼りすぎて映像と映像の繋ぎの歯切れが悪い。結果、ストーリーも歌も中途半端に感じられる。特に終盤はジェニファー・ハドソン演じるエフィにもっと焦点をあてて欲しかった。最近のミュージカル作品の中でも、ミュージカルである『意義』がしっかりとしている作品なだけに、とても残念。悪役を演じきれていないジェイミー・フォックスを除いて役者の演技は抜群に良いし、編集次第ではもっと面白い作品に仕上がったと思う。 【こばやん】さん [映画館(字幕)] 5点(2007-03-06 21:31:04) (良:1票) |
1.楽しかったなぁ。この作品はゴージャスで輝いている♪映画というより舞台を見ているような感覚になりました。あの質の高い楽曲と俳優の素晴らしいパフォーマンスに圧倒され続け、特に"And I Am Telling You I'm Not Going"と"Listen"を歌い上げるシーンは圧巻で心から震え上がる感動がありました。ジェニファー・ハドソンやエディ・マーフィたち助演の俳優に隠れがちですがビヨンセの美貌と華やかさがあってこその作品であったと思います。そしていぶし銀のダニー・グローヴァーがこれまたイイ味を出していました。 【ギニュー】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-02-20 20:30:18) (良:1票) |