5.《ネタバレ》 これも我が青春の一作と言っていいだろう。ナルコレプシー(居眠り病)という持病を持つ男娼が、同じく男娼である友人と、自分の家族を探して旅するという、よほど面白くなりようがないプロット(笑)を、独特の映像美で綴った作品。絶対に面白くはないはずなのに、変に味があってなぜかそこまで退屈する事もないという不思議な作品だ。とにかく退廃的なリバーフェニックスが美しすぎる。その美しさは少し怖いくらいだ。と、これは自分にとってリバーフェニックスやキアヌリーブスが自身の青春時代を象徴するような俳優だから観ていられるのであって、二人に何の思い入れもない方には至極退屈に映るかもしれない。しかし自分にとっては何年かに一度必ず観直したくなる変な魅力のある映画だ。レッチリのフリーが二人の友人役で出ている。 【rain on me】さん [DVD(字幕)] 7点(2018-09-11 22:24:43) (良:1票) |
4.本作のリバーを見ていると、あの若さでこの世を去っているだけにその姿が余計に、強烈に目に焼きつきます。本作の姿や「スタンド・バイ・ミー」のラストの儚い彼の姿など、彼の運命を思うと何とも言えない気持ちになりますね。
何も無い荒野の果てしなく続く一本道にリバーが現れる冒頭は「スケアクロウ」の冒頭を思い出した。終盤までのリバー演じるマイクとキアヌ演じるスコットを見ていると「真夜中のカーボーイ」の2人を思い出した。関係や状況は全く違いますが、何故か男2人の内の1人に悲劇が訪れる、男2人の友情を描いたニューシネマと重なって見えました。
それだけにラストはどう解釈すべきでしょうか。彼を拾っていったのは誰だったのだろう?2人の男が思い浮かびました。スコットと、マイクの兄。いずれにしても本作はマイクを見捨てなかったと、そう思いたいラストでした。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-09-28 21:39:45) (良:1票) |
3.当時、若手美形として話題だったキアヌとリヴァーだし、私の期待が大きすぎたんでしょうか。これこそ以後「誘う女」を観るまで私がガス・ヴァン・サントを避ける原因となった作品。取り上げているテーマは興味深いのですけど、如何せん映画として退屈すぎです。リヴァーじゃないけどこっちが睡魔に襲われて困った。それでもそのうちナニか劇的な展開があるんじゃないかと我慢したけど無駄でした。ラストのリヴァーと同じく、エンドロールを待たずにヤレヤレといった感じで私も夢の中へ突入。映画ですからね、娯楽ですからね、シリアスだろうがなんだろうが「面白い!」とノレなきゃダメでしょ。美形スターの魅力で見せてしまうことのできる脚本、演出ですらなかったってことでしょうかね。ところで、この意味不明なとんでもないサブ・タイトルはいつついたんですか??天使って誰のことよ。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 1点(2006-05-14 13:10:11) (良:1票) |
2.赤を強調した画やカラミを連写風に見せたりと映像はそこそこに楽しめました。内容は解かったような解からないような..。鮭が川を上る画があったように皆自分の家へ帰っていく、しかし帰る家が夢の中にしかないマイクはアイダホの道でまた眠る。ラストでマイクを拾ったのが兄だとしたらマイクの帰る場所はやっぱりアイダホなんだ、と救われたエンディングのようにとれなくもないし私はそうとった。男が男に恋をする、このシチュエーションがよりせつないものにしている。 【R&A】さん 6点(2004-09-06 13:45:51) (良:1票) |
1.リヴァーが儚くて掻き消えそう。バランス感覚を失ったまま、色気や才能を持て余している感じとでも言おうか。ああ、白人でこういう存在感っていうのは、やはり奇跡的なことだったとしか言いようがないと思う。リヴァーがこの世を去って今年でちょうど10年目。ありきたりな言い方だけれど、「とんでもない逸材を私たちは失ってしまったのだ」という事実を、改めてつき付けさせられる作品である。 ※※最後に。私にはラストのシーンが、キアヌの迎えだとはどうしても思えない。いや、初めて観た時はそうだと思いたかった。しかしあれから私も歳を重ね、いつのまにかアレをキアヌだとは思えない大人になってしまっていたようだ。その事実に気づいた時、なんとなく自分自身に対して私は落胆を覚える。平凡な大人になってしまった私には、リヴァーはもう救えない。 【凛】さん 7点(2003-08-22 02:31:55) (良:1票) |