5.この映画のタイトルを聞くと、どうしても以前の会社の上司だった人のことを思い出す。 営業部長だった彼はまさに「堅物」と言える無口な40歳の男だった。 ろくに面白いことも言わない人だったが、上司と部下の間の場繋ぎの話の中で「何の映画が好きですか?」と質問したところ、やや間があって「私をスキーに連れてって」と答えた。 意外な返答に思わず吹き出してしまったが、毎年この映画を観てスキーに行くといういつになく饒舌な彼の様がとても印象的だった。
この作品に対するいろいろなレビューを読んでみても、この映画が理屈ではなく当時の「時代」に愛された作品であることがよく分かる。 この映画を観て、スキーにのめり込んでいった人は沢山いるだろうし、原田知世と三上博史の恋模様に憧れて結ばれた人たちも沢山いることだろう。
映画を観るにあたって作品の完成度の高さというものは非常に重要視されるポイントであろう。 しかし、それ以上に重要なことは、その映画が鑑賞者にとってどれほど愛すべき映画であるかどうかということだと思う。
僕自身はこの時代に生まれてはいるが、登場人物たちのように20代を謳歌した世代ではないので、決してこの映画を愛すことはできない。 ストーリーは極めてチープだし、キャスト陣の演技も揃って初々しいというか古くさいと思わざるを得ない。
ただ、そんなことはこの映画を愛する人にとっては極めてどうでもいいことだ。 【鉄腕麗人】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2010-07-22 14:22:25) (良:2票) |
4.あのころのスキーブームは本当にすごかった!!リフト待ち時間の長さは、現在のガラガラ状況のゲレンデからは想像できません。 それとスキーの上手い野郎はやたらモテていました。 下手だった当時の悔しさから、その後だいぶたってからバッジテスト1級取得しました。 映画自体はどうということは無いのですが、現在もスキーを趣味とする私の原点とも言える(スキーブーム)を象徴する映画と言うことで。 まあ、青春の1本ですか。 【ぴよ】さん 7点(2004-02-22 22:40:15) (良:1票) |
3.確か浪人時代に劇場で見て、華やかな世界に憧れを抱き、無事に大学合格。それからスキーをしまくった。原田知世には出会えなかったが、それなりに楽しかった思い出が。<2015/12再見>今見ると、原田知世の可愛さは色褪せる事なく永遠なのだが、それ以外はどうって事ない内容で、適当に仕事するシーンと、スキー・雪の映像と、車が走るだけのシーンにユーミン音楽。こんな映画でも楽しめた若かりし自分を思い出すと、いろいろと懐かしくて逆に時間経過の恐ろしさ・辛さも感じるな。バブルと言ってもネットもケータイもない地味で非効率な世界だし、今の方が便利で豊かだし、東京の夜景も当時の方が暗いけど、あの頃には時代の明るさはあったのかなと。単に、自分に未来があっただけなのかもしれないが。 【東京50km圏道路地図】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2004-01-13 04:53:36) (良:1票) |
2.今41歳ですが、14年前スキーバスの中で観てから、ずっとこの世界を引きずって生きてます。女房にバカにされながらも、サロットのステッカーを自作して車に貼ってました。アマ無線免許も取りました。今でも最低年2回、夏冬に観てます。「恋人はサンタクロース」をバックに微笑む知世ちゃんは、まるで雪の妖精のように可憐です。珠玉の青春恋愛映画です。 |
1.21世紀になって初めて見たのですが、結構面白く見れました。実は原田知世のベストムービーでは?「時をかける少女」の頃はこんな奴いねーというようなぶっ飛んだ役柄で感情移入などできなかったのですが、この映画では彼女の生活感の無さ(?)がイイ具合に役柄にマッチしており、側にいて欲しくなるキャラで好感が持てました。ストーリーはともかく、テンポの良い展開で楽しめますね。主題歌もGOODです。爆走するセリカはかっこいいが、公道ではまずいんじゃない。 【斬 鉄剣】さん 8点(2003-02-19 15:38:09) (良:1票) |