8.《ネタバレ》 口を開けば文句ばかり。プライドだけは一人前。世間知らずもいいところ。上野を観ていると腹が立ちます。でもちょっと苦くて、むず痒い。自分自身を観ているようだから。間違いなく、ああいう時期が自分にもあった。というか、今もその傾向が無いとは言えません。なんともお恥ずかしい限り。だから彼女の気持ちや考え方はよく分かる。電気屋は家電製品を売るのが仕事。部屋の模様替えなんかに付き合っていられるか。ごもっとも。でもそれは普通の電気屋の考え方。それではライバル店には勝てません。ジュリー夫妻は開店当初、顧客開拓のために町内の家々を全て回ったという。さらに“売った製品の面倒は最後までみる“というポリシーを貫いてきた。他の店がやらないこと。だから価値がある。量販店が他では出せない低価格で製品を提供するのと同じ発想。商売で成功する秘訣をジュリーは知っている。しかもその仕事に喜びを感じ、みんなから感謝されている。こんなに素晴らしいことはない。外面の天才?それがどんなに凄いことか。学校の勉強では教えてくれないこと、経験して初めて分かることがある。彼女は直に電気屋の仕事に触れることで、ジュリーの偉大さに気付いたはずです。(もっとも素直にそう思えるまでは、もう少し時間が必要かと思いますが。)幸せのスイッチは”気付くこと“だと思う。それは大人の入り口にある灯り。人生を照らすひかり。彼女は今、パチンとスイッチを入れました。 【目隠シスト】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-12-06 18:23:08) (良:3票) |
《改行表示》 7.高コストで過剰なサービスをしてきた町の電器屋。ちょっといい話すぎてファンタジックなのだが、田舎町ではこのような風景は残っているのだろうか?もはや首都圏では絶滅しているが。安さで勝負する量販店との争いをもうちょっと描いてほしかったが。が、その量販店もネット通販にやられ、あと10年の命なんでしょう。そもそも、こんな田舎町に美人の3姉妹がいるなんて事が奇跡なのだが、中でも3女の存在感がスゴイ。主役を食ってしまいそうな勢いがある。 仕事観に関する主人公の成長物語として見た場合、コモディティー商品に過剰サービス付加して売るのと、デザインを売るのとでは根本的な違いがあるのでちょっと無理があるかな。顧客第一云々の前に、単純に営業とデザイナーのコミュニケーションの問題だと思うのだが。 【東京50km圏道路地図】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-03-25 10:56:47) (良:1票) |
6.《ネタバレ》 肝心の主人公が、背景もなければ出発点もなく、ただ単にごちゃごちゃと自分以外への不満や文句を垂れ流しているだけなので、その時点でほとんど内容的な興味が湧きませんでした。あーそれと、お父さんの浮気がどうのこうのって部分は、話の筋の上で全然機能しておらず、明らかに無駄ですね。しかし、私にとって唯一目を引いたのが、すまん、実を言うと、中村静香ちゃんなのだ。演技力はぎりぎり基本クリアレベルながら、画面の一部にいるだけで人目を自然に集める雰囲気がある。途中、意図的なほどださいダウンベストやジャージで登場するのは、まともな衣装にしてしまうと、主役より目立ってしまうのを恐れられたからなのだろう。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2013-10-01 02:20:30) (良:1票) |
《改行表示》 5.家族の中では(特に親に対して)なかなか素直になれないものです。自分がどんなにわがままを言ったり反抗しても、暖かく見守ってくれる親の存在に気づいた時、親のありがたさを感じ、家族の絆が深まるのだと思っています。 この映画は「儲けは二の次、サービス第一」という父親の心情がよく出ています。本当に良い映画でした。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-02-03 17:42:14) (良:1票) |
4.ちょっと地味だけどいい作品だと思います。でも名作には何か足りない。。。キャストのパワーがイマイチ足りないと思う。上野は自分的にはオーラのない女優NO1だからこういう役はぴったりですね。でもちょっと食い足りないなー。長女が妊娠してることとか,お手伝いのあんちゃんに彼女がいることとか,上野に彼女がいることとか設定的に余計だと思います。 【たかちゃん】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2008-02-24 20:22:28) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 樹里っぺ史上、最もカワイくない樹里っぺが見られる映画です。ほぼ全編。どれくらいかっていうと「アタシ、上野樹里に似てるってよく言われるの」「あー確かに(うーん、かなり微妙・・・)」ってくらいなレベルの、樹里っぺ・・・なの?みたいな。メイキング見ると、撮影の合間では確実によく画面で見る樹里っぺなんですけどねぇ。そう考えると、カメラマンに才能がまるでない、のではなくって実は彼女ってば役を演じきる才能が凄いのだなぁ。さて、映画はベタで古典的です。斬新さなんてのは一切ナシ。携帯だのプラズマテレビだのの存在で辛うじて時代が判るってくらいに、一体いつの映画よ?状態。でも、そのベタさをホカホカと楽しめました。雷の夜あたりまでは。その後に続く浮気話部分、蛇足もいいとこじゃありません? 映画に対する興味がそこ以降急速に薄れてしまい、まだ終わんないの?って感じてしまい。浮気話を入れるのなら入れるで、雷前に組み込んでおくべきだと思いました。あと、このお父さんのサービスの姿勢は、必ずしも正しいとは思えません。「お客様は神様です」で人の情を重視しちゃう事が、良き結果をもたらすなんて考えるのはとっても甘い、甘すぎるぞ。優しくされた人間は、優しさを返すのではなく、更なる優しさを求めるばかり、それが現実。そこら辺、浮世離れした映画屋らしい脚本だわ。「これこそが商売の正しき姿勢だ」なんて基準にされちゃ、世のサービス業、たまらんですよ? 【あにやん🌈】さん [DVD(邦画)] 5点(2008-02-21 00:50:35) (良:1票) |
2.電器屋の娘が時代遅れで儲け度外視の父親に反発しつつも、店の仕事を手伝うことで段々と父親を理解していくという過程が描かれた作品。この手の映画にしてはストーリーはよくありがちだし、先の展開も読めるし、少々盛り上がりに欠けるし、感動を誘うにはややパンチが弱いなどの欠点があるが、娘の父を思う気持ちや仕事に対する情熱などが非常に丁寧に描かれていて彼女の心情がありありと伝わってきたので、その点は良かった。また、俳優陣の演技も素晴らしく、特に上野樹里の終始不機嫌な演技が良かった。その不機嫌な表情は、見ていて途中でむかっ腹が立ってくるほど(笑)だったが、その不機嫌な顔がふっとスイッチが入ったかのように満面の笑顔に変わった瞬間が何より素敵だったのです。 【ヴレア】さん [映画館(邦画)] 6点(2006-11-30 00:13:06) (良:1票) |
《改行表示》 1.《ネタバレ》 馬鹿にしている父の仕事を手伝う事で、拗ねていじけた怜(上野樹里)の気持ちが次第に解けて行く様がとても丁寧に描かれていて、実に後味のいい映画でした。 キャストもいいし、もっと沢山の劇場で長く上映して大勢の人に観て欲しい映画です。 【MID】さん [映画館(邦画)] 9点(2006-11-08 14:48:12) (良:1票) |